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韓国文学の中心にあるもの 増補新版

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | イースト・プレス |
発売年月日 | 2025/01/17 |
JAN | 9784781624167 |
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韓国文学の中心にあるもの 増補新版
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商品レビュー
4.5
5件のお客様レビュー
ノーベル文学賞が韓国のハンガンに贈られ韓国文学に触れてみようと思いまずはこの本を手にとった。まず感じたのは、韓国は隣国であり、儒教社会の根強い男社会である。1945年まで日本の圧政に苦しみ国を持てなかった人たちである。そこから南北の対立、朝鮮戦争をへて朴正熙の独裁体制がしかれ軍...
ノーベル文学賞が韓国のハンガンに贈られ韓国文学に触れてみようと思いまずはこの本を手にとった。まず感じたのは、韓国は隣国であり、儒教社会の根強い男社会である。1945年まで日本の圧政に苦しみ国を持てなかった人たちである。そこから南北の対立、朝鮮戦争をへて朴正熙の独裁体制がしかれ軍事政権が続き、1987年に民主化され、経済成長し今にいたっている。今格差に苦しみ、新自由主義による経済どなってしまい、少子高齢化社会で苦しんでいるのは日本とおなじである。 この本を読むと韓国は日本の鏡であるように思える。大きく違うのは韓国は今も北と戦争状態であり、現在は休戦にあるということ、徴兵制であり、男子若者は二年の兵役が課されそれが男優位の社会を生み出している。 この本は、日本の終戦から現在までを遡る形で韓国現代文学の斎藤真理子の案内書である。そして朝鮮半島とそこで生きる人たちの歴史、南北に引き裂かれた社会を教えてくれてます。 ハンガンは光州事件を題材にし、男優位社会の現実にフェミニズムを本にして戦っています。 韓国文学が日本の植民地からの解放、独立、南につくか、北かの葛藤それに続く南北分断、済州島4・3事件などでの韓国民衆の苦難と自由と民主化を常にテーマにしてます。 また、日本の柴田翔の「されどわれらが日々」が韓国で大きなポジションにある小説だということを斎藤真理子は教えてくれてます。この本は、1960年に発表された芥川賞作品ですが、1950年ころの日本の若者の朝鮮戦争のとらえ方を描いてます。僕は70年安保の時高校3年で読んだことは覚えてますが、内容は全くまっ白で記憶にありません。当時の僕の世代は柴田翔、高橋和巳、高野悦子などはクラスで回し読みしてたけど。 自分の知らなかったことばかりというか、知らされていなかったことを斎藤真理子は教えてくれてます。この本は、これから韓国文学を読み進めるのに良い教科書と思います。
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韓国文学は何冊か読んだあとなんとなく止まっていたが、これを読んで俄然また読みたい気持ちが湧いてきた。こんなにも素晴らしい韓国文学案内書があって本当に幸せだ。知らなかった歴史の数々が作品とともに紹介され、とにかくおもしろくて一気読みだった。とりわけ『こびとが打ち上げた小さなボール』...
韓国文学は何冊か読んだあとなんとなく止まっていたが、これを読んで俄然また読みたい気持ちが湧いてきた。こんなにも素晴らしい韓国文学案内書があって本当に幸せだ。知らなかった歴史の数々が作品とともに紹介され、とにかくおもしろくて一気読みだった。とりわけ『こびとが打ち上げた小さなボール』(チョ・セヒ)と『苦海浄土』(石牟礼道子)の対比が興味深く心に残った。巻末の作品リストもありがたい。幼いころに聴いた「イムジン河」が頭のなかを巡っている。
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隣の国でこんなことが起きていたのかと驚き、今までの自分の無関心さに愕然とした。どうして自分は今まで知らずにいられたのかと。 韓国(朝鮮半島)の近代史を知らない人は読んだ方が良いと思う。歴史的出来事に対して国はどう動いたのか、市民がどう受け止めたのか、作家たちがどう声をあげたのか...
隣の国でこんなことが起きていたのかと驚き、今までの自分の無関心さに愕然とした。どうして自分は今まで知らずにいられたのかと。 韓国(朝鮮半島)の近代史を知らない人は読んだ方が良いと思う。歴史的出来事に対して国はどう動いたのか、市民がどう受け止めたのか、作家たちがどう声をあげたのか、作品に表したのか、後の世代はどんな影響を受けたのかが分かりやすくまとめられている。年表や参考文献も充実している。 様々な作品の翻訳を手掛ける斉藤真理子さんが肌で感じた当時の空気感や経験談も組み込まれていてリアルな緊張感も感じた。
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