商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2024/08/09 |
JAN | 9784087213294 |
- 書籍
- 新書
ナチズム前夜 ワイマル共和国と政治的暴力
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ナチズム前夜 ワイマル共和国と政治的暴力
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
2024年10月21日図書館から借り出し なんか、資料的に読んだ本の抜書きを片っ端から書き散らかしたようなまとまりのない本。当時の共産党とナチスの街頭暴力事件のデータを延々と何度も書いていてウンザリする。日本語も読みにくく、勝手になんの説明もなく頭辞法の略語を使ったりと、新書本...
2024年10月21日図書館から借り出し なんか、資料的に読んだ本の抜書きを片っ端から書き散らかしたようなまとまりのない本。当時の共産党とナチスの街頭暴力事件のデータを延々と何度も書いていてウンザリする。日本語も読みにくく、勝手になんの説明もなく頭辞法の略語を使ったりと、新書本としては極めて出来がよろしくない。担当編集者は、何をしていたのだろうか。極め付けは、最後に書いていた扇状地理論なる奇矯な説明で、これを学生に向かって得々と説明している姿を想像して失笑した。 ワイマール共和国の暴力の時代の雰囲気を知るには、煩瑣な暴力事件データを山程読まされるよりは、テレビ・ドラマとはいえ「バビロン・ベルリン」を見るほうがよほどか手っ取り早い。(この本ではまったく言及されていない)
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ワイマール共和国の成立から崩壊までの流れは何となくは知っていて、本書に出てくる年表に載ってるできごとも一通りは聞き覚えある。そんな状況で読むと酒場とか政治的暴力の話が新鮮。映画とかでもナチス支配下の話はあるけど、権力掌握過程ってあまり見たことないし。ナチス支配下の弾圧やなんかを経...
ワイマール共和国の成立から崩壊までの流れは何となくは知っていて、本書に出てくる年表に載ってるできごとも一通りは聞き覚えある。そんな状況で読むと酒場とか政治的暴力の話が新鮮。映画とかでもナチス支配下の話はあるけど、権力掌握過程ってあまり見たことないし。ナチス支配下の弾圧やなんかを経ての後から見ると「ナチス=悪、弾圧された共産党=善」って思っちゃってたけど、前段はともかく後段は少なくとも当時においては成立してへん、どっちもどっちなところもあったんやなぁ、と。
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林健太郎の「ワイマル共和国」という良書がある。いまから約60年前に書かれた新書で、ということは戦後20年ほどしか経っていない。 タイトルの通り、ワイマル共和国の盛衰を描いているのだが、そちらはどこか他人事である。冷静で客観的といってもいいが、もはや戦後ではないと言わんばかりに距離...
林健太郎の「ワイマル共和国」という良書がある。いまから約60年前に書かれた新書で、ということは戦後20年ほどしか経っていない。 タイトルの通り、ワイマル共和国の盛衰を描いているのだが、そちらはどこか他人事である。冷静で客観的といってもいいが、もはや戦後ではないと言わんばかりに距離をとって観測しているような文章だった。もしくは、過去のことを記録するために書かれた文章と捉えてもいい。 さて、本書は同じくワイマル共和国を取り扱っており、まだ書かれたばかりである。ワイマル共和国が崩壊してから100年近く経とうとしている。しかし、林健太郎の「ワイマル共和国」よりも危機感が充溢し、ワイマルとの距離が近いかのような文章なのである。 「あからさまな身体的暴力が言語的暴力に置き換えられ、街頭がSNS空間に移ったというだけで、ワイマル共和国の歴史は決して『遠い昔』『遠い場所』の話ではない。むしろそれは、自分たちとは関係ないと片づけられないアクチュアリティを今でも(今だからこそ)持ち続けている」 終章の最後に書かれている文章だが、たしかに本書を通読すると、日本を含めた現代の先進国を覆う雰囲気に近いものがあるような気がする。先に書かれている「言語的暴力」が身体的暴力に結びつくのではないか、という漠然とした不安が社会の無意識下にあるような気もする。 安易に、人や状況をヒトラーやナチに喩えるべきではないが、ワイマル共和国の盛衰と現代日本の共通項は少なくない。林健太郎の「ワイマル共和国」に続き、こちらも良書である。
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