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ワイルドランド(下) の商品レビュー

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2025/03/26

トランプの共和党支持者の間で16%から57%に急上昇。トランプには聴衆に対して感情を揺さぶるインパクトを引き起こす方法があった。エスタブリッシュメントがトランプを批判すれば、まさに彼が必要としていた層に自分を気に入ってもらえるようなテーマを見つけたという思いを強める。その層とは、...

トランプの共和党支持者の間で16%から57%に急上昇。トランプには聴衆に対して感情を揺さぶるインパクトを引き起こす方法があった。エスタブリッシュメントがトランプを批判すれば、まさに彼が必要としていた層に自分を気に入ってもらえるようなテーマを見つけたという思いを強める。その層とは、エスタブリッシュメントに嫌悪感を抱き、権威を握る主流派から除け者とされてると感じる国民的だ。 オバマ政権末期、アメリカ国民はイデオロギー的な意味で落ち着きを失くす。左派では社会主義が広がりを見せ、民主党に幻滅した若者のあいだでとりわけ顕著だった。金融危機後、銀行関係者たちが懲罰を受けずに逃げ延びていくのを目の当たりにしオバマの「やればできる」が信じられなくなっていく。

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2025/01/05

上巻と同様著者と所縁の深い3つの州都を中心に話は展開する。 11ウエストバージニアが民主党から共和党に勢力図が変わった背景。  化学企業による水質汚染と階級分断 12トランプの大統領選出馬から共和党乗っ取り グリニッジの変化 13シカゴの混乱 警察による黒人差別・殺害 14戦闘思...

上巻と同様著者と所縁の深い3つの州都を中心に話は展開する。 11ウエストバージニアが民主党から共和党に勢力図が変わった背景。  化学企業による水質汚染と階級分断 12トランプの大統領選出馬から共和党乗っ取り グリニッジの変化 13シカゴの混乱 警察による黒人差別・殺害 14戦闘思考 全米ライフル協会・銃規制・トランプの台頭 ウエストバージニア・グリニッジ 15忠誠表明の文化・天然ガスの急成長(WV)・社会保障省庁の大幅削減 16集会=ショー化する政治手法・奴隷制をめぐる論争(リンカン・ダグラス討論)  連邦議会における暴力の歴史・妄想・知性に対する攻撃・Qアノン・政治闘争文化 17抗体 経済的搾取への抗議運動・トランプに対する反発 WV・グリニッジ 18コロナウイルス・パンデミック・制度的荒廃の露顕・専門性の軽視・想像力の欠如  政治の機能不全・犠牲者の増大・バイデンの評価 19ジョージフロイド殺害事件・ストーンウオールジャクソン像撤去問題・BLM運動・殺人犯のその後の格差(時代・人種) 20 2020カルフォルニア複合火災・反マスク・大統領選挙戦・連邦議会襲撃事件 21 崩壊寸前の民主主義・トランプの反乱の失敗と共和党のトランプ化 その後のトランプ再選を暗示する点も多い。

Posted byブクログ

2024/09/27

20240916-0926 2024年1月6日の大統領選後、その結果を不服としたトランプ支持派による連邦議会襲撃にいたるまでの軌跡を、著者にのゆかりの地を中心として、そこに生きている人々への取材による人生の軌跡を描いている。もしかしたらアメリカ人なら名前だけで性別や人種(白人か黒...

20240916-0926 2024年1月6日の大統領選後、その結果を不服としたトランプ支持派による連邦議会襲撃にいたるまでの軌跡を、著者にのゆかりの地を中心として、そこに生きている人々への取材による人生の軌跡を描いている。もしかしたらアメリカ人なら名前だけで性別や人種(白人か黒人か)もなんとなくわかるのかもしれないが、日本人の自分にはすぐには見分けがつかなかった。 上下巻を読んで、ここまで分断していると、「銃」だけが米国民をつなぐアイデンティティツールになっているのではないか、そんな気もした。

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2024/09/22

共和党内の勢力争いと描写されてきたが実は違うことが分かった。 分断された社会軸、貧富の格差、民主主義の機能不全、国政と自治体のギャップ、共感力が鍵だった。暴力による解決を標榜、レトリックの巧みさで解決しようがないことを理解できるか。

Posted byブクログ

2024/08/31

多くの人が何故「トランプ支持者」になるのか、長らく理解できなかったけれど、本書上下巻を読み終えた今では、そうなる人がいるのも理解できるなと感じている。 決して異常者がトランプを支持しているわけではなく、各人が直面する環境と経験から、ある種真っ当な経緯を持ってトランプを支持するに至...

多くの人が何故「トランプ支持者」になるのか、長らく理解できなかったけれど、本書上下巻を読み終えた今では、そうなる人がいるのも理解できるなと感じている。 決して異常者がトランプを支持しているわけではなく、各人が直面する環境と経験から、ある種真っ当な経緯を持ってトランプを支持するに至った、まさにその経緯を、相対立する主張をもつ人々への綿密な取材に基づき照らし出す本書は、現代の政治と分断に興味を持つ人にとって非常に重要な一冊だ。

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2024/08/21

ハリスが優勢という一応の報道があり、トランプが焦っているかの行動を取っている昨今、下巻を読了する。  今のアメリカは多層的な分断が起こっているのだと思う。白人vs黒人、金持ちvs貧乏、都市部vs地方、ホワイトカラーvsブルーカラー、銃賛成vs反対etc。各人が様々な属性を持ってい...

ハリスが優勢という一応の報道があり、トランプが焦っているかの行動を取っている昨今、下巻を読了する。  今のアメリカは多層的な分断が起こっているのだと思う。白人vs黒人、金持ちvs貧乏、都市部vs地方、ホワイトカラーvsブルーカラー、銃賛成vs反対etc。各人が様々な属性を持っている中、共通項を見つけて連帯するよりも、反対項を見つけて対立し、同じ敵と対立している者同士で連帯するという負の連帯になっていると思う。  ルポルタージュとしては、各地域の様々な人に深くインタビューしたのはすごい。マスコミ報道でしかアメリカを知らない我々に、アメリカの上の超絶金持ちから下のそれこそ職にさえつけない黒人(残念ながらそのような人々は大半が黒人だ)まで一通り見せてくれる。  物議を醸したBLMも、海の向こうの日本では「また黒人が暴動と強盗起こしているよ」と冷めた目で見がちではあったが、黒人の実情、黒人からの見え方を知ることで受け取り方が異なる。  トランプについては、知ってはいたけど、やはり事実を見ないでファンタジーの中で思考と発信を続ける人であったなあと納得する。それでも再度大統領候補になるということは、現在のアメリカがどれだけトランプのファンタジーに乗っている人が多いか、ということだろう。この原因は、上巻の感想にも書いたがインサイダーによる権力と利益の偏重にたいする不満が大きな原因なのだろう。  NHKでアメリカ政治への不信が高まるNスペが流れ、再度の議事堂襲撃に備えるシミュレーションの海外ドキュメンタリーが流れる。bestではないがbetterと言われてきた民主主義の一応トップを走っていることになっているアメリカの明日はどっちなのか。  

Posted byブクログ