商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2024/12/11 |
| JAN | 9784488663360 |
- 書籍
- 文庫
ミネルヴァ計画
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ミネルヴァ計画
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商品レビュー
3.9
17件のお客様レビュー
うーーーーん。いまいち楽しめんかった。 多元宇宙もの。 巨人たちの星で過去に飛ばされて輪廻に閉じ込められたという終り方だったのを、そこに多元宇宙を持ってきた。 チューリアンを閉じ込めようとしたジェヴレン人が別の閉じ込められ方をしたと言うそこが良かったのだけど、正直、孫悟空が新...
うーーーーん。いまいち楽しめんかった。 多元宇宙もの。 巨人たちの星で過去に飛ばされて輪廻に閉じ込められたという終り方だったのを、そこに多元宇宙を持ってきた。 チューリアンを閉じ込めようとしたジェヴレン人が別の閉じ込められ方をしたと言うそこが良かったのだけど、正直、孫悟空が新たな敵と戦っていくような、少年ジャンプ的な展開と受け止めた。 まず、多元宇宙を説明する理論が全く頭に入らない。そこと行き来する説明が、全く記憶に残らない。 星を継ぐ者から巨人たちの星はハードSFでありながら、ページを捲り返すような難しいSF設定を必要とせずぐんぐん読めた気がするのだけど、その後の2作は、がっつり後戻りしてそれでもなんだっけ的な、数字の多いブルーバックスのような印象だ。 その理論展開、とうとうイラスト付きとなってしまう。 それで巻の半分。 まあいいや、とにかく設定は設定として置いといてその先のドラマへ、と思ったのだけど、ここが分量的にも内容的にもさほどではない。もちろん、ハラドキはあるのだが、このシリーズに期待する、おおお、そっちから来たか!と言うような高揚感を感じぬまま、安っぽいスペオペのようになってしまった。 最後はどうにもそれでいいんかというあまり伏線のない、やっぱり少年ジャンプ的な実はこうだったのだって設定を持ってきた。 いやー、個人的には、やっぱり最初の三部作で完結でいいな。 多元宇宙のうちの一個の未来を救ったとして、それで終わりかい。しかもその宇宙を救うために、トラブルの根源を他の宇宙に押し付けた。 同じような解決を試していた他の宇宙の主人公たちもたくさんいるとは思うのだが、そもそも、手を突っ込んだ世界がその先どう言うふうになっていくのか、誰にもわからない。未来を救ったのだと言うのは、安直すぎる。 なんだかなあ。 やったらあかんことをやったような気がする。登場人物たちが。 科学者が科学的発見を突き詰めて日本人を虐殺する結果になってしまったような。 ちょっと気持ち悪い話に終わってしまった気がした。
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- ネタバレ
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平行宇宙の説明が理解できない 無限にあるであろう世界線の一つを救う設定がしっくりこない テューリアン/ガニメデの巨人・ルナリアン/ジェヴレン人の関係を思い出すのが一苦労 とはいえミネルヴァが救われるハッピーエンドはかつてのホーガン節で良かった
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星を継ぐものシリーズ完結。 SFのオールタイムベストで常にトップ3圏内に入ってくる名作の完結とあらば読まないわけにはいかないだろう。 ハードSFとしてはハントとダンチェッカーが侃々諤々の討論をしながら、というよりは起きた現象に対して淡々と仮説、実験の繰り返しで、星を継ぐものシ...
星を継ぐものシリーズ完結。 SFのオールタイムベストで常にトップ3圏内に入ってくる名作の完結とあらば読まないわけにはいかないだろう。 ハードSFとしてはハントとダンチェッカーが侃々諤々の討論をしながら、というよりは起きた現象に対して淡々と仮説、実験の繰り返しで、星を継ぐものシリーズで見られた面白さは薄い。その分、社会学とエンタメに振り切っており、前半はダンチェッカーの親戚のリベラル思想な作家、ミルドレッドが大活躍する。後半は懐かしのシャピアロン号、ゾラックとガルースが活躍し、未解決の伏線と対峙しハッピーエンドを迎える。 旧作から読んでいると登場人物のほとんどが既出なので非常に読みやすい。適度に旧作からの流れもまとめてあり、10年以上ぶりに読んでも置いてけぼりにされない気遣いも嬉しかった。
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