商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2024/06/17 |
| JAN | 9784087213195 |
- 書籍
- 新書
働くということ 「能力主義」を超えて
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働くということ 「能力主義」を超えて
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商品レビュー
3.8
116件のお客様レビュー
タイトルが気になって買ったものの、割と長いこと積読状態だった。自分にはしばしばあるのだけれど、どういうモードで読み始めれば良いか掴むことができない本というのがあり、この本はたまたま自分にとってのそれで、しばらく放置していた。 ただ、『日本人の幸せ』『日本哲学入門』『弱さ考』とい...
タイトルが気になって買ったものの、割と長いこと積読状態だった。自分にはしばしばあるのだけれど、どういうモードで読み始めれば良いか掴むことができない本というのがあり、この本はたまたま自分にとってのそれで、しばらく放置していた。 ただ、『日本人の幸せ』『日本哲学入門』『弱さ考』といった本を読んでいた時に、ふと思い至り、この本に自然と手が伸びた。とても面白い。時が来た、という感じだ。 なんというか、温かい一冊。殺伐としがちなビジネス現場に、人間味あふれる常識的な視点を持ち込もうとしてくれている。 いろいろな卓見が散りばめられているとおもうのだけど、中で特に興味深かったのが、「なぜ、会社は“優秀な人”を採用したがるのか?」について言及した部分。 曰く、仕事で達成すべきゴールや成果が曖昧だから、何でもできるスーパーマンを求めてしまう。そして、実際にはそんな人は採用できないし、採用できたとしても定着しない。 「採用論や人材開発論や見極めネタで盛り上がる前に、そもそもこの仕事の何を我々は「成果」と呼んでいるんだろう? などという話こそ、地味ですが、侃々諤々議論されてほしいと思う次第です。」(115頁) 「個人が能力を所有している」という能力観=人間観を前提にしているから、"優秀な人" を採用すれば良いと考え、組織や自己が抱える構造的な問題に気づかない。 優秀さや働きやすさ、活躍の度合いは、他者や環境との組み合わせによって決まる。 大切なのは、チームが成果につながる「機能」を発揮することであって、必ずしも "優秀な個人" ばかり揃える必要はない。「成果」をきちんと定義できれば、そのために必要な「機能」を何とか果たすため、手持ちの人材を組み合わせるというモードに変わっていく。 もちろん、賢い人や体力がある人がいればそれに越したことはないだろうけど、そもそも人間の出会いは偶然性に依存するから、投げ込まれた状況で何とかやっていくしかないよね、青い鳥を探してもしょうがないよね……という話。 人間それぞれに凸凹やクセがあり、悩みながらそれらを組み合わせて、えっちらおっちら日々の仕事をこなしていく。 うまくいかないことはあれど、そうやって仕事していること自体がすごいことである。そして、それこそが生きることである……。 即効性のある解決策や上手いノウハウを教えてくれるタイプの本ではないし、この本を読むと、そういうことは一種の目くらましというか、チームを一歩も前に進ませてくれないんだな・・・という気持ちにさせてくれる。 競争とか成長とか、そういったものを追いかけるのも人生の中では必要だとは思う。ただ、それは「生きる」ということの一側面でしかないし、「生きる」ことの多くの側面を担う「働くということ」が競争や成長だけでギスギスしてたら苦しい。それよりは、ダメなところも許し合いながら、“組み合わせの妙”で上手くやっていきたい。 「「優秀」な人を選ぶ発想から、組み合せの妙にこそ気づけるよう、自身のモードを「選ぶ」。そうして、人と人、人と顧客、人と職務とを組み合わせていくわけです。」(185頁) どうしても我々は、「能力」や「成果」を個人単位で考えることに馴染み過ぎてしまっている。それ以外の在り方をうまく想像することができない。そのもどかしさを感じつつ、でも不思議と温かい気持ちになれる一冊だ。
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共産主義者か! いや名著かも 文系ポエムか! いや名著かも 結論フワッとしすぎ! いやそんなもんかな 読んでて頭の中がグラグラ揺れ動いた。 個人的には読みながら職場のこといろいろ考えたりできて面白かった。
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率直な感想は、面白い視点だが綺麗事過ぎる、だ。 できる、できない、ではなく適材適所を認める組織を作ることが重要、ということかと思う。 しかしこの世は資本主義、企業は利益を出さないと潰れてしまう。なので会社として利益を出すための方針を決めて、それに従業員は従って動き、実際に利益を得...
率直な感想は、面白い視点だが綺麗事過ぎる、だ。 できる、できない、ではなく適材適所を認める組織を作ることが重要、ということかと思う。 しかしこの世は資本主義、企業は利益を出さないと潰れてしまう。なので会社として利益を出すための方針を決めて、それに従業員は従って動き、実際に利益を得ることで給料が支払われる。 例えば、事務作業が得意な人に、利益を産まない本棚の整理やPCフォルダの整理をすることを認めてしまえば、それは他者としてはいいのであろうか。自分だけタフな交渉ごとや社内稟議や部署調整をさせられて一方では事務。それも認め合おうよ、そんな組織がいいよね、ということであるが、大抵の人間は働くのが好きではなくできれば楽をしたいものだ。一定の圧力がないとみんなダラけてしまうと思うが。例に出てきたベンチャーは意識の高い、働きたい人ばかりなのでいいだろうが、大きな組織ではうまく行かない気しかしない。筆者も述べているが、社会主義国家の思想ではないだろうか。資本主義国家の話ではないような。 こんなことを思ってしまう自分は優劣主義に汚染されているのだろうか。 と思いつつ終章まで行くと、曖昧さを許容する状態でいることが重要であることが示される。 ここで、なるほどそういう主張か、とある程度納得感が産まれる。が、やはり『働く』とは『選ぶ』ではなく『組み合わせ』である、といった主張には終始もやもやイライラしつつ読み進めた印象。 しかし、特に組織の長、部下を持つ身としては学ぶべき視点が多くあるのではないだろうか。
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