商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社インターナショナル/集英社 |
| 発売年月日 | 2025/01/24 |
| JAN | 9784797674583 |
- 書籍
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はざまのわたし
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はざまのわたし
¥2,310
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商品レビュー
4.2
11件のお客様レビュー
辛かった、悲しかった思い出の鮮明さたるや。 在日コリアンへの日本人からの差別ももちろんだが、家族の繋がりが読んでて苦しい。断ち切ってしまえと叫びたくなる。
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食にまつわるエッセイとなっているが、本題としては、タイトルにあるように、日本と韓国とのはざまで苦悩する、一人の女性の自伝だ。 日本で生まれ育ちながら、家庭では韓国の文化に強く影響された筆者が、経験してきたものを、食を手掛かりに回想してゆく。 自己防衛というか、他者との間に見えない...
食にまつわるエッセイとなっているが、本題としては、タイトルにあるように、日本と韓国とのはざまで苦悩する、一人の女性の自伝だ。 日本で生まれ育ちながら、家庭では韓国の文化に強く影響された筆者が、経験してきたものを、食を手掛かりに回想してゆく。 自己防衛というか、他者との間に見えない壁を作ってしまう著者の姿がどこか痛々しいです。
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本作は、全16話の「食」に関する連作エッセイ…とは簡単には片付けられません。在日コリアン家庭で育った著者の、来し方が詳細に綴られた深い内容の自伝的エッセイでした。 かと言って、暗いイメージはありません。確かに「食」の思い出が、自身の常々感じてきたアイデンティティの葛藤や違和...
本作は、全16話の「食」に関する連作エッセイ…とは簡単には片付けられません。在日コリアン家庭で育った著者の、来し方が詳細に綴られた深い内容の自伝的エッセイでした。 かと言って、暗いイメージはありません。確かに「食」の思い出が、自身の常々感じてきたアイデンティティの葛藤や違和感、劣等感と重なり、ある意味心を削る記憶として刷り込まれているようです。 けれども今現在は、過去を客観的に振り返ることができ、穏やかな気持ちで描かれている様子が伝わってきます。著者自身が仰る通り、思い出の上書きには、長い時間がかかるのですね。本書はまさに人生の棚卸し! 朝鮮半島ルーツの人が、多くの「はざま」でもつ社会からの疎外感…。それらにもがき苦しんできた著者の生き方に、小説世界とは別の心を揺さぶりを覚えました。 本作が深沢潮さん3冊目の読了でしたが、実は直近の2冊も含め、韓国語翻訳者・斎藤真理子さんの影響でした。 斎藤真理子さん曰く ー『はざまのわたし』を読んだら、『翡翠色の海へうたう』と『緑と赤』が重なり合い、水平線がつながったような気がしたー なるほど代表的な小説を2冊、その後本書を読んで、(偉そうですが)斎藤さんが書かれたその意味がよく理解・納得できた気がしました。 今年は昭和100年とか戦後80年とか言われてます。けれども、ほとんど聞こえてきませんが「日韓国交正常化60周年」にも当たっているそう。隣の国の人々やその文化を尊重し、両国が今後良好な関係性を築いていけたらいいですね。
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