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ほんのささやかなこと
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ほんのささやかなこと

クレア・キーガン(著者), 鴻巣友季子(訳者)

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ほんのささやかなこと

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2024/10/23
JAN 9784152103666

ほんのささやかなこと

¥2,420

商品レビュー

4.2

39件のお客様レビュー

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2025/12/24

1985年、寒さ厳しい冬のアイルランド。家族とのつつがない暮らしを守る実直な石炭商人の男。世界が誰にとっても完全に良いものになることはないのかもしれないし、どんなに善く生きたいと願っていても誰ひとり取りこぼすことなく全ての人に手を差し伸べることはできないが、彼の選択に勇気をもらう...

1985年、寒さ厳しい冬のアイルランド。家族とのつつがない暮らしを守る実直な石炭商人の男。世界が誰にとっても完全に良いものになることはないのかもしれないし、どんなに善く生きたいと願っていても誰ひとり取りこぼすことなく全ての人に手を差し伸べることはできないが、彼の選択に勇気をもらう。 自分を驕るでもなく、他人を羨むでもなく、これまでのささやかなことの積み重ねで今の自分があると知り自分でこれから進む方向を決めるって何よりも豊かなことだ。クリスマス飾りのように煌めく文章や描写の全てに、心が潤される。

Posted by ブクログ

2025/12/23

ケルティッククリスマスというコンサートに行き、アイルランド関連本として会場で販売されていて、売り子さんがイチオシだったので手に取って読んだ本。ただ、ただ良かった。贅沢な暮らしをしているわけではないが、愛する妻と娘たち、重労働だがやりがいのある仕事をする主人公に、ふと、こことは違う...

ケルティッククリスマスというコンサートに行き、アイルランド関連本として会場で販売されていて、売り子さんがイチオシだったので手に取って読んだ本。ただ、ただ良かった。贅沢な暮らしをしているわけではないが、愛する妻と娘たち、重労働だがやりがいのある仕事をする主人公に、ふと、こことは違うが地続きの、裏の世界が見えてくる。それは自分の生い立ちにも関わる世界だった。そこに一歩を踏み出すことは、幸福な自分の足元が崩れてしまうかもしれない危うさを含んでいる。。。クリスマスのこの時期に読んで本当に良かった。ディケンズの『クリスマス・キャロル』を彷彿とさせる、新しいクリスマスの物語。日本語訳の素晴らしさは言うまでもない。引き続きこの著者の作品を読んでみたい。映画化される予定もあるそうで、それも楽しみだ。

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2025/11/27

かつてアイルランドにあった「ふしだらな娘」の収容所に閉じ込められた少女をみた主人公が……の話。 アトウッドの「侍女の物語」とは違って、これは100%真実。 最近も、この種の施設から乳幼児数百人の遺体が見つかったらしい。 1996年まで実在していたそうで、私が最初の妊娠をした時に...

かつてアイルランドにあった「ふしだらな娘」の収容所に閉じ込められた少女をみた主人公が……の話。 アトウッドの「侍女の物語」とは違って、これは100%真実。 最近も、この種の施設から乳幼児数百人の遺体が見つかったらしい。 1996年まで実在していたそうで、私が最初の妊娠をした時にもあったんだと思うと恐ろしい。 自分の家族が不利益を被るとしたら、私はどう行動するだろうか……と思う。 ファーロングは、自分自身が「助けられた」ことを理解していたからこんな行動ができた。 「ウィルソンさんがいなければ、うちの母さんは十中八九、あの施設に入れられていただろう。自分がもっと昔に生まれていたら、いま助けようとしているこの子は母さんだったかもしれない。」 家の中の、クリスマスの前のちょっとした描写が心地よい。 クリスマスに読んで欲しい。

Posted by ブクログ