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北朝鮮に出勤します
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北朝鮮に出勤します
¥2,200
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商品レビュー
3.9
19件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者と、開城工業団地で働くやや生活水準の高い北朝鮮の人々との交流がテーマである。韓国よりも生活水準が低いということを除けば、生活感においては、韓国の人々と変わらない。しかし、食べ物を盗んで礼も言わないぐらいなら許せるのだが、一党独裁政治の影響が出てくる領域では、意思の疎通が困難に。まず、言論は隅々まで統制、監視され、自由なやりとりは処罰される。次に、情報が統制されたなかで、北朝鮮のほうが何でも韓国よりもすぐれている、朝鮮戦争は韓国のほうが起こしたなどの珍説で洗脳教育を受けている。統一への道は遥か彼方だ。
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開城工業団地は北朝鮮側に建設された工業団地で、資本は南朝鮮から、労働力は北側から供された労働団地だ。本書の巻頭に、2004年に操業開始、2016年に操業停止し2020年に南北共同連絡事務所が爆破された、と記されている。僕の記憶に新しいのは2024年に団地に至る道路が爆破された報...
開城工業団地は北朝鮮側に建設された工業団地で、資本は南朝鮮から、労働力は北側から供された労働団地だ。本書の巻頭に、2004年に操業開始、2016年に操業停止し2020年に南北共同連絡事務所が爆破された、と記されている。僕の記憶に新しいのは2024年に団地に至る道路が爆破された報道だ。 現場責任者の著者の目を通して、厳格な社会に置かれた人たちの在り方が描かれている。『愛の不時着』で描かれた北朝鮮の生活を思い出しながら興味深く読んだ。自由に発言し、生活できる社会体制に開放されてほしいと願うしかない。 ただ、特定の一族が支配する社会と、十数の一族が権力を持ち回りする社会の何が違うのかと問われると、それはそれで考え込んでしまう。少なくとも、こうやって書けることは大きく異なるけどね。
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読書記録91. #北朝鮮に出勤します 2015〜16年開城工業団地で給食施設管理の仕事をされた20代女性栄養士による北朝鮮の人々の姿を綴るノンフィクション 2005年に起きたパキスタン地震の際、ボランティアとして給食施設で活動した事をきっかけに、同じ言葉を話し、すぐ近くで飢餓...
読書記録91. #北朝鮮に出勤します 2015〜16年開城工業団地で給食施設管理の仕事をされた20代女性栄養士による北朝鮮の人々の姿を綴るノンフィクション 2005年に起きたパキスタン地震の際、ボランティアとして給食施設で活動した事をきっかけに、同じ言葉を話し、すぐ近くで飢餓に苦しむ人々を助けたいと統一部事務職に応募 そこでの出会いからWFP国連世界食糧計画でインターンを経験、さらに大学院で臨床栄養学を専攻した著者 調理員の北朝鮮女性達との日々、彼女達の苦労 まるで30〜40年前の韓国のような経済力、家父長制 北の体制下では常に互いを監視し合うが、一人になれば素朴で明るい人々 彼らに自由がない事があまりに残念で心が痛む 誰が側にいても笑い合える自由が来る事を願うという著者の統一への思いが感じられる 北朝鮮の食糧事情、料理についてはキムチに고수(パクチー)を入れて作る事という部分を興味深く読んだ
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