
商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 国書刊行会 |
発売年月日 | 2024/08/26 |
JAN | 9784336076441 |
- 書籍
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朝と夕
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朝と夕
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商品レビュー
4.1
18件のお客様レビュー
静かなお話だった。 こんなふうに感慨に耽ることができる穏やかな最後の日を迎えられたら幸せだなと感じる。 出産する妻、生まれた子を人間ではない者に感じるような感覚、死ぬときに集合体になるような感覚。それらを実際に感じたり考えたりしたことがあるわけではないのに、読みながら想像できる...
静かなお話だった。 こんなふうに感慨に耽ることができる穏やかな最後の日を迎えられたら幸せだなと感じる。 出産する妻、生まれた子を人間ではない者に感じるような感覚、死ぬときに集合体になるような感覚。それらを実際に感じたり考えたりしたことがあるわけではないのに、読みながら想像できるという不思議な体験をした。 大きな動きはないものの、神というか人智を超えたものというか、そういった存在を随所に感じるようなお話だった。 今まで使ったものが急に感慨深さからか重く感じるが、質量自体は軽く感じるといったこと、なんとなく体感したことがあるような気がする。 きらきら輝いて見えるような感覚…思い出のあるものや場所って、とり立てて派手ではなくてもそんな感覚になるのかも知れない。 こういった表現ははじめて出会ったが、すっと馴染んだ。
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訳者あとがきにもあるように、シンプルかつミニマルで詩のように繰り返しの多い文体。その良さがわかるには、キリスト教の表象や暗喩に馴染んでないとなかなか難しそう。後半の映画的で神秘主義的でもあるカットバックの展開は面白いけれど。
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句点がなく、モノローグのような独特なリズムの文章。 一人の人間が生きた記憶や光が、遺していく物や人に宿っている描写がすてきだなと思う。命は消えていくけど、生と死がひと続きのこの混沌とした世界に何かその人の痕跡のようなものが確かに残ると感じられて好き。
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