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陸軍作戦部長 田中新一 なぜ参謀は対米開戦を叫んだのか? 文春新書1482
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陸軍作戦部長 田中新一 なぜ参謀は対米開戦を叫んだのか? 文春新書1482

川田稔(著者)

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陸軍作戦部長 田中新一 なぜ参謀は対米開戦を叫んだのか? 文春新書1482

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2025/01/17
JAN 9784166614820

陸軍作戦部長 田中新一

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商品レビュー

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2025/03/21

1. 田中新一の背景と立場 - 陸軍作戦部長としての田中新一の役割。 - 対米開戦を強硬に主張した背景。 - 日中戦争の拡大派としての位置づけ。 2. 対米開戦の主張の根拠 - 田中の情勢分析の鋭さ。 - 陸軍中枢での意見一致に基づく作戦計画。 - 対中国政策における強硬姿勢の...

1. 田中新一の背景と立場 - 陸軍作戦部長としての田中新一の役割。 - 対米開戦を強硬に主張した背景。 - 日中戦争の拡大派としての位置づけ。 2. 対米開戦の主張の根拠 - 田中の情勢分析の鋭さ。 - 陸軍中枢での意見一致に基づく作戦計画。 - 対中国政策における強硬姿勢の強調。 3. 日中戦争の展開 - 「支那事変」の現状と対応策。 - 内地三個師団の派遣計画。 - 武藤らとの協議を通じた戦略的判断。 4. 日米交渉と戦争準備 - 日米和平交渉における内閣の方針。 - 交渉打ち切りの決定と陸軍の反応。 - 田中の「支那側の誠意を欠く」という見解。 5. 参謀本部と大本営の動向 - 大本営政府連絡会議での議論。 - 参謀本部の役割と位置づけ。 - 戦争指導機関としての大本営の機能。 6. 開戦決定の過程 - 統帥部の意向と外交的努力の限界。 - 開戦準備の進展とその背景。 - 田中の戦争準備に対する見解。 7. 戦争戦略の変化 - 開戦後の戦略的思考の変化。 - 南方作戦の重要性とその実行。 - 戦争指導の混乱とその影響。 8. 戦後の影響と教訓 - 日米戦争の結果としての国際的地位の変化。 - 戦争の持続性とその影響要因。 - 田中の戦略的判断の評価と反省。 9. 結論 - 田中新一の戦略的思考がもたらした影響。 - 日本の戦争遂行における内部の対立。 - 日米関係の変遷とその教訓の重要性。

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2025/01/31

今年2025年は太平洋戦争終結から80年を迎える。何故国力で圧倒的に劣り、敵うはずもないアメリカとの戦争に突入したのか、当時の軍部や政治が何を基準に判断したのか、現在に於いても様々な研究が行われている。GDPでは10倍以上の差があり、重化学工業の製造力や資源の量も全く日本は及ばな...

今年2025年は太平洋戦争終結から80年を迎える。何故国力で圧倒的に劣り、敵うはずもないアメリカとの戦争に突入したのか、当時の軍部や政治が何を基準に判断したのか、現在に於いても様々な研究が行われている。GDPでは10倍以上の差があり、重化学工業の製造力や資源の量も全く日本は及ばない。とは言え日清日露戦争の勝利、第一次大戦でも戦勝国として名を連ね、世界の列強のうちの一国としてのプライドも自信も持っていた事は間違い無いだろう。中国に進出し満州に多くの兵士、民間人を送り込むなど日本国内から飛び出して、アジアへ進出する日本。長期化する中国との戦争、北からはソ連の脅威、そして太平洋を挟んで睨みを利かすアメリカと、日本は四方を敵に囲まれ、どこへ向かうにしても一国の力だけでは限界がある。そうした中でナチス・ヒトラー率いるドイツが欧州で周辺諸国を次々と攻略し、大国ソ連と事を構える段階に至る。イギリスさえも飲み込まんばかりの圧倒的な強さを見せ、第三帝国が世界を支配せんとばかりの勢いで、イタリア・日本を加えた三国同盟を成立させる。アメリカを相手にするか、米英に服従しドイツを敵に回すか、長期化泥沼化する中国との戦争をどの様に処理していくか。そして何にしても資源の枯渇にどうやって対処すべきか。それぞれの課題・問題の関係性は複雑で、自国以外の出方の予測も確実性に欠けるものばかりである。アメリカから突きつけられたハル・ノートは実質的な日本への宣戦布告と言わんばかりの内容であり、それまでの日本が中国から得たものと失った代償を考えれば容易に受け入れざる内容だ。 こうした状況はどの書籍でも語られるものであるが、軍部に於いては石原莞爾、武藤章、佐藤賢了、そして東條英機など、書籍に散々取り上げられて、よくなを知る者も多い中、個人的には田中新一にフォーカスした書籍を見かけた事はそれ程多くなく、また一つ違った視点で考えるきっかけとなった。勿論、前述したような人物が登場し、そことのやり取りも面白い。石原莞爾と考え方を共有する部分、先見性などは、少し時間軸を短くし、より正確に間近に迫る危機を読み解く点はある意味、石原を上回る部分もあったのでは無いか。更には武藤章に近い思想や考え方も持ち合わせ、太平洋戦争開始時の作戦部長でありながら、戦後に武藤がA級戦犯で処刑されるのと対象的に、戦犯からも外れるという、全く異なる運命を辿る。何が2人の人生を分けたのか。確固とした自身の考えを持ち、誰を相手にしても怯まず意見をぶつけ合う姿は、現代の空気ばかりを読んでいるビジネスパーソンから見ると憧れかもしれない。 何にせよ、田中新一の作戦部長の立場から太平洋戦争開始に至る経緯をもう一度じっくり見てみたい方にお勧めする。そして組織の中での立ち位置から、その相応しい振る舞い方を学び、自身と照らし合わせ反省する良い材料となる。読む人によっては、読んでなお馬鹿げた戦争に導いた人物と捉える方もいるかもしれない。だが当時の不鮮明で不正確な情報に満ち溢れた状況に於いて、貴方がもしその立場に置かれたなら(後世にあって歴史を学んでいる圧倒的に情報を持った事を忘れて)、果たして戦争を回避出来たか。回避する方法を今一度考えてみても良い。きっとその判断情報を当時の立場に於いて、本当にかき集めて整理判断出来たか、シミュレーションしてみては如何だろうか。

Posted by ブクログ

2024/12/12

【対米戦争を決した男は何を考えていたのか?】対米戦前夜、参謀本部で強硬に開戦を唱え、議論をリードした田中新一。「陸軍きっての戦略家」と言われた田中の描いた「戦争」とは。

Posted by ブクログ