商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2024/05/30 |
| JAN | 9784103753100 |
- 書籍
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ノイエ・ハイマート
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ノイエ・ハイマート
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商品レビュー
4.1
8件のお客様レビュー
満州からの引揚者も含め難民の生活の描写その他が並んでいる。互いに関連があるようでもありないようでもある。最後にある「作者自身による解説」が最初にあればもっと読みやすかったかも。筆者の名前は知っていたが中東にも詳しいジャーナリストだとは知らなかった。難民が国を出る旅が具体的にどうい...
満州からの引揚者も含め難民の生活の描写その他が並んでいる。互いに関連があるようでもありないようでもある。最後にある「作者自身による解説」が最初にあればもっと読みやすかったかも。筆者の名前は知っていたが中東にも詳しいジャーナリストだとは知らなかった。難民が国を出る旅が具体的にどういうものか、お金はどうするのか、情報は得ているのかなど、細かい描写がありがたい。一番胸に刺さったのは、日本に来た難民が建物に銃痕がないのを見て「この国には戦争がない」と気づくところ。戦争が日常化している暮らしのストレスを知らない自分を恥じる。
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カタカナのタイトル"NEUE HEIMAT"(独:新しい故郷)を「マイハート♡」と読む盛大な勘違いから、前情報なしに、なんの本かも知らずに読み始めた一冊。 難民をテーマとした作品群に圧倒されました。 「作者自身による解説と最後の引用」で池澤氏の語るように、本...
カタカナのタイトル"NEUE HEIMAT"(独:新しい故郷)を「マイハート♡」と読む盛大な勘違いから、前情報なしに、なんの本かも知らずに読み始めた一冊。 難民をテーマとした作品群に圧倒されました。 「作者自身による解説と最後の引用」で池澤氏の語るように、本書は「雑多な構成の一冊」であり、「できるかぎり異なる種類の文章の束として提示」されており、小説、詩、歌など、変化に富んだ「モザイク」です。 ところどころに日本人ジャーナリストの「至(イタル)」とシリア出身ジャーナリスト「ラヤン」をめぐる文章が置かれていますが、あとは時代も場所もバラバラな、様々な難民をめぐる文章をひとつの箱に入れた、そんな印象です。 その雑然とした感じに、はじめのうち困惑したり、うまく作品に潜っていくことができないかもしれません。 (「解説~」で池澤氏はその戸惑いを「知的な目くらまし」と語っています) ですが、読み進めていくうちに、この拡散性こそが難民の姿なのかもしれないと、腑に落ちました。 あらゆる時代の、あらゆる地域で、体制から振り落とされた人々。 一つ所に留まるのが困難であるがゆえに、あちこちへ拡散せざるを得ないということ。 本書の主要人物はジャーナリストたちですが、できる限り対象をフラットに捉えようとする彼らの姿勢、対象との距離感が心地よくもあり、むずがゆくもありました。 かといって、彼らを全面的に理想化したジャーナリスト像として描くわけでもありません。 (文化背景のまったく異なるラヤンに対して、現代日本という安全地帯から勝手に理想を投影しようとし、勝手に落胆したりする、読者としての自分のまなざしの傲慢さに気付かされます) 各地で政治的な分断の理由のひとつになっている難民が、それぞれの国で引き起こす問題についても、作者がフラットな目を向けようとしていることが随所に感じられました。 難民であること。 その当事者性を、カメラのレンズごしに、ラヤンあるいは至として体感すること。切り取ること。 それだけに徹する作者の姿勢に、ただただ圧倒されるばかりです。 「解説~」で、作者は「この本に記した多くの地名の先にウクライナとガザが加わったと嘆きながら(中略)人類はプーチンとネタニヤフを含む。(中略)彼らを描く力量は今のぼくにはない」と語っています。 その慎重さを深い敬意を表したいです。
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読み物としての面白さを提示つつつ、複雑で多様で泥沼なこの世界の切羽詰まった状況を突きつけられて、自分の視野の狭さ、想像力の不足、鈍感で狭隘な心持ちを痛感させられた。 ラヤンの生き様がとても気になる。彼の物語がもっと知りたくなった。
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