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天使も踏むを畏れるところ(下)
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天使も踏むを畏れるところ(下)

松家仁之(著者)

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天使も踏むを畏れるところ(下)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2025/03/26
JAN 9784103328155

天使も踏むを畏れるところ(下)

¥2,970

商品レビュー

4.1

16件のお客様レビュー

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2026/01/03
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※このレビューにはネタバレを含みます

上下巻で1000ページ、序盤は長いなと感じていたが、下巻はペースアップ、新宮殿完成までのドラマ、美智子妃の苦労など、読みどころが多く楽しかった。敗戦時の天皇陛下の扱いに関するアメリカの思惑、美智子妃の婚約をきっかけに、国民の皇室に対する意識が大きく変わったこと、それぞれについて、天皇皇后陛下を始め、周りで働く人の対応なども興味深い。日本人という国民が、敗戦時には変化を丸呑み、という考察も面白い。 宮内庁・牧野は、建設が始まった頃から、村井の基本設計を変更したり、絵画の調達だけでなく家具や内外装の決定も独善的に進めていく。そして、新たに建設省から担当に加わった技術者が主張した、エキスパンションジョイントの追加から、プロジェクトの進め方と自身の立場について、村井は宮内庁の長官あてに質問状を送付するに至る。 主人公・村井俊輔のモデルは、実際に皇居新宮殿の設計を手掛けた建築家の吉村順三と言われている。調べてみると、新宮殿の実施設計は吉村氏、実施設計は宮内庁造営局との記録があり、吉村氏は途中でプロジェクトから抜けたともあった。 昭和天皇の侍従・西尾は、巻末の主要参考文献にも記載がある入江相政がモデルで間違いなさそう、そして村井の友人の画家である山口は東山魁夷のよう。実際に皇居宮殿壁画《朝明けの潮》と、東宮御所の壁画《日月四季図》を創った画家。皇太子夫妻を見守る小山内には小泉信三というモデルがいるらしい。 1945年3月10日の東京大空襲で亡くなった人は、8〜10万人と言われている。主要な武器になった焼夷弾の開発と実験には、日本家屋と街並みだけでなく、家具や布団まで用意され、その効果が検証されたそう。アメリカは日本建築についても、かなり研究したという。 著者のデビュー作「火山のふもとで」にも、この物語の建築家・村井が登場するらしい。

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2025/12/28

やと、読了。上下巻と長いが、いろいろな立場の方の心情や行動が丁寧に淡々と描かれているせいか、飽きずに最後まで読めた。 吉村順三先生の建築に対する思いが伝わった。 今の社会や会社にも通じる社会の澱が見事に描かれていて、今もありそうだと納得しながら読了。

Posted by ブクログ

2025/12/27

「火山のふもとで」の村井さんが、戦後に新宮殿を設計した時のお話。史実を元に書かれたエピソードが多々あり、昭和史の一部分を知ることができた。 牧野の振る舞いには苛立ちを覚えたが、宮内庁造営責任者としての立場からすると、そうしたくなる理由もあったのだろう。村井さんの外部告発以降の話...

「火山のふもとで」の村井さんが、戦後に新宮殿を設計した時のお話。史実を元に書かれたエピソードが多々あり、昭和史の一部分を知ることができた。 牧野の振る舞いには苛立ちを覚えたが、宮内庁造営責任者としての立場からすると、そうしたくなる理由もあったのだろう。村井さんの外部告発以降の話からなんとなくそう思えた。 上下巻合わせて1000ページ以上の大作。上巻はなかなか読み進められなかったが、下巻はなかなか面白く読めた。ある意味、牧野を悪者とした書き方が作品を面白くしたと思う。

Posted by ブクログ