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ガザからの報告 現地で何が起きているのか 岩波ブックレットNo.1096
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ガザからの報告 現地で何が起きているのか 岩波ブックレットNo.1096

土井敏邦(著者)

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ガザからの報告 現地で何が起きているのか 岩波ブックレットNo.1096

693

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2024/07/09
JAN 9784002710969

ガザからの報告

¥693

商品レビュー

4.3

7件のお客様レビュー

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2025/01/21

書名のとおり、ガザの友人の記者からの情報をまとめたもの。 ハマスとガザの人々との複雑な関係が描かれているところが、自分にとっては新しい視点であった。 確かにハマスは悪んだけど、それを生み出しているのはイスラエルだしね。。。

Posted by ブクログ

2025/01/04

今、パレスチナで起こっている事を、数字や、他国のメディアでの情報ではなく、現地にいる人の声を聞きたいと思っていた。 だから、「死と隣り合わせの日々を生きる人びとの声を伝える」という表紙の文言に、迷う事なく手に取った。 発言について検証できていないとあったけれど、Mさんは、根拠...

今、パレスチナで起こっている事を、数字や、他国のメディアでの情報ではなく、現地にいる人の声を聞きたいと思っていた。 だから、「死と隣り合わせの日々を生きる人びとの声を伝える」という表紙の文言に、迷う事なく手に取った。 発言について検証できていないとあったけれど、Mさんは、根拠のない情報ではなく、ジャーナリスト、研究者として、多くの情報源を元にした情報を我々に伝えてくれた。中に出てくるインタビューされている人たちも、代表者ではなく、そこで生きていかざるを得ない人、一人一人の想いであり事実である。 イスラエル、ハマス、欧米諸国に思うことは多々ある。 明日を楽しみに待つことはなくとも、明日に恐怖や不安を感じない日々をパレスチナに。

Posted by ブクログ

2024/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

土井敏邦監督の、映画ガザからの報告を映画館で見て、このブックレット購入。映画の最後は、ガザに入ることができない土井敏邦監督が、Mさんというジャーナリスト、研究者とのメッセンジャーやり取りで得た情報、映像で締めくくられている。映画を見たのは2024年11月。このブックレットが出たのは2024年7月。 Mさんとのやり取りで食料がない、薬がない、水がないというのがすでに1年以上前の2023年10月の話で、10月7日のハマスの行動に端を発したイスラエル軍のガザ攻撃はすでに11月27日までに15,000人のガザ市民を殺しており、この時点でMさんは、この戦闘ですでに殺されたかこれから殺される人たち、と、飢餓で死んでいく人たち、の二つのグループにガザ住民は分類できると述べている。 そして同じ頃、自殺者も増えるだろうと。 ここからすでに一年たち、戦況、といっても圧倒的一方的な軍事力をもつイスラエルがハマスと言わずガザ住民を殺戮し街を破壊しつくしている。 1年以上経過してまだガザが存在していることが不思議なくらいの過激な攻撃、それを支援して恥じない英米独、、日本も加担。Mさんの家も砲撃され破壊し弟たちが亡くなる。全てのガザの家で、住民におきていること。淡々と状況を語るMさんの証言。これを今流行りの、意地悪いまでの[検証]などする必要ないくらい、詳しく淡々と語る現実、今一刻を生き延びたい、子どもたちを死なせたくないという魂の叫びがきこえる。 夜、本を読む明かりも電気もなく、インターネットもなく、夜できることは、思い出の廃墟で泣きノスタルジーに沈むことだけだ、とMさんのコラム。 残酷なイスラエル軍の攻撃、 残酷な気候、暑くも寒くも人を疲弊させ雨風は即席資材不足のテントを直撃、 飢餓の猛威、飲み水すらない。 1948年のナクバは小さなナクバと思える、今が本当のナクバだと言うのだ。 このブックレット全てを書き写して覚えて唱えたいくらい、引き裂かれる思いしかない。自分の言葉は出ない。 後半のハマスについてのMさんの考察、意見、土井さんとのやりとりは貴重だと思う、そして、なにも言えないしわからない、私たちが口出ししできることではない。それでも私がいつも思うのはパレスチナの人々にはいかなるときも、レジスタンス、抵抗、闘争、帰還する権利があるということ。 最後の20ページ余は読むのが息苦しい。崩壊したガザの価値観、社会、団結。モラルの喪失。これも辛すぎる戦争によりガザの人々が分断されているということ。 そして、イスラエルという大きな敵の存在が、ハマスにいかに不満が集まり嫌われても、住民をハマスの下に団結集結させる、というパラドクス、、、 土井監督や本書にでてくるガザの人々のハマスに対する考え、怒りは理解できる、でも、私たちは外部のものとして、イスラエルの占領植民地支配アパルトヘイトが根源的な原因だということに依拠してここからできる戦いと支援をすべきではないだろうか。状況悪化という変化しかない、1年と1ヶ月が経過したということへの虚無と悔しさと怒り。一日1時間1分でもこの不公平な戦争を止め1人でも多くの命を繋ぎ留めて、と祈るしかない。貴重な記録、証言、ブックレット。読むことしかできない自分が虚しい。

Posted by ブクログ