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吉本隆明詩集 岩波文庫
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吉本隆明詩集 岩波文庫

吉本隆明(著者), 蜂飼耳(編者)

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吉本隆明詩集 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2024/07/17
JAN 9784003123317

吉本隆明詩集

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商品レビュー

3

3件のお客様レビュー

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2026/02/04

いつもながらスットコドッコイなことを書くと、漆黒の世界の中で妙にクリアに配置される言葉がはらむ冷たい感触に――それはたしかに、血の通わない都市生活を描いている――なんだかJ・G・バラードや日野啓三から感じてきた感覚をかさねてしまった(こんな読み方は世界でもぼくだけだと思う)。都市...

いつもながらスットコドッコイなことを書くと、漆黒の世界の中で妙にクリアに配置される言葉がはらむ冷たい感触に――それはたしかに、血の通わない都市生活を描いている――なんだかJ・G・バラードや日野啓三から感じてきた感覚をかさねてしまった(こんな読み方は世界でもぼくだけだと思う)。都市ではたしかに生活が営まれ、世界を見渡すと戦争や悲劇が起こっていて、そして思慕する対象もいるはずなのに世界が妙に離人症的に自分と「離れて」いるという実感(ここまですべてを見通せる知性を持つがゆえに?)。きわめて誠実な詩文に魅了される

Posted by ブクログ

2025/02/11

吉本隆明さんの詩集ですね。 吉本隆明さん(1924ー2012、東京生まれ) 詩人、評論家。  独自の言葉と表現を駆使する作家さんなので、正直よく分からない。  生誕百周年の昨年刊行された詩集です。      『詩』  銀杏が音を立てて落ちる様な冬の夜だった  私はせっせと詩を...

吉本隆明さんの詩集ですね。 吉本隆明さん(1924ー2012、東京生まれ) 詩人、評論家。  独自の言葉と表現を駆使する作家さんなので、正直よく分からない。  生誕百周年の昨年刊行された詩集です。      『詩』  銀杏が音を立てて落ちる様な冬の夜だった  私はせっせと詩を書いて見た  どれもこれも大した詩は出来なかったが  鳥が上をあふいでそれから下を求める様な  豊かな心が判る程だった  「今の私は詩が出来ないから駄目ですよ」  そんな風に口にしてゐた頃の私もあつたが  詩の出来るやうな淋しさも  存在してゐるのが判った  こんな時 私が何時かいぢめた「ちび」が  「暗い精神的な物の見方をせずに   もっと明るい気持を持って下さい」  と言う便りを寄来した  そのまずい文字にも冬がさはいでゐた       「遅雪」  ぼんやり沈んだ玩具のまちの  玩具の家にふりつもる  夜がきて  しづかな憩ひのランプがともり  みんなが語りあつてゐるとき  風がたよりなく吹きとばし  雪がぼつりぼつり落ちるかと思へば  また風がたよりなく吹きとばし  少女がのんきさうに書物を誦んでゐる  はやくすべてが崩れてしまへ  みんなのこころも  屋根のはるかなうへの  灰色の雲たちも  春がきてゐるのに  変わったものが落ちてくるので  すべて冷たくなる  食器や家具の色までも  あぁ遠いくにでは  さぞかしつらいだらう  みんながみんな  さびしそうな顔をして  真剣に話し合ってゐる  戦争について人の死ぬことについて  狼のやうにおそろしい  自然や人工の機械や  もっとおそろしい  魂の不安について  少女はつと書物の上から面をあげる  風がたよりなく吹きとばし  変わったものが落ちてくるので  比較的分かりやすい「詩」を選びましたが、真意の程は作家しか分からないでしょうね?  読み手の感じかたで、『こうであろう』でいいのではないでしょうか!  自分の「詩」も批評しながら書かれているので、吉本隆明さんにとって、世界はすべて反芻に溢れていたのではないでしょうか!

Posted by ブクログ

2024/10/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私にとって、吉本隆明氏の生きてきた時代は社会の教科書や映像を通して知ることはできても、肌感覚はなく、想像するくらいしかできない。 この本の編者である蜂飼 耳氏と年代が近い。今生きている人にも普遍的な詩、心に響く作品があるのではないか、そのことばが光となった。何せ難しい 何度も何度も読んで、、今のところの感想にはなるがいくつか挙げてみる 精神の内閉的な危機に陥っていた時期の詩として、 〜固有時との対話〜 〈わたしはむしろ生存の与件よりも虚無の与件をたづねてゐたのではなかったか!〉 ・・・・ 〈ああ いつかわたしはこの忍耐を放棄するだろう そのときわたしは愛よりむしろ寛容によってわたし自らの睡りを赦すであろう〉 ・・・ 過去を咎めず人を許す 受け入れることって 誰かが救われること以上に自分のためでもあったりするのかも、、と感じた そして!歴史的現実との対話に以降した〈転位〉 ・・・ 愉しさはぼくらの内にこしらへなければ 永遠に愉しさはぼくらを訪れないとするならば 何という暗い夜の国であろう ・・・ 現代社会にも通じるような気がする 90年代最後の詩 2篇のうち 「17歳」は 1度読んだだけで 矢のようにと私の胸の堰を壊そうとした ことばがとめどなく溢れてしまう17歳の自分はいつか来るのか、、、 蜂飼耳氏のことばの光に導かれて、とりあえず今はここまで。 

Posted by ブクログ

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