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夜しか泳げなかった
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夜しか泳げなかった

古矢永塔子(著者)

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夜しか泳げなかった

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 2024/07/18
JAN 9784344043138

夜しか泳げなかった

¥1,760

商品レビュー

3.3

24件のお客様レビュー

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2025/12/04

「君と、青宙遊泳」というベストセラー本の覆面作家「ルリツグミ」(男子高校生)と、その学校の男性教師。 「アオチュー」と呼ばれて映画化もされる予定のその小説の物語は、男性教師の高校時代の同級生女子との思い出が書かれていた。 自分の物語を奪ったルリツグミこと妻鳥を恨みがましく思う主...

「君と、青宙遊泳」というベストセラー本の覆面作家「ルリツグミ」(男子高校生)と、その学校の男性教師。 「アオチュー」と呼ばれて映画化もされる予定のその小説の物語は、男性教師の高校時代の同級生女子との思い出が書かれていた。 自分の物語を奪ったルリツグミこと妻鳥を恨みがましく思う主人公卯之原視点で、なぜルリツグミはこの話が書けたのか?という、最初はミステリ風に始まる。 しかし、妻鳥がこの話を書けた理由は、卯之原以外の当事者が絡んでいるというのは誰でも容易に想像がつくものであり、その点は前半3分の1くらい。 後半で、卯之原と日邑の高校時代の秘密がわかったときは、共感性羞恥が炸裂した。 周囲から気に留められず、目立つことなく、地味に気配を殺して生きてきた子の、願望を込めた物語とでもいうのだろうか。 こういう事、誰でも考えたことがあると思う。 ヤンキーや教師に対して、臆せず、反射神経鋭くビシッと言い返す自分を想像してみたり(実際はその場では何も言えず、あとになってから「ああ言ってやりたかった」と悔しい思いをするだけ)。 想像上の自分は、いつも輝いていて、周囲をあっと言わせるようなセンスの持ち主なのだ。 そんな感じの、青春厨二小説です。 私は40超えてもうどこも尖ってないから、こういうのも刺さる。 個人的には、キミスイより刺さった。 存在しなかった二人のラストを妻鳥が物語として書いた。卯之原がその内容を受け入れて、最後に号泣できたことがよかった。 そして、号泣シーンの表現が美くて、それがなお良かった(ここが雑だと、最後まで読んでいた気持ちが打ち砕かれるんだよ・・・。) 余談ですが、読書中、この本のタイトルがすっと出てこなくて、出てくるのはいつも「君と、青宙遊泳」なのよ。 作中に「青宙遊泳」の一部抜粋はあるものの、現実パートでもずっと青宙遊泳の方を読んでいる気になる錯覚。不思議な感覚でした。

Posted by ブクログ

2025/09/08

オイラの「読みたい」に登録した作品。 その数700冊弱…。 その中の一冊。 それもタイトルに惹かれただけ。 でもなんか、タイムカプセルを発掘したような気持ち。 こんな読書の時間も悪くない。

Posted by ブクログ

2025/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館。表紙に惹かれて借りてみた。 最初はBL系だったか…と思い、その次に主人公がサイコパスでやばい話かと思ってドキドキしたけれど、そんなことはなかった。でも、同僚(?)へのトラップは阿漕だな、と思いました。 後から出る事実になるほどなるほど、しつつ、陰キャオタクに刺さるお話だなぁ、と。真実は容赦なく残酷で、それでいて着地点はやわらか…だったかな。(読み終えてから日が経っているので曖昧 いいなぁ、と思ったシーンは、 なんだかんだ作家に甘いと思われた編集さんが、あなただけの担当ではない、とピシャッとはねのけたところ。それでも十分振り回されてるのは御愛嬌、かな。 著者の他の作品も読んでみたい、と思いました。

Posted by ブクログ