商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | グラフィック社 |
| 発売年月日 | 2025/06/09 |
| JAN | 9784766140248 |
- 書籍
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アザラシBOOK
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アザラシBOOK
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暑さでおかしくなる前に、アザラシに溺れる! 動物は得意ではないけど、アザラシに関しては別!もう表紙と中の写真(allカラー)だけで、表情筋が一斉に緩んじゃう。 全国各地の水族館やアザラシ保護施設、果ては世界の保護団体にまでインタビューをした、アザラシのパーフェクトガイド。写真や...
暑さでおかしくなる前に、アザラシに溺れる! 動物は得意ではないけど、アザラシに関しては別!もう表紙と中の写真(allカラー)だけで、表情筋が一斉に緩んじゃう。 全国各地の水族館やアザラシ保護施設、果ては世界の保護団体にまでインタビューをした、アザラシのパーフェクトガイド。写真や図を多用しており、サラサラと読みやすい。(そして青を基調としたブックデザインだから、読むだけで涼しくなれる!) 同じ著者から、ラッコやペンギンの関連本も出ているらしい。 Chapter1では、アザラシの生態について徹底解剖。現時点で判明している進化の過程や、全世界に18種生息しているアザラシの特徴が丁寧に書き分けられている。 ハワイにもアザラシがいるなんて、思いもしなかった…!私が大好きなキャラクター「しろたん」のモデルとなったタテゴトアザラシも取り上げられていて、一番テンションの上がる章だった。(タテゴトアザラシは北極圏を回遊する種で、かつては鴨川シーワールドでも飼育されていたそう) Chapter2は、「会いに行ける人気アザラシ」。 アザラシが保護・飼育されている水族館や保護施設を巡る。繁殖を手がけられた館もあって、例えば2019年、東京の水族館で生まれたバイカルアザラシの子を、繁殖のために仙台の水族館に移籍(!?)なんてこともしている。 私にとって一番身近なアドベンチャーワールド(和歌山)にもキュートなアザラシがいるとの事で、パンダが去った今、彼らにも脚光が当たればと願う。 Chapter3は、アザラシの研究に身を捧げる人々へのインタビューが掲載されている。 研究者や飼育員、特に帯広畜産大学の学生サークル「ゼニガタアザラシ研究グループ(通称:ゼニ研)」は意外なラインナップだった。海辺でのキャンプを通して、アザラシの個体数調査をしたり、過去には保護して解放したりと、何やら大きなやりがいを感じそうな活動内容だ。「アザラシ王国」と呼ばれる北海道なだけに、若い世代にとってもアザラシは親しみ深いのか…。 過去に読んだ『寝ても覚めてもアザラシ救助隊』の著者 岡崎雅子さんのお話も載っていた。今は育児のために「オホーツクとっかりセンター」を退職されているそうだが、アザラシと、これからはヒトの命も育んでいかれるのかと、何とも温かい気持ちになった。 「普通の生き物が普通に暮らす世界が、豊かさの証」(P 89) ラストChapter4は、アザラシとの未来、すなわち共生についてだ。 『寝ても覚めても…』でも触れられていたけど、「アザラシ王国」のアザラシたちは、漁業被害ももたらす。定置網内に侵入し、中の魚を食い散らかすというのだ。それとは逆に、人的被害に遭う子たちも少なからずいる。 人間の生活もアザラシも守りたい。それは欲張りなのだろうか。研究者や保護団体、漁師さんに委ねるばかりでなく、こちらも何か知恵を絞れないだろうか。 「アザラシの顔に温かさと優しさが感じられ、どこか人の顔つきに似ている」。 イギリスの自然科学者ロックリーの著書の一節だが、なるほど…。だから、尚更、アザラシのことを放っておけないんだな。
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