![足環をつけた鳥が教えてくれること 鳥類標識調査100年](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/002042/0020421904LL.jpg)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 山と溪谷社 |
発売年月日 | 2024/10/16 |
JAN | 9784635230193 |
- 書籍
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足環をつけた鳥が教えてくれること
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足環をつけた鳥が教えてくれること
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
鳥の標識調査が始まって、100年になるという。 そんなに長い歴史があったのかとまず驚く。 口絵写真に続いて現れたのは、鈴木まもるさんの鳥の絵と「はじめに」という文章だった。絵本作家として知られているけれど、私には「鳥の巣研究家」としての鈴木まもるさんの方が身近だ。ここに持ってきた...
鳥の標識調査が始まって、100年になるという。 そんなに長い歴史があったのかとまず驚く。 口絵写真に続いて現れたのは、鈴木まもるさんの鳥の絵と「はじめに」という文章だった。絵本作家として知られているけれど、私には「鳥の巣研究家」としての鈴木まもるさんの方が身近だ。ここに持ってきたか、とまずニンマリする。 内容は、それぞれの研究者が報告をする形なので、どこから読んでも完結した短い内容になっている。しかし、中身はとても濃く、しかも一般の人にもわかりやすく書かれているので鳥に興味がある人、環境に関心がある人なら誰でも読むことができる。 1羽の鳥がどれだけ生きるのか、またどれだけの距離を飛び、どこで繁殖しているのか、鳥たちの人生、いや鳥生がドラマチックに浮かび上がってくる。私は学者ではないので、そこに感動する。 バンディングは、法律で許可された範囲で網を張って鳥をとらえ、足環など必要なものを装着したのち放鳥する。種の保存、絶滅の危機、環境の変化など、足輪をつけた鳥たちからもたらされる情報は、貴重で不可欠なものばかりだ。 そして、バンダーを養成する過程は最近「ダーウィンが来た!」で見たばかり。一見乱暴に見えても、熟練した技術を持つ人たちは、最小限のダメージにとどめて素早く足環を装着する。そして、ささやかなお礼にと、小鳥につくダニをとってやったりもする。(ダニは小鳥にとっては致命的になりうる) 地球環境が加速度的に温暖化に向かい、人の営みによっても脅かされていくなか、足環をつけた鳥たちがもたらす情報は、より重要なものになっていくに違いない。
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100年に亘る標識調査で分かってきた、渡り鳥の飛ぶルートだったり寿命だったり生息環境の話。野鳥アトラスWEBというものを初めて知った。 鳥はヒトよりも環境や気候に向き合って暮らしているので、彼らを通じて気候変動の影響や防疫について知ることができるのだなぁ。その割に標識をつける人(...
100年に亘る標識調査で分かってきた、渡り鳥の飛ぶルートだったり寿命だったり生息環境の話。野鳥アトラスWEBというものを初めて知った。 鳥はヒトよりも環境や気候に向き合って暮らしているので、彼らを通じて気候変動の影響や防疫について知ることができるのだなぁ。その割に標識をつける人(バンダー)はほぼボランティア、しかもなるのがめちゃめちゃ大変と…よく続いてきたものだと思う。野鳥は好きだけど自分には無理だ。 シマアオジの保護の話も出てきたように、調査も環境問題対策も国際協力が不可欠。日本はシギやチドリを減少させているのに対策をなかなか取らないでいるけれど、間に合うのだろうか?
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共通テーマは「足環」のみで、専門の先生によって多様な鳥の知識がふんだんに盛り込まれたいい本でした。イラストに鈴木まもるを動員してくるのはさすがと感じた。ヤンバルクイナ発見時の回顧談と「日本のトキを野生絶滅させたのも自分たちで」は印象的でした。
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