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ハートレス・ケア
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ハートレス・ケア
¥1,760
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商品レビュー
4.1
11件のお客様レビュー
老人ホームの日常とそこで働く介護士の姿が新人介護士(就活に失敗して仕方なく高齢者介護施設を運営する会社に就職したと語る)の目を通してリアルに伝わってくる小説だった。 超高齢社会なのに介護の担い手は常に足りず、足りないのに待遇はなかなか改善されない。 それでもこの仕事に誇りと責任...
老人ホームの日常とそこで働く介護士の姿が新人介護士(就活に失敗して仕方なく高齢者介護施設を運営する会社に就職したと語る)の目を通してリアルに伝わってくる小説だった。 超高齢社会なのに介護の担い手は常に足りず、足りないのに待遇はなかなか改善されない。 それでもこの仕事に誇りと責任をもって携わる人達がいる。 主人公は、そういった人達とは真逆で、世間から低く見られがちな介護の職に就いている自分自身に納得がいかず、半年耐えたら転職しようと考えている。 しかし仕事を続けるうちに少しずつ考えが変わっていき、自分できめた半年の期限を前にある決断をする。 随所に辞めたい気持ちが綴られていて、正直なところそこまで卑下しなくても…と思うが新卒男子でその分野の勉強をしてきたわけでもないのに介護職に就くと、そういう気持ちにもなるのかもしれない。 介護士の日々の勤務の大変さや、利用者である高齢者の気持ちなども、主人公が語る形で丁寧に書かれている。 今の時代を生きる私達が知っておくべきことを、嫌々介護職をしている若者から伝えられるという形は、事実から目を逸らしがちな社会に向けた面白い試みだと思った。
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この本は介護職を考えている人への入門書もしくは未経験者への案内書として役に立つのではないか。専門用語というか、業務上便宜的に使っていると思われるような言葉も全て解説されており、ゼロから仕事を覚えてゆく過程が具体的に記される。 不本意なまま介護職に就いてしまった大石正人。介護職を自...
この本は介護職を考えている人への入門書もしくは未経験者への案内書として役に立つのではないか。専門用語というか、業務上便宜的に使っていると思われるような言葉も全て解説されており、ゼロから仕事を覚えてゆく過程が具体的に記される。 不本意なまま介護職に就いてしまった大石正人。介護職を自分の仕事と考えていない彼は、仕事はするが、仕事に対する愛着はない。イヤだという思いの方が強く、退職を前提に働いている。 納得できないまま仕事を続けるも、周囲の評価は「ちゃんとやっている」 先輩や同僚になぜこの仕事をやっているのか確かめる中で、自らの意思で、自分の仕事として受け入れるまでの物語。 感謝されることが原動力であることを否定はしないし、結局のところ金銭だけで満足が得られるわけでもないのも確かだが、そこに頼ってしまってはダメだと思う。介護職の社会的な地位向上がまずは必須。むしろハートレスでも十分に成り立つ仕事であるべきなのかもしれないとも思う。
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最初のほうはちょっと疲れました。 でも新卒でこの仕事について、迷いながら…よくわかります。 私はこの仕事をしていました。ひょんなことから選択肢のの少ない中で選んで。 とても好きな仕事でした…でも体力に負けてやめざるを得なくなりました。 そんなことを思い出しました。 結末がよか...
最初のほうはちょっと疲れました。 でも新卒でこの仕事について、迷いながら…よくわかります。 私はこの仕事をしていました。ひょんなことから選択肢のの少ない中で選んで。 とても好きな仕事でした…でも体力に負けてやめざるを得なくなりました。 そんなことを思い出しました。 結末がよかったです。
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