商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 実業之日本社 |
発売年月日 | 2024/09/26 |
JAN | 9784408538662 |
- 書籍
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さくらのまち
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さくらのまち
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商品レビュー
4.5
25件のお客様レビュー
**さくらのまち** 三秋縋著(ミアキ スガル) --- ### あらすじ 二度と戻るつもりのなかった桜の町に、一本の電話が彼を引き戻した。 「高砂澄香が自殺しました」 澄香――それは彼の青春を彩り、心を欺き、桜の町を特別な場所に変えてしまった少女。そ...
**さくらのまち** 三秋縋著(ミアキ スガル) --- ### あらすじ 二度と戻るつもりのなかった桜の町に、一本の電話が彼を引き戻した。 「高砂澄香が自殺しました」 澄香――それは彼の青春を彩り、心を欺き、桜の町を特別な場所に変えてしまった少女。その彼女の死を確かめるため桜の町を訪れた彼は、かつての澄香と瓜二つの分身と出会う。再び同じ物語が繰り返されるように思えるが、今回は立場が逆転している。欺くのは彼であり、欺かれるのは彼女だった――。 人の「本当」が見えなくなりつつある現代を舞台に、痛みと悲しみを伴う罪が描かれる、圧巻の青春ミステリー。 --- ### 感想 本作は、ミステリーの緊張感にSFのような未来的要素が織り交ぜられ、さらに甘酸っぱい青春小説の趣も感じられる、独特の物語でした。 人を疑うことで生まれる悲しさや、そこから逃れられない孤独感――それらのテーマは、誰もが一度は向き合うものかもしれません。この作品では、心が管理される少し未来の世界で、それがより顕著に描かれています。主人公たちの関係性を通して、人間の複雑な感情とその裏にある傷を巧みに描写しており、読後には切ない余韻が残りました。特に、立場の逆転によって浮き彫りになる欺瞞と真実の対比は、本作の見どころのひとつです。 ミステリーとしての完成度も高く、先の展開を知りたいという気持ちで一気に読み進められる作品です。それと同時に、澄香という存在が持つ象徴性や、彼女と主人公が共有する記憶の重さが、読者に深く訴えかけてきます。悲しいけれど美しい物語を求める人に、ぜひ手に取ってもらいたい一冊です。
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「さくら」に込められた様々な意味が読んでいく最中に明らかにされていく展開が面白かった。 何でもかんでもハッピーエンドで終わるような在り来りの話では無くて、新鮮だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
近未来、じぶんの体を管理するシステムが自殺願望のある人に用意するプロンプターという仕組み、サクラと呼ばれる存在が人間関係を壊していく。サクラの疑いで友達が出来ない世界、恐い世の中だ
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