はじめて学ぶ哺乳類

山本俊昭(著者)

• 販売会社／発売会社: 文一総合出版
• 発売年月日: 2024/11/29
• JAN: 9784829965368

商品レビュー

2025/01/11

1. 日本の絶滅危惧種
日本には約150種の絶滅危惧種が存在する。
絶滅危惧種は「環境省レッドリスト」に分類される。
具体的な絶滅危惧種として、ツキノワグマやニホンカモシカが挙げられる。
2. 環境省の取り組み
環境省は日本の生物多様性を保護するためのデータプックを発行している。
絶滅危惧種の状況を調査し、リスト化している。
3. 絶滅の原因
人間の活動が主な絶滅原因であり、特に狩猟と生息地の破壊が影響を及ぼしている。
明治以降、絶滅した哺乳類は5種類にのぼる。
4. 生息地管理
生物の個体数管理、生息地管理、被害対策の3本柱が重要視されている。
特に、個体数の増加傾向にある種に対しては管理が必要。
5. 野生動物の管理
日本ではニホンジカやイノシシが急速に増加しており、農業や林業に被害を与えている。
2023年までにニホンジカとイノシシの個体数を半減させることを目指している。
6. 捕獲活動
捕獲活動は地方自治体と連携して行われており、年間で数十万頭の捕獲が行われている。
具体的には、2019年に50万頭のニホンジカが捕獲された。
環境保全の目標
環境省は2030年までに国土の30%以上を自然環境エリアとして保全することを目標としている。
2021年時点で陸域20.5%、海域13.3%が自然環境エリアである。
8. 地球温暖化の影響
地球温暖化が進行すると、特に寒冷地域に生息する哺乳類に影響を与える可能性が高い。
温暖化により、動植物の生息地が変化することが予測される。
9. 外来種の管理
外来種の影響も考慮に入れ、特に根絶が難しい場合は計画的な管理が求められる。
外来種の被害を防ぐための「入れない」「捨てない」「拡げない」の3大原則が重要視されている。
10. 絶滅危惧の現状
世界全体で多くの哺乳類が絶滅の危機に瀕している。
日本でも、地域個体群単位で絶滅した動物が存在する。
11. 未来の展望
今後の環境変化に対する取り組みが求められており、持続可能な社会を目指す必要がある。
国際的な協力も重要な要素である。
12. 個体群の動態
個体群の管理は生態系のバランスを保つ上で重要であり、個体数の変動が生態系に与える影響が考慮される。
13. 生物多様性の重要性
生物多様性は生態系の健全性を保つために不可欠である。
絶滅危惧種の保護は、他の種や生態系全体にとっても重要である。
14. 法律と政策
絶滅危惧種の保護には法律や政策が関連しており、環境政策の強化が求められている。
15. 地域社会の役割
地域社会の参加が不可欠であり、住民の意識向上が重要な課題である。