商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 地平社 |
| 発売年月日 | 2025/06/03 |
| JAN | 9784911256213 |
- 書籍
- 書籍
ルポ 薬漬け
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
値下げ前価格について
本価格は現中古販売価格の「値下げ前価格」となります。
直近約1か月間、値下げ前価格での販売実績があるものだけ表示しております。
ルポ 薬漬け
¥1,980
在庫あり
商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
精神科の薬についての問題提起。 図書館で見かけて何気なく借りたが、すごくよかった。精神科の薬の処方の仕方の問題点や、今の薬事制度全般をざっくり知ることもできる。 そしてわかったことは課題だらけということ。 かねてから指摘されていた精神科特例も、多剤処方や最近増えているODの原因の...
精神科の薬についての問題提起。 図書館で見かけて何気なく借りたが、すごくよかった。精神科の薬の処方の仕方の問題点や、今の薬事制度全般をざっくり知ることもできる。 そしてわかったことは課題だらけということ。 かねてから指摘されていた精神科特例も、多剤処方や最近増えているODの原因のひとつであることがよくわかる。 精神科でよく出される主だった薬品についても説明が丁寧にされているので、そのあたりが不案内な読者にもわかりやすいのでは。 いくつか紹介される当事者たちの事例も、本作で提起されている課題をよりわかりやすく伝えるのにひと役かっている。 いろいろ参考になるから、この本買おうかなあ。
Posted by 
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルから何となく「麻薬?覚せい剤とか?」と一見思いましたが、サブタイトル「医療とビジネスの罠」で違うんだ、と。 精神科での多剤処方・投与や若者のオーバードーズ、厚労省と製薬会社の関係など薬を取り巻く社会の現状が書かれています。 ドラッグストアの販売者資格が9歳の子供でも取得できたという話には驚き(p62)。きちんと勉強されて取得したのだろうけど資格が取れればいいのか、とか他に問題は起きないのかとかモヤモヤと考えてしまいました。 ドラッグストアに勤めていたという人が以前言っていたが、薬関連で取得できる資格が何種類かあり、昇給目的で受けて取得する人が結構いるという話でした。そのようにして取った資格が別の目的で使われたりしないのだろうか、問題はないのだろうかととても気になったことを思い出しました。(さすがにその人には聞けませんでしたが) 第3章の「認知症の薬〜」に登場する医師の凄さ(経歴の凄さ、知見、人柄)に驚き。こんな医師がいるのだなぁ。 p103 医師の、認知症の人が同じことを何度も言うのは脳の機能低下ではなく他人への配慮なのだから、本人の苦しみを理解して周りとの橋渡しをする、という対応の仕方は広められるべき知見なのではないかなぁと感じました。認知症の人は記憶力は低下しても知的能力も感情も十分に備わっている(p109)実際に家族として接していたら大変さが増してそんなふうになかなか思えなくなってしまうかも、と思うのですが頭に置いておきたいと思いました。 (p111)行政は公害対策、がん対策と同じように認知症対策と平気でいいます。(略)認知症も悪なのですか。長生きしたら多くの人がそうなる状態が悪なのでしょうか。 ハッとさせられる言葉です。 第4章、統合失調症を主とする精神科での多剤投与について書かれていますが、読むほどに背中がざわりとします。 (p159)統合失調症と発達障害の症状って似かよっているところが多く、初診ではなかなか見分けがつかないことがあります。 自分の身近にも、発達障害と認定されてからも最初の統合失調症の診断が消えずにずっと統合失調症の投薬を受けている人がいます。過去に重篤な命に関わる副作用を起こしたこともあり、本当は薬を変えるべきなのではと自分は思いますが様々な事情からそうできずに現在進行系です。 さらに読み進めていくと(第5章)小学生どころか幼児の頃から向精神薬を投与されている人がどんどん増えているとあり、背筋がどんどん寒くなっていきました。 特別支援資格を持って先生をしている知り合いの話から以前聞いていた話などとも合致する現状でした。全国的にそのように発達障害認定(認定だけでなくグレーゾーンも)される子どもが爆発的に増えているということにこのような事情があることを初めてきちんと認識したように思います。 薬を投与される子どもが増えていることの影響がこれから何らかの形で社会問題になるのではないかと懸念します。 由々しいと思われるしくみや気持ちが暗くなってしまう現状がルポされていますが、薬のことはいつか自分も通る道、知らないで済ましてはいけないと改めて思いました。
Posted by 
地方紙のプレゼント企画でいただいた本。 読む前は若干誤解していて、「医者にかかると、たとえ薬が不要であっても、診療報酬が安いのを補うために薬を処方されることが往々にしてある」というような話だと思っていた。高齢者が不調を訴えるたびに何らかの薬を処方され、さらにはその薬で胃が荒れるか...
地方紙のプレゼント企画でいただいた本。 読む前は若干誤解していて、「医者にかかると、たとえ薬が不要であっても、診療報酬が安いのを補うために薬を処方されることが往々にしてある」というような話だと思っていた。高齢者が不調を訴えるたびに何らかの薬を処方され、さらにはその薬で胃が荒れるから胃腸薬、などと、芋づる式に多くの薬を飲む羽目になる、というのは時々聞く話である(診療報酬の問題だけではなく、受診してきた患者に「大きな問題ではないですから安静に」などというより、薬を出した方が患者も納得しやすいという面もあるのだろうが)。 それはそれで問題だろうが、本書の主題は、主に精神科の薬に焦点を当てている。 本書の主張を全部鵜呑みにしてよいのかどうか、少々判断に迷うところはあるが、なかなか闇が深そうではある。 精神科が日本で敷居が低いかというと、そうとは言い切れない気がするが、「うつは心の風邪」といったフレーズを聞くようになったころから、以前よりは受診しやすくはなっているのだろう。「精神病院」「精神科」ではなく「メンタルクリニック」「心療内科」という看板も入りやすくなっている所以かもしれない。 日本人は概して、薬への抵抗感が低いそうである。何か症状があれば、市販薬に手を伸ばすし、病院を受診して医師に薬を処方されれば素直に服用する傾向が強いという。そして往々にして、多くの薬が処方され、「薬漬け」の状況が生じる。だがその裏には、「政治とビジネス」が絡んでいる、というのが本書の主張である。 現役世代には向精神薬、高齢者に認知症薬や血圧降下剤、子供にADHD治療薬。そして若者たちは市販薬でオーバードーズする。 どんな薬でもそうだが、効力がある薬には副作用がある。毒と薬は紙一重なのだ。何らかの作用があるものを服用する際、飲み方を誤れば害が生じる可能性はある。 精神科の薬も同様で、精神に何らかの影響を及ぼすのだから、使用には注意を要する。しかし、製薬会社にしてみれば、商品なのだから売りたい。それもできるだけ多く。 得てして、さまざまな学会や研究会は製薬会社のサポートを受ける。実際に処方する医師とのパイプは非常に重要なのだ。それは癒着とばかりは言えない。前向きな研究開発にプラスの場合もあるだろう。けれども、行き過ぎると、いわゆる「ズブズブ」の関係になる危険は大いにある。 そこに行政がうまく介入する仕組みができていればよいのだが、国の制度はそう柔軟ではなく、弊害が起こるのを止められなかったり、また起きてしまった弊害に迅速に対応できなかったりする。 精神病の薬の場合、副作用のために、精神にさらに不均衡をきたすことがある。それを抑えるために別の薬を処方されて多剤服用の泥沼にはまり、依存に陥ることも珍しくないようだ。また、症状が好転したから減薬しようとする場合にも、注意深く少しずつ行わないと、症状がぶり返したり悪化したりする。そこには医師の注意深い介入が必要だが、なかなかそういったきめ細かな診断ができる医師は多くない。 最悪の場合、悪循環にはまった挙句、自死を選ぶ患者もいる。薬を服用していなければ防げたのではないかと思われる悲劇も、著者は紹介している。 概して、精神疾患には(いや、ほかの疾患もそうなのだろうが)、「夢のように効き、何の副作用もない素晴らしい薬」などというものは存在しないのだろう。息の長い、丁寧な診察・対処が必要なのだが、それはなかなか困難で、業界全体としても余裕がないのが実情であるように見える。
Posted by 
