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天使も踏むを畏れるところ(下)
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天使も踏むを畏れるところ(下)

松家仁之(著者)

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天使も踏むを畏れるところ(下)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2025/03/26
JAN 9784103328155

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商品レビュー

4.2

18件のお客様レビュー

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2026/05/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やや駆け足、いろんなパートで語られているからあのエピソードの続きもう少し知りたかった、みたいなとこもあるが満ち足りた読後感。 勧善懲悪な小説じゃないから牧野が懲らしめらてスッキリ、な描写も特にはないけど欲が出てくるくだり、大いにイライラさせてもらった。 村井さんの仕事の緻密さに唸らされ、杉浦さんの板挟み具合にギリギリさせられ侍従の飾らないオンオフの話に気持が和み、宮殿完成前に開催されたオリンピックに絡んでかわりゆく東京の街の様子が描かれバランスの良い内容でした。 黒澤明の生きる、ちゃんと見なきゃなー。

Posted by ブクログ

2026/03/23

新宮殿が天皇のメタファーであるように感じた。 戦前から戦後、天皇個人が変わった訳ではなく、周囲が天皇に求めるものが変わることで、天皇の役割が変わっていった。同じように、新宮殿も村井の基本設計が変わった訳ではなく、周囲が新宮殿に求めるものが増えていくことで、新宮殿の仕様が変更され...

新宮殿が天皇のメタファーであるように感じた。 戦前から戦後、天皇個人が変わった訳ではなく、周囲が天皇に求めるものが変わることで、天皇の役割が変わっていった。同じように、新宮殿も村井の基本設計が変わった訳ではなく、周囲が新宮殿に求めるものが増えていくことで、新宮殿の仕様が変更されていった。新宮殿において、牧野が悪役のように描かれているが、天皇においては、それが国民であるのだと思う。

Posted by ブクログ

2026/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上下巻で1000ページ、序盤は長いなと感じていたが、下巻はペースアップ、新宮殿完成までのドラマ、美智子妃の苦労など、読みどころが多く楽しかった。敗戦時の天皇陛下の扱いに関するアメリカの思惑、美智子妃の婚約をきっかけに、国民の皇室に対する意識が大きく変わったこと、それぞれについて、天皇皇后陛下を始め、周りで働く人の対応なども興味深い。日本人という国民が、敗戦時には変化を丸呑み、という考察も面白い。 宮内庁・牧野は、建設が始まった頃から、村井の基本設計を変更したり、絵画の調達だけでなく家具や内外装の決定も独善的に進めていく。そして、新たに建設省から担当に加わった技術者が主張した、エキスパンションジョイントの追加から、プロジェクトの進め方と自身の立場について、村井は宮内庁の長官あてに質問状を送付するに至る。 主人公・村井俊輔のモデルは、実際に皇居新宮殿の設計を手掛けた建築家の吉村順三と言われている。調べてみると、新宮殿の実施設計は吉村氏、実施設計は宮内庁造営局との記録があり、吉村氏は途中でプロジェクトから抜けたともあった。 昭和天皇の侍従・西尾は、巻末の主要参考文献にも記載がある入江相政がモデルで間違いなさそう、そして村井の友人の画家である山口は東山魁夷のよう。実際に皇居宮殿壁画《朝明けの潮》と、東宮御所の壁画《日月四季図》を創った画家。皇太子夫妻を見守る小山内には小泉信三というモデルがいるらしい。 1945年3月10日の東京大空襲で亡くなった人は、8〜10万人と言われている。主要な武器になった焼夷弾の開発と実験には、日本家屋と街並みだけでなく、家具や布団まで用意され、その効果が検証されたそう。アメリカは日本建築についても、かなり研究したという。 著者のデビュー作「火山のふもとで」にも、この物語の建築家・村井が登場するらしい。

Posted by ブクログ

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