商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2025/04/18 |
| JAN | 9784488011482 |
- 書籍
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こうしてぼくはスパイになった
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こうしてぼくはスパイになった
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商品レビュー
3.4
21件のお客様レビュー
歴史物の児童書を多く書いているデボラ・ホプキンソンの作品。歴史部分をかっちり描いているので、子どもの本らしいほわっとしたところもありつつ、とても軽快にさわやかに読める。オーバーロード作戦のDデイ前夜の様子をイギリスの視点から見るというのは、わたしにはなかなか新鮮で面白かった。 ...
歴史物の児童書を多く書いているデボラ・ホプキンソンの作品。歴史部分をかっちり描いているので、子どもの本らしいほわっとしたところもありつつ、とても軽快にさわやかに読める。オーバーロード作戦のDデイ前夜の様子をイギリスの視点から見るというのは、わたしにはなかなか新鮮で面白かった。 と同時に、いつも食べ物が欠乏していること、不可抗力の出来事でも深い心の傷を負ってしまうこと、誰のことも信じられなくなってしまうことなど、戦争の残酷さもきちんと描かれている。 じつは、スパイものってちょっと苦手なので(うそをつかなきゃならないし、裏切りも必ず入ってくるので)どうかなと思っていたけど、スパイじゃなかった(笑)。なのでそれもよかったな。
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1944年2月、ナチス・ドイツの空襲が続くロンドン。13歳のバーティは、空襲警報を受け、民間防衛隊の伝令係としてはじめての任務のため、自転車のかごにのっている相棒は、救助犬のリトル・ルーと共に街へ飛びだしていった。ところが大あわてで自転車をこいでいたため、女の子にぶつかってふたり...
1944年2月、ナチス・ドイツの空襲が続くロンドン。13歳のバーティは、空襲警報を受け、民間防衛隊の伝令係としてはじめての任務のため、自転車のかごにのっている相棒は、救助犬のリトル・ルーと共に街へ飛びだしていった。ところが大あわてで自転車をこいでいたため、女の子にぶつかってふたりとも転んでしまう。女の子が立ち去ったあと、バーティは通りで一冊のノートを拾う。それは秘密諜報員になるための訓練を受けた女性のもので、文章の後半は暗号になっていた。ノートを道に落としていったアメリカ人の少女エレノアに再会したバーティは、ノートを書いたフランス人女性・ヴィオレットが行方不明になったと知る。彼女を探すため、エレノアと探偵志望の友だち・デイヴィッドといっしょに、ノートの暗号の解読に取り組むが。 アメリカの参戦まで、イギリスがかなり窮地に陥っていたことは、周知の事実である。かわゆいスパニエル犬のリトル・ルーとトリオで、好奇心旺盛なトリオが駆け回るミステリ。子供はさすがに、家族の様子などで、戦争の詳細は知らないまでも、空気は肌で感じ取る。しかし、リトル・ルーにとっては、戦争はわちゃわちゃした大騒ぎ。人がいっぱいいるなぁ、とか、知らないものがいっぱいあるなぁ、とか、プレイランドの一部でしかない。とにかくかわいい! オレゴン図書賞受賞作。
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1944年、第二次世界大戦時のロンドンはナチス・ドイツの空襲が続いていた。13歳のバーティは空襲警報を受け、民間防衛隊の伝令係として、自転車のカゴに愛犬で救助犬のリトル・ルーを乗せて出発した。その道中、アメリカ人の少女エレノアとぶつかってしまう。彼女が立ち去った後にはある一冊のノ...
1944年、第二次世界大戦時のロンドンはナチス・ドイツの空襲が続いていた。13歳のバーティは空襲警報を受け、民間防衛隊の伝令係として、自転車のカゴに愛犬で救助犬のリトル・ルーを乗せて出発した。その道中、アメリカ人の少女エレノアとぶつかってしまう。彼女が立ち去った後にはある一冊のノートが残されていた。そのノートには秘密諜報員の訓練と謎の暗号が書かれていたー。 数年前話題になった『自由研究には向かない殺人』を訳した服部京子さんが訳してるから絶対面白いだろなー、子どもってスパイものに弱いよなーと思い手に取った。 シャーロック・ホームズに憧れながらも、ちょっと頼りなく心に深い傷のあるバーティとしっかり者のエレノア、そして、ドイツに両親がいて養父母に育てられているユダヤ人のデイヴィッドのトリオが大人顔負けの暗号解読をしていく様が頼もしい。 時折ある暗号を解読しようかと思ったけど、なんだか大変そうで飛ばして、最後のページにある暗号解答を見ちゃったけど、こういうのが好きな人なら楽しく解読できそう。 最近、日本側の第二世界大戦の話を読んでいるけど、その時のイギリス、フランス、そしてドイツのことが理解できた。 YA向けの本だけど、本当のスパイは誰かを考えながら読んでいくと大人も楽しめる。 バーティたちの活躍も素晴らしいけど、1番のスターはリトル・ルーかな。
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