商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2024/10/10 |
JAN | 9784480076496 |
- 書籍
- 新書
社会保障のどこが問題か
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社会保障のどこが問題か
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商品レビュー
3.5
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法律おもろい 現行制度の問題点をさらいつつ、憲法の「勤労の義務」規程について検討し、新たな制度へ目を向ける明瞭な構成
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20241025-1106 本書は日本の社会保障制度が何故使いづらいのかという疑問を制度成立の歴史から追って、現在の制度に至るまでを解説している。日本の公的年金制度は軍人や官吏に対する恩給から始まるが、1941年の労働者年金制度の成立が、現在の公的年金制度に直接つながるものである...
20241025-1106 本書は日本の社会保障制度が何故使いづらいのかという疑問を制度成立の歴史から追って、現在の制度に至るまでを解説している。日本の公的年金制度は軍人や官吏に対する恩給から始まるが、1941年の労働者年金制度の成立が、現在の公的年金制度に直接つながるものである。戦前は雇用者より自営業(家内制手工業など)や農業従事者が多く、企業等に努めているいわゆるサラリーマンは労働者の多くを占めてはいない。そのため、失業、離職、老齢になって働けなくなることは無産者である雇用者にはリスクが大きすぎるため、年金制度が先に成立したのだといいう。この戦前の仕組みを基本的には現在でも受け継いでいる、ということなのだろう。 更に著者は、我が国の根底に渦巻く「働くもの食うべからず」の精神が、社会保険制度や生活保護制度の利用をためらわせている、と説く。これは全くそのとおりだと思う。そもそも憲法に勤労の義務が明記されているし。著者は社会保険制度をもっと使いやすい仕様にすべきだとし、さらに踏み込んでベーシック・インカムの導入にも触れている。このためにはマイナンバーカードの活用も主張している。 2024年11月現在、国民民主党から配偶者控除制度の大幅な引き上げを主張しているが、これも広い意味では社会保険制度の見直しにつながるのではないだろうか。私は筆者の提言に全面的に賛成できるかというと、もっと考察の余地があるとは思う。でも、方向性は間違っていないと思う。
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