商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2025/06/12 |
| JAN | 9784047384538 |
- コミック
- KADOKAWA
隙間(4)
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隙間(4)
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商品レビュー
4.6
8件のお客様レビュー
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「隙間」(Gao Yan・著、KADOKAWA、全4巻)は、一気に読む進めることができなかった漫画だった。 物語は、台湾人の主人公の女子学生・ヤンが、沖縄の芸術大学に短期留学にやってくるところから始まる。唯一の家族だった祖母が亡くなったこと、好意を抱いていた男性に思いを告げる前に付き合っている本命の彼女がいることを知ったこと、高校の同級生たちとの人間関係がうまくいかなかったことなどなど、ヤンが沖縄留学に来た理由が「前向き」なものでないことが明かされる。 ヤンは、自分の胸の中に沸いた気持ちを「適当に」流したり、忘れたりすることができない。不器用な性格に見える。 そんなヤンが、沖縄で出会った大学の同級生や地域の人々、周囲で起こった出来事を通じて、少しずつ変わっていく。 台湾の学校教育で教わらなかった歴史、台湾が直面している政治的課題について考え、沖縄の歴史についても知り、それらに自分がどう向き合ったらよいのか、答えを見つけていく。 交換留学期間の1年間は、ヤンにとって、人生の「隙間」。 その「隙間」を描いたのが、この作品だ。 主人公の心のひだに触れているものを感じながら読んでいると、ページをめくる手が遅くなる。 一気読みしてしまうと、味わえない趣がある気がした。
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『隙間』第4巻(最終巻)です。最終巻では、沖縄戦を辿るヤンを通して、未来への希望を見出していきます。台湾出身の若い漫画家・高妍さんから、台湾の歴史のみならず、沖縄の歴史まで学ばせてもらいました。若い世代のたくましさを目の当たりにし、うれしさを覚えます。 直前に読んだ『エレガ...
『隙間』第4巻(最終巻)です。最終巻では、沖縄戦を辿るヤンを通して、未来への希望を見出していきます。台湾出身の若い漫画家・高妍さんから、台湾の歴史のみならず、沖縄の歴史まで学ばせてもらいました。若い世代のたくましさを目の当たりにし、うれしさを覚えます。 直前に読んだ『エレガンス』の戦時の理不尽さに抗う姿、『台湾漫遊鉄道のふたり』の日台関係の複雑さ、深沢潮さんが描く在日韓国人の葛藤、大分前に読んだ『宝島』(最近映画で話題?)の沖縄の苦悩などを思い出し、重なる部分があるなとも感じました。 やはり、外に出て知見を広げ、物事を俯瞰して観ることで、自らのアイデンティティの捉え方も変わるのでしょうか? 少なくとも、狭い視野のままでは立ち行かなくなるのかもしれません。自分の固定観念には危うさもあるのだとの戒めにも感じます。 本書が日本の若い方にも広く読まれることを願います。自らの信念を守り、声を上げる気概をもつ人が増えてほしいです。「あなたにも何かできる」と、励まされ期待されているようです。 最後のコラムで次のように書いています。「この作品が、社会問題や国の未来に関心を持つ子供たちを支える小さな柱になることを願っています」と。 今後の高妍さんの活動を関心を持って見守り、台湾と沖縄を含めた日本へ、さらに視点を重ねた作品づくりに期待したいと思います。台湾・沖縄に捧げられた素晴らしい青春譚でした。
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- ネタバレ
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良い作品だった。すらすら読めるけど、内容はものすごく濃い。台湾や沖縄について知りたい人にもとてもいい本だと思う。不安や怒り、恥じらいを糧にしたヤンヤンに拍手。個人的にJにビンタをかませた場面にスッキリとした。
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