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午後の最後の芝生
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午後の最後の芝生

村上春樹(著者), 安西水丸(絵)

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午後の最後の芝生

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 スイッチ・パブリッシング
発売年月日 2024/09/25
JAN 9784884186470

午後の最後の芝生

¥1,980

商品レビュー

3.9

11件のお客様レビュー

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2024/11/14

村上さんの初期の短編に安西水丸さんがイラストを添える。このお二人は相性が良いですね。ほんわりと漂う喪失感が心地良い。

Posted by ブクログ

2024/11/13

村上春樹節全開 なんて素敵な話なんだろう。 初夏の芝生の香りに包まれながら極上の時間を過ごした気分だ。 素敵だ。

Posted by ブクログ

2024/11/04

村上春樹の初期短編集『中国行きのスローボート』の中の素敵な小品『午後の最後の芝生』を抜き出して安西水丸の味のある定番のイラストとともに出版したもの。改めて読むと、文章に最近の短編ではないごろっとした硬さのようなものが感じられ、それはそれでよいなと思いながら読んだ。 主人公の僕(初...

村上春樹の初期短編集『中国行きのスローボート』の中の素敵な小品『午後の最後の芝生』を抜き出して安西水丸の味のある定番のイラストとともに出版したもの。改めて読むと、文章に最近の短編ではないごろっとした硬さのようなものが感じられ、それはそれでよいなと思いながら読んだ。 主人公の僕(初期の村上春樹の小説の語りは常に一人称単数だった)は、バイトの芝生刈の仕事を誰よりも丁寧にするのだが、そのことは記憶に残っている。もちろん、どんなに丁寧に仕事をしたとしてももらえるお金は変わらない。よい仕事をして評判がよくなったからといってバイトの僕には直接メリットをもたらすことはないだろう。第一に僕がそのようなことを欲しているから丁寧に芝生を刈るわけではない。もちろん丁寧に芝生を刈ったことで時間がかかったからといって、そのころの僕に何か不都合を生じさせることはなかっただろう。しかし、多くの人は手間と労力のかからないやり方を選ぶ。僕はそうでない選択をする。その人生に対するそういった姿勢、というものがきっとこの短編小説のテーマなのだろう。そうであるべきだとは言わないが、そうでなくてもやっていけるし、多くの人がそうであってもいいはずではないのか。最後の芝生刈の仕事になった丘の上にある家の女主人がそうだよな、と言っているような気がした。 「記憶というのは小説に似ている、あるいは小説というのは記憶に似ている」 - 村上春樹がこの小説の中で今では小説家になった僕に書かせた言葉だ。あるいは、人生というのは小説に似ていてもよいのではないか。記憶というものが、ほとんどきっと人生そのものなのだから。

Posted by ブクログ

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