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声に出せずに叫んでる
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声に出せずに叫んでる
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商品レビュー
3.9
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
母さんを殺したのは、俺だ――。 許せなかった。 自分自身も、父の再婚も、大好きだった音楽も。 高校2年生の羽山陽介は母を亡くした幼少期の記憶に今も囚われていた。 男手一つで育ててくれた父と、突然紹介された父の恋人に懐く無邪気な妹。 あの人が家に来るたび作ってくれるカレーは、母の得意料理だった。 「俺、絶対認めないから」。 気持ちの整理がつかない日々の中、学校で不可解な事件が起こる。 切り刻まれた幼馴染のイヤホン、階段から突き落とされた友達。 突然部活を辞めたエース、誰とも長続きしない人気者、善意の押し売りに苦しむクラスメイト――。 それぞれの無言の叫びは渦となり、やがて溢れ出していく。 本当は誰かに叱ってほしい。お前を許すと言ってほしい。 誰も本当の意味では分かり合えない、それでも分かり合いたい。 僕たちは、必死にもがいて手を伸ばしている。 (アマゾンより引用)
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言葉の難しさ、他者理解の難しさを感じた 理解はできないけど関わらないこともできない、、 一言で表現できないなんとも言えない感情や人間の行動を表現されている作品
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ちょこっと真面目に。 久しぶりに小説らしい小説だった。 文学っていってもいいと思うけど、なんか守備範囲が広がりそうで、あえて小説。 だって本来の小説って人間の「ココロ」をさまざまに、しつこいくらい洞察して、それに比喩を筆頭に色々脚色をつけた物語のことでしょう⁇ それがこの作品...
ちょこっと真面目に。 久しぶりに小説らしい小説だった。 文学っていってもいいと思うけど、なんか守備範囲が広がりそうで、あえて小説。 だって本来の小説って人間の「ココロ」をさまざまに、しつこいくらい洞察して、それに比喩を筆頭に色々脚色をつけた物語のことでしょう⁇ それがこの作品は素晴らしかった! でも人間の「ココロ」って何? 心臓?まさか。いやいや突き詰めたら意外とそうかもしれないよ。 じゃあ脳?それっぽいけど、心臓とは比較にならないくらい解明されてないよ。 きっと、作家さんたちはずっとそのことを考えて考えて次の世代にバトンを渡しているんじゃないかなぁ。 だから小説は読み継がれて来たんだと、オイラは思う。 オイラがラッキーだったのは、朝霧咲さんという2004年生まれの作家さんの小説に生で出会えたこと。 夏目漱石さんも太宰治さんも川端康成さんも、もっといえば紫式部さんだってもちろん読み継がれているよね。 ただ残念ながら同じ空気は吸えない。 残された小説から読み取って想像するしかない。 朝霧咲さんだって百人が読んだら百通りの解釈があるはずだし、フィクションだから今この時を切り取って書いたわけじゃないよね。 でも朝霧咲さんは、今オイラと同じ世界に生きている。 オイラと同じ空気を吸っている。 そういう作家さんが書いた小説に間に合った! そのことにちょっと得した気がして。 なーんて、長々書いちゃった。 これ寝て起きて読み返したら恥ずかしいヤツだ笑。 一読をお勧めします。
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