商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2024/05/30 |
JAN | 9784560092736 |
- 書籍
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ワイルドランド(下)
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商品レビュー
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多くの人が何故「トランプ支持者」になるのか、長らく理解できなかったけれど、本書上下巻を読み終えた今では、そうなる人がいるのも理解できるなと感じている。 決して異常者がトランプを支持しているわけではなく、各人が直面する環境と経験から、ある種真っ当な経緯を持ってトランプを支持するに至...
多くの人が何故「トランプ支持者」になるのか、長らく理解できなかったけれど、本書上下巻を読み終えた今では、そうなる人がいるのも理解できるなと感じている。 決して異常者がトランプを支持しているわけではなく、各人が直面する環境と経験から、ある種真っ当な経緯を持ってトランプを支持するに至った、まさにその経緯を、相対立する主張をもつ人々への綿密な取材に基づき照らし出す本書は、現代の政治と分断に興味を持つ人にとって非常に重要な一冊だ。
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ハリスが優勢という一応の報道があり、トランプが焦っているかの行動を取っている昨今、下巻を読了する。 今のアメリカは多層的な分断が起こっているのだと思う。白人vs黒人、金持ちvs貧乏、都市部vs地方、ホワイトカラーvsブルーカラー、銃賛成vs反対etc。各人が様々な属性を持ってい...
ハリスが優勢という一応の報道があり、トランプが焦っているかの行動を取っている昨今、下巻を読了する。 今のアメリカは多層的な分断が起こっているのだと思う。白人vs黒人、金持ちvs貧乏、都市部vs地方、ホワイトカラーvsブルーカラー、銃賛成vs反対etc。各人が様々な属性を持っている中、共通項を見つけて連帯するよりも、反対項を見つけて対立し、同じ敵と対立している者同士で連帯するという負の連帯になっていると思う。 ルポルタージュとしては、各地域の様々な人に深くインタビューしたのはすごい。マスコミ報道でしかアメリカを知らない我々に、アメリカの上の超絶金持ちから下のそれこそ職にさえつけない黒人(残念ながらそのような人々は大半が黒人だ)まで一通り見せてくれる。 物議を醸したBLMも、海の向こうの日本では「また黒人が暴動と強盗起こしているよ」と冷めた目で見がちではあったが、黒人の実情、黒人からの見え方を知ることで受け取り方が異なる。 トランプについては、知ってはいたけど、やはり事実を見ないでファンタジーの中で思考と発信を続ける人であったなあと納得する。それでも再度大統領候補になるということは、現在のアメリカがどれだけトランプのファンタジーに乗っている人が多いか、ということだろう。この原因は、上巻の感想にも書いたがインサイダーによる権力と利益の偏重にたいする不満が大きな原因なのだろう。 NHKでアメリカ政治への不信が高まるNスペが流れ、再度の議事堂襲撃に備えるシミュレーションの海外ドキュメンタリーが流れる。bestではないがbetterと言われてきた民主主義の一応トップを走っていることになっているアメリカの明日はどっちなのか。
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