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アテンション・エコノミーのジレンマ 〈関心〉を奪い合う世界に未来はあるか

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2024/08/26 |
JAN | 9784041118450 |
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アテンション・エコノミーのジレンマ 〈関心〉を奪い合う世界に未来はあるか
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商品レビュー
4.5
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「アテンション・エコノミー」とは、GAFAに代表されるプラットフォーム企業が提供するSNSやコンテンツ産業を中心とした経済のことを指す。「アテンション・エコノミー」において我々は、サービスを利用するためにプラットフォーム企業に対して金銭を支払う代わりに、コンテンツの視聴を通して文字通り「アテンション(関心)」を提供している。プラットフォーム企業は、提供された「アテンション」を、ページビューやインプレッション、滞在時間などといった定量化されたデータとして広告主に売ることによってビジネスを成立させているわけだ。本書は、「アテンション・エコノミー」が抱える諸問題について、筆者である山本龍彦氏が行った、6人の産業界や学会からのゲストとの対談をベースに議論が進んでいくという体裁をとっている。 個人的に最も面白いと感じたのは、第4章「生成AIがもたらすもの」での議論だ。対談相手の栗原聡氏(慶應大学理工学部教授)は、生成AIがフィルターバブルを助長する可能性があると指摘する。(フィルターバブルとは、インターネット上でユーザーの検索履歴やクリック履歴などの行動に基づいて、ユーザーの好みに合った情報が優先的に表示されることで、異なる意見や視点に触れる機会が減少する現象をいう。)そこで、フィルターバブルによる情報の偏りを防ぐ1つの手段として栗原氏が提案するのが、「自分の情報摂取傾向を可視化できるアバター」である。非常にユニークなアイデアであると共に、絶妙なキャッチーさが面白い。人々が無意識のうちに運動不足を解消することに貢献したポケモンGOのように、自分のアバターを健康に保つというゲーム感覚を味わいつつ、自分の情報摂取傾向を客観的に把握する習慣が定着すれば、「アテンション・エコノミー」が抱える問題の1つであるフィルターバブルを解消できるかもしれない。
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アメリカ大統領選挙や兵庫県知事選で話題のSNSによって作り出される世論。 対談形式でそれぞれの専門分野から歴史も踏まえて解説してくれる。 人の本能的な所にまで食い込んでいるアテンションエコノミーを前提にした社会システムを考える必要がある。
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第1章 変容する言論空間 対談――メディアに与える影響 新谷学(株式会社文藝春秋取締役・総局長) 対談を終えて ナビゲーションを受ける自由と、ナビゲーションからの自由 対談――コミュニケーションの変容と法(code) 水谷瑛嗣郎(関西大学社会学部准教授) 対談を終えて ...
第1章 変容する言論空間 対談――メディアに与える影響 新谷学(株式会社文藝春秋取締役・総局長) 対談を終えて ナビゲーションを受ける自由と、ナビゲーションからの自由 対談――コミュニケーションの変容と法(code) 水谷瑛嗣郎(関西大学社会学部准教授) 対談を終えて 情報空間に対する国家の“現れ”という難問 第2章 個人情報と広告 対談――アテンション・エコノミーとプライバシー・個人データ保護 森亮二(弁護士) 対談を終えて 個人データに対する主体性は必要か? 対談――広告ビジネスの行方 馬籠太郎(株式会社電通デジタル) 対談を終えて 「クリエイティブ」は本当にクリエイティブなのか? 第3章 認知の仕組みと自己決定 対談――認知神経科学から見た認知と自由 下條信輔(カリフォルニア工科大学 ボルティモア冠教授) 対談を終えて 「やわらかいクッション」による対抗と「自由」 第4章 生成AIがもたらすもの 対談――生成AIが人に与える影響 栗原聡(慶應義塾大学理工学部教授) 対談を終えて 憲法AIと民主主義 第5章 民主主義の再考 対談――これからの民主主義 結城東輝(弁護士/スマートニュース株式会社) 対談を終えて 「民主主義」の均衡(バランス)を再定義する 第6章 ネット空間の行く末 対談――インターネット文化と思想 木澤佐登志(文筆家・ブロガー) 対談を終えて 私たちが向かう場所、そして憲法――あとがきに代えて
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