商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2024/06/21 |
JAN | 9784065357248 |
- コミック
- 講談社
出禁のモグラ(第7巻)
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出禁のモグラ(第7巻)
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
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【あらすじ】 ある夏の日、抽斗通りの四方八方に「夏祭り」の案内が。真木と八重子はモグラに誘われるまま、路地裏の奥へと進むが、そこで真木は煙管を燻らせる怪しい着物の男に声を掛けられ――。今宵は人間も妖も無礼講!ただし、狐面にはご注意を――。 ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆ 感想は最終巻にまとめて記載予定です。
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この(7)で、『出禁のモグラ』が好きになったファンは多いんじゃないでしょうか?少なくとも、私はこの作品に対する好感度がしっかりと上がりました。 私好みのストーリー展開にしてくれる江口先生には、驚きを通り越して、怖さすら感じるほど。ここまで、ドンピシャなのは、藤田和日郎先生や羽海野チカ先生、みなぎ得一先生などか。 この(7)では、「詩魚ちゃんの夏休みの課題」と「真木君全財産消失事件」が収録されているので、まず、前者の感想から書こうと思います。 私自身は、7月中に問題集などの課題を片付けて、8月半分を使って読書感想文を書くタイプだったんですが、詩魚ちゃんの課題をやろうって気持ちはあるんだけど進まない、特に、彼女の数学に対する苦手意識には、激しく同意出来ました。 そんな詩魚ちゃんを手伝うべく、自然と集まったモグラたちの奮闘と挫折はコミカルさの中に現実味もあり、人に勉強を教える楽しさと難しさを、江口先生は魅せてくれています。 この『出禁のモグラ』のファンの中に、教職者がいたのなら、共感と共に、「そうか、こう教えればいいのか」と目から鱗が落ちたかもしれませんね。 もう一つの、「真木君全財産消失事件」は、前者のモノとは違うリアリティと、これまで真木君が関わって来たオカルトとは異なる意味合いの怖さがありました。 コミカルなテンポでストーリーは動いちゃいるんですが、正しい意味合いでの「騙されない」って心構えと、騙す者の手法に対する知識がなければ、人は簡単に騙され、搾取されてしまうのだな、と実感させられます。 真木君から全財産を騙し取ったのは、怪しげなお祭りに出店していた、何気にオシャレだからこそ、より胡散臭さを醸してくる狐面なのだが、まぁ、何と言うか、どっかで見た感じのある輩。口が上手く、幻術が得意、そんで、金に目が眩みやすい・・・やはり、彼なのか? ある意味、自分の注意不足であったこともあって、モグラは真木君の全財産を狐面から奪い返すべく動き出す。もちろん、暴力は使わない。あえて、相手が好きで、なおかつ、得意分野でもあるギャンブルって手段で、真っ当に獲り返そうってスタンスが良い。狐面は、怒らせちゃいけない男を怒らせちまったわけだ・・・ この台詞を引用に選んだのは、そうなんですよね、杏子さん、と心から思ったので。 人間、その時は、色々な理由で真面目に勉強に取り組んで覚えるんですけど、現役から遠ざかって、その知識を使わなくなると、あっという間に忘れちまうんですよね。 これは記憶力の良さ云々っつーより、人間あるあるかもしれません。 私も今、高校の数学の問題を解け、と言われたら、杏子さんと同じ反応をしてしまうでしょう。 「アラ、懐かしい!あ~、習ったわ!習ったのは覚えてる。けど・・・(猫附杏子37歳、高校の記憶は遠ひ思ひ出。解き方は忘れた!!!)(by猫附杏子) こちらの台詞を引用に選んだのは、改めて、藤史郎さんの立派さを感じ取るものだったので。 こんだけ立派な考え方を持っているんだったら、そりゃ、杏子さんがベタ惚れになるのも当然です。 モグラには、恩がある藤史郎さん。しかし、それはそれ、これはこれ、金に対してはモグラに譲歩しません。 実際、金の貸し借りは人間関係を壊しやすくするんですから、可能な限りはしない方が良いんでしょうね。 「私は金を対価と考える。対価としてなら出す。奢ると決めた時も出す。家族の分も出す。だが、貸し借りはしない」 「・・・クソ~~~・・・立派な正論、言いやがって」 「私はたとえ、出雲の神相手でも利害が一致しないのなら貸さない」(by猫附藤史郎、モグラ)
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杏子さん表紙嬉しい! タイトルで隠れてるけど、結婚指輪もバッチリつけてますぜ。 抜かりなし。 あと何気に教授が彼女のことを「杏子」呼びなのがツボです。 前にも言ったかもしれないけど、とにかく好き。 最初は詩魚ちゃんの夏休みの宿題の話。 読書感想文の件がすごく分かりやすくて、もう何十年も早く聞きたったー!となった。 モグラさん、何気に凄い。 動機は不純だったけども。 詩魚ちゃん、ちゃんと宿題は自分の力でスタンスなところがかなり好感持てました。 教える方は大変だけども。 残りはオバケの夏祭りで出会った狐面にお金を全部持っていかれた真木君を救うべくモグラが賭博で挑むお話。 この狐面、某地獄にいませんでした……?という既視感が。 必勝法のないギャンブルで、モグラさんがどう相手を「化かす」のか、決着戦が楽しみ。 巻末には江口先生と京極夏彦先生の対談付きという豪華仕様。 京極先生のキャラ名付けのスタンスには驚かされました。 名は体を表……さない! マジか!!
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