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「支那哲学」の誕生 東京大学と漢学の近代史
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「支那哲学」の誕生 東京大学と漢学の近代史

水野博太(著者)

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「支那哲学」の誕生 東京大学と漢学の近代史

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内容紹介
販売会社/発売会社 東京大学出版会
発売年月日 2024/11/26
JAN 9784130160520

「支那哲学」の誕生

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2025/03/28

1. 近代漢学と東京大学 - 背景 - 東京大学は一八七七年に設立され、西洋の学問を導入し、教育することを目的としていた。 - 明治前期には漢学塾が多く存在し、漢文教育が国誦教育の一環として広く行われていた。 - 教育の目的 - 漢文学教育は、漢字仮名交じり文を用い...

1. 近代漢学と東京大学 - 背景 - 東京大学は一八七七年に設立され、西洋の学問を導入し、教育することを目的としていた。 - 明治前期には漢学塾が多く存在し、漢文教育が国誦教育の一環として広く行われていた。 - 教育の目的 - 漢文学教育は、漢字仮名交じり文を用いた公用文体の習得と、学術の邦語化に寄与することを目指していた。 - 特に「文辞」と「文法」に重点が置かれ、漢語の知識を強化することが求められた。 2. 東京大学における漢学の発展 - 講師陣の充実 - 漢学教育を担う講師陣が整備され、その選定には東京大学における漢学の地位が反映されていた。 - 明治13年から文部省への年報に漢学講師の実績が記録され、教育実態が明らかになった。 - 教育の実態 - 明治二年に「漢文学」が「漢文学及作文」となり、漢学の訓練を通じて論理的思考や作文能力の育成が図られた。 - 東京大学法学部や文学部では、漢文講説と漢作文の教育が行われ、漢学が日本法教育の基盤としての役割を果たしていた。 3. 近代日本における漢学の影響 - 社会への浸透 - 漢学は広範な社会に浸透し、文部省の「文検」などの試験でも漢文の知識が求められた。 - 19世紀から20世紀初頭にかけて、欧米を中心に発展した中国研究の影響も無視できない。 4. 東京大学と中国哲学 - 支那哲学の創出 - 東京大学での漢学の展開は「支那哲学」という新たな学問分野を生み出し、後に「中国哲学」として発展した。 - これにより、近代日本の学術史における中国哲学の重要性が認識されるようになった。 - 中国からの影響 - 消末民初の中国における学術活動は、日本での漢学教育の影響を受けており、多くの留学生が日本からの知識を持ち帰った。 - 特に、東京大学で教鞭を執っていた人々が中国における哲学の発展に寄与した。 5. 東京大学の位置づけ - 学術の中心 - 東京大学は、近代日本における西洋近代学術の受容と研究の中心地としての役割を果たしてきた。 - その活動は、近代日本の学術史の多くが東京大学を通じて形成されていることを示している。 - 未来への展望 - 漢学や支那哲学の研究を通じて、現在の中国哲学や思想史の分析を行い、今後の学問分野のあり方を考察することの重要性が強調されている。 6. 漢学から支那哲学への移行 - 教育の変遷 - 漢学から支那哲学への移行は、東京大学での教育体系を反映しており、学問の発展に寄与している。 - 教育内容や講師陣の変化が、どのように支那哲学の形成に影響を与えたかが分析されている。 - 時代背景 - 明治時代の社会的背景や学問の変革が、東京大学における漢学教育の展開にどのように寄与したのかが考察されている。

Posted by ブクログ