商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | イースト・プレス |
| 発売年月日 | 2025/01/17 |
| JAN | 9784781624167 |
- 書籍
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韓国文学の中心にあるもの 増補新版
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韓国文学の中心にあるもの 増補新版
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商品レビュー
4.4
9件のお客様レビュー
初めて韓国に行ったので、旅行のお供に連れて行った。とても良いお供だった。 改めて朝鮮半島の近現代の壮絶な歴史に触れ、それを下地にして成り立っている韓国文学の底力みたいなものを感じた。 考えてみると韓国の民主化は80年代でつい最近のこと。それまで植民地時代、朝鮮戦争、軍事独裁政権...
初めて韓国に行ったので、旅行のお供に連れて行った。とても良いお供だった。 改めて朝鮮半島の近現代の壮絶な歴史に触れ、それを下地にして成り立っている韓国文学の底力みたいなものを感じた。 考えてみると韓国の民主化は80年代でつい最近のこと。それまで植民地時代、朝鮮戦争、軍事独裁政権…と苦難が続いた。日本に主権を奪われた植民地時代だけでなく、同じ民族同士で殺し合った朝鮮戦争、国が市民に銃を向けた独裁時代があった。 私はいつも中国の近現代をみるとその凄まじさに圧倒されそれを乗り切ってきた人民たちに敬意を持ってひれ伏したくなるのだけれど、そしてそんな中国の陰に隠れてきたかもしれないけど、朝鮮半島もかなり負けず劣らずの歴史を歩んできたんだ、と気付かされた。 特に著者の、「日本人は朝鮮戦争について全然何も知らない」という指摘はその通りで、私も御多分に洩れない。 国土が戦場となり、北と南の支配域が目まぐるしく変わり、市民は「どちらに着くか」の踏み絵を踏まされ、それまでの支配者に従っていたら次の指導者が来た時に「裏切り者」扱いされ、何が正解で何が安全かわからない異常事態が何年も続いたなんて、全く知らなかった。 そしてそのあとも、光州事件に代表される、軍が市民に銃口を向けるような独裁政権下での悲惨な事件がいくつも起こった。 日本よりよっぽど苦難の戦後を歩いてきているんだ、その末に掴み取った今の社会なんだと思うと、ソウル中心部のただのツンとした大都市の表情が、少し違って見えるように感じた。 こんな戦後を歩んでいたら、紹介されていたどれかの本の誰かのセリフであったように「あの時代に傷ついてない人なんていない」のだと思うけど、それと今の華やかで若々しいKPOPの乖離を不思議に思いもした。たとえばウォニョンやチェウォンやナヨンやウォンヒなどなど、私の大好きな可愛い女の子たちは、こういう歴史の上に自分も立っているという感覚をどれくらい持っているものなのかな。 一つ本書の欠点を挙げると、筆者も最後に書いているように「重すぎる」こと。 韓国文学に興味を持つと同時に重荷にも感じてしまった。これ全部背負って相当襟を正して読まないといけないのかな?と。絶対に歴史がついて回ってきて、単純に娯楽小説は存在しないのかな?とも不思議に思った。 私はジェンダーの感覚がかなり鋭い方だと思うが、韓国フェミニズム文学にあまり触れてこなかったのは、なんというか直接的すぎて読む前から言いたいことはわかっている、という感じがしてしまうから。語弊を恐れずに言うと説教くささを感じてしまうから。 本書に対しても若干それを感じた。 けど日本も戦後の文学だって(例えばわかりやすいところで言うと司馬遼太郎や堀田善衛なんかがすぐ思い浮かぶが)説教くさかったなと思い至った。民主化が遅かった韓国ではまだ日本の「戦後」のような空気感がずっと続いているのかもしれない。やっぱり激烈な時代を抜けてきてしばらくの文学は直接的で説教臭くなるものなのかもしれない。 いずれにせよ韓国にこれまでより興味を持てたし、ハン・ガンはちゃんと読んでみようと思った。
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ハンガンさんの作品をいくつか読んだか、いまひとつピンと来ず、もう少し作品の背景などを知りたいと思っていたところに、斎藤さんがピッタリの本を書いてくれた。 この本を読んだ第一印象は韓国は大変だなぁというひと言に尽きる 1.韓国は北朝鮮と国が二つに分断されて今もそれは続く。朝鮮戦...
ハンガンさんの作品をいくつか読んだか、いまひとつピンと来ず、もう少し作品の背景などを知りたいと思っていたところに、斎藤さんがピッタリの本を書いてくれた。 この本を読んだ第一印象は韓国は大変だなぁというひと言に尽きる 1.韓国は北朝鮮と国が二つに分断されて今もそれは続く。朝鮮戦争は内戦でほとんど全ての国土が戦地と化し、敵が味方になり、味方が敵になりを繰り返した。 2.統制で厳しく出版の自由が制限されている時代が長かった 3.民主化されのは1987年でまだ40年も経っていない 4.住宅を借りるのにチョンセという大金を用意しなくてはならない。なんと平均ソウルで6000万円、全国平均で3000万円!どうやって家借りてるの? 印象に残った文章 69ページ 韓国では何度にもわたって不条理な大量死が、生み出されてきた歴史がある 94ページ 韓国は詩人の地位が高く、詩人の数も多く、日本と比べるとはるかに詩が読まれる。全斗煥政権下の80年代は(中略)特に詩が非常に盛んに書かれた。 144ページ 韓国の文芸評論には「倫理」や「道徳」と言った言葉が用いられることも少なくなく、およそ文章を書く人は、世の中を善に導くために努力すべきと言う価値観が目に見える形で存在存在すると言って良い。そこには武より文を重んじてきた歴史の影響を垣間見る思いがする。だからなのか、韓国文学の底流には、苦しむ人たちを描いてこそ、文学だと言う強い信念が存在する。 韓国の近代史 1945年 8月15日 日本降伏 以後 光復節という祝日になる 8月24日 ソ連が平壌に進駐 9月9日 アメリカがソ連に進駐 韓半島の分断が始まる 1948年(1947年3月1日から1954年9月21日まで)済州島4.3事件 南北分断を既成事実とする分断統治を認めたくい運動に対する米国による弾圧 済州島民28万人のうち2万5千人から3万人が死亡 1950年6月25日 朝鮮戦争勃発 戦死者25万人 民間人99万人死亡 1953年朝鮮戦争休戦 1960年 4月革命 1948年より大統領の地位にあった李承晩による大規模な不正選挙に反発した学生や市民による民衆デモにより、当時、第四代韓国大統領の座にあった李承晩が下野した事件 死者 186名 李承晩は亡命 1972年〜1979年朴正熙大統領(在任1963年から1979年)による維新の時代 経済成長と暴力の時代 維新の時代は同大統領が暗殺され終了 暗殺した犯人の妹は兄が大統領を殺さなければ100万人の市民が殺されていただろうと発言 1980年ー1988年 全斗煥大統領在任 のちに死刑判決、特赦 1980年 光州事件 民主主義を求める学生と市民のデモを国家が弾圧 民間人168人死亡 韓国国内でも報道官制 1988年 ソウルオリンピック開催 1988年-1993年盧 泰愚大統領在任 後に不正蓄財と光州事件の罪でで懲役 1995年6月 三豊百貨店崩壊設計ミス及び手抜き工事により501名死亡 1997年 IMF通貨危機 2001年 IMF決済完了 2003年-2008年盧 武鉉 収賄で調査され、のちに自殺 2008年-2013 李 明博大統領 のちに収賄、横領などで逮捕、懲役刑 2013年-2017年 朴槿恵大統領在任 2014年 セウォル号沈没 299名死亡 2016年 10月ー2017年 3月 ろうそく集会 朴槿恵(パク・クネ)大統領糾弾集会 全国で延べ1600万人が参加 朴槿恵退陣 2022年ソウル梨泰然院雑踏事故 159人死亡 韓国の社会は文学のネタに事欠かないものの、文学を書く人は政治家にはならないという目に見えない溝のようなものがあるのかもしれない。
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韓国文学のイメージが変わった。 というか韓国文学についても、韓国(大韓民国、北朝鮮)についても、何も知らなかったことを知った。 文学が韓国の人々の歴史に深く根付いている。紹介されている本を読んでみたい。
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