

商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | TOブックス |
発売年月日 | 2024/12/02 |
JAN | 9784867943748 |
- 書籍
- 文庫
最後の医者は海を望んで君と生きる
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最後の医者は海を望んで君と生きる
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商品レビュー
4
16件のお客様レビュー
二宮敦人さんの最後の医者シリーズ とある患者の死を引き金に、福原は封じられていた過去の記憶が彷徨い始め、手術の執刀が出来なくなる。 一方で、その患者の遺された愛妻 藤間藍香もまた、生きる気力を無くし、自分を見失っていた。 特徴的なのは、医師と遺族の2つの物語が同時進行しながら...
二宮敦人さんの最後の医者シリーズ とある患者の死を引き金に、福原は封じられていた過去の記憶が彷徨い始め、手術の執刀が出来なくなる。 一方で、その患者の遺された愛妻 藤間藍香もまた、生きる気力を無くし、自分を見失っていた。 特徴的なのは、医師と遺族の2つの物語が同時進行しながらも、大切な人を亡くてなお、遺された人の生きる道を描き切っているところ。 本作は、身近な人や大切な人を、どのように亡くしたか、どのような別れ方をしたかといった経験が、読後感に大きく影響しそうな作品だと思う。 遺された人にフォーカスしているので、切なく重苦しい内容になるのは当然だが、描写が軽くて感情移入しずらく、とりわけシリアスな場面では現実味に欠けていて、何度も中弛みしそうになった。 綺麗に美しく描くことに注力されているのか、空虚な感じがしてしまうのは私だけだろうか・・・ 『最後の医者は桜を見上げて君を想う』がとても良かっただけに、少し残念に感じた。 余談だが、「死別は交通事故に遭ったようなもの」という作中の例えは、正直いただけなかった。 実際に交通事故で大切な人を失い、遺されて生きる人(私を含む)にとっては、これがリアルなのだ。 もう一段階踏み込んで、目一杯一つ一つの言葉を慎重に選んで、読者に届けて欲しかった。
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最後の医者は海を望んで君と生きる★4.5 たまたま前作を人にプレゼントしようと本屋にいったら新作が出てて歓喜!迷わず買った。 今までのシリーズとはちょっと違うテイストに感じられた。というのも今まで以上に医者以外の登場人物に焦点をあわせていた。福原が助けられなかった辻村浩平とその妻の藍香。その藍香に思いを寄せるがうまくいかない桃谷尋。尋と藍香と浩平のストーリと福原と桐子と音山のストーリが並行して進んでいく。あのスーパーヒーローのような医者だった福原が浩平を救えなかった時についに心が折れてしまいオペも怖くてできなくなるのは予想外だった。人は死んでも生きている人たちに強く影響し続ける。なんなら生きている時以上かもしれない。その人の死は救いになることもあるし枷になることもある。残された側の苦しみがよく描かれている作品だった。 エピローグの墓参りに行くシーン、福原と桐子、藍香と尋が居合わしたところで尋がいう「三人で生きているみたいだ」というセリフは凄かった。並行していた2つのストーリーがそこで重なる感じがして涙が出た。
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大切な人を亡くした悲しみや淋しさは、その人にしかわからない。同じ経験をしたとしても、辛さが同じではないし、深い喪失感は誰にも分かるはずがない。それでも、残された人は生きていかなければならない。1ページ1ページがとても重くて読み進めるのも正直しんどかった。
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