商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2024/07/09 |
JAN | 9784167922429 |
- 書籍
- 文庫
ある晴れた夏の朝
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ある晴れた夏の朝
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商品レビュー
4.4
12件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者の方、私が学生時代のころは恋愛小説を書いてた気がします…たぶん15年以上は前…苦笑 著者のお名前が懐かしく、 さらに新刊コーナーに陳列されていて、 手に取ると。 恋愛小説ではなく、 アメリカの高校生が原爆投下の是非をディベートで問うというストーリー。 自分の出自やルーツ、 さらに歴史の背景を含めて、 それぞれが自身の考えを伝え合います。 また、発表のため調べることで 知らなかった事実や視点に気づく。 真珠湾攻撃は奇襲攻撃と言われていたけれど、 本当は宣戦布告をしようとしていた。 わずかな時間差で間に合わなかった。 アメリカのために戦って命を落とした日本人もいた。 本書は、ディベート部分に重きを置いているので、 導入も参加者それぞれの私生活や普段の人間性などは語られないため、いきなり感を受けましたが、 その分、本書が伝えたい主題について集中できました。 ディベートは相手を打ち負かす(論破する)ことがすべてではなく、 相手の意見に耳を傾け尊重し、 そして自身の意見を伝え、 新しい発見は発見と認め、 訂正する勇気も持つこと。 夏に読めてよかった一冊です。
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原爆投下は正しかったのか。 ・悪なのか、必要悪なのか ・人体実験だったのか。差別だったのか ・日本人はどう認識しているのか ・本当に罪もない人々だったのか 過去をどう捉え、未来をどうつくるか。 私たちに何が委ねられているのか。 久しぶりにかじりついた小説。一気読み。
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日系アメリカ人の15歳の少女のひと夏の物語であり、討論会の勝敗をこえた高校生たち8人の成長ぶりがすがすがしい青春小説。 図書館で単行本を借りて読んだらとてもよかったので、ちょうどこの夏に出ていた文庫版で入手。 巻末に文庫版あとがきと金原瑞人による解説。 金原さんもお書きのように...
日系アメリカ人の15歳の少女のひと夏の物語であり、討論会の勝敗をこえた高校生たち8人の成長ぶりがすがすがしい青春小説。 図書館で単行本を借りて読んだらとてもよかったので、ちょうどこの夏に出ていた文庫版で入手。 巻末に文庫版あとがきと金原瑞人による解説。 金原さんもお書きのように、この作品は原爆を扱った作品としてこの先長く読み継がれる名作だと思う。同時に、真摯で本気の議論・討論、ひいては民主主義のあるべき姿をも学べる作品でもあると言えると思う。
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