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東京ハイダウェイ
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東京ハイダウェイ

古内一絵(著者)

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東京ハイダウェイ

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2024/05/24
JAN 9784087718683

東京ハイダウェイ

¥1,980

商品レビュー

3.9

64件のお客様レビュー

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2024/10/21

予備知識ゼロで読み始め、纏まりのないこの物語はなんなんだろうと。ふとした拍子にみた表紙で全てが腑におち、東京のとある場所についての連作短編だったのかと。ハイダウェイとは隠れ家と知って更に思考が深まってきて。喧騒が文面からもたちのぼってきて、様々に葛藤している登場人物たちの心に静か...

予備知識ゼロで読み始め、纏まりのないこの物語はなんなんだろうと。ふとした拍子にみた表紙で全てが腑におち、東京のとある場所についての連作短編だったのかと。ハイダウェイとは隠れ家と知って更に思考が深まってきて。喧騒が文面からもたちのぼってきて、様々に葛藤している登場人物たちの心に静かに寄り添い続けているハイダウェイがとても愛おしくなった。読めば読むほどに心の深いところにあかりが灯るお話だった。

Posted by ブクログ

2024/10/16

 主にあるIT企業で働く従業員達のそれぞれの悩みを描いた6編からなる短編集。  1編1編に悩みながらも東京で生活する登場人物達が出会うハイダウェイ(隠れ家)。  立ち向かわなくても良い、逃げても良いということはこういうことなのか?と思わせられる本作品。  惑いながらも隠れ家...

 主にあるIT企業で働く従業員達のそれぞれの悩みを描いた6編からなる短編集。  1編1編に悩みながらも東京で生活する登場人物達が出会うハイダウェイ(隠れ家)。  立ち向かわなくても良い、逃げても良いということはこういうことなのか?と思わせられる本作品。  惑いながらも隠れ家に逃げ込んでも生きていればきっと何か転機が来るかもしれないし、何かに気がつくかもしれない。  そして、自分が変わればまわりは変わる、まわりが変われば自分も変わる。  そんなことが優しさと苦さをもって語られる作品だなと思います。  本作品は300ページにも満たない作品ですが、1編1編があっさりしているようで奥深い。  どの章も登場人物の悩みや背景も違うし気づきも違うはずなのですが、どれも自分自身に刺さるなと思いました。  人間一般を語るわけではないですが、私自身、登場人物達と同じです。  承認欲求もあるけれども目立たずに生きていたい。  人を傷つけたくないのに、自分を守るためなら誰かを犠牲にしても良いかもしれないと思っている。  人とは違う特別でいたいのに、人とは違うと仲間探しをしたくなる。  などなど、矛盾をもっています。  そして、毎日が楽しいわけでもなく、寧ろ苦しいことのほうが強調されがちで、逃げたい!とすら思うこともあります。  そういう時の隠れ家になっているものはなんだろうか。  私ならお酒に逃げていることが多いし、競馬やパチンコだってハイダウェイ(隠れ家)になっていることだってあるだろうし、スポーツ、筋トレ、なんでもありだと思います。  本作品のハイダウェイは、東京にある、  それ本当に隠れ家?  と思うようなもので、こういう隠れ家もありだな、周りにもこういうところはないかな?とか思うほどに思いがけない素敵な隠れ家が出てきます。  そして、隠れ家に逃げるだけでは意味がなく、隠れ家で休むからこそ嫌な現実とも戦える、もしくは戦うアイデアや気づきを得られるという隠れ家にも逃げるだけじゃないという役割があるんだなと思えることが面白かったなと思ってます。  まさに東京ハイダウェイな作品。  惑いながらこれからも生きていく私たちにはきっと優しく迎え入れてくれるハイダウェイ(隠れ家)が必要なんだなと思いました。

Posted by ブクログ

2024/10/14

何もかもが上手くいくわけないのは わかっているけれど、 あれもこれも行き詰まって出口がなくて もうやだーーー!!ってなったときに 逃げ込める場所は絶対に必要。 見るからに不器用に生きている人と、 器用に生きてる様に見えて実はそうじゃない人と 登場人物たちの心と一緒に、読んている私...

何もかもが上手くいくわけないのは わかっているけれど、 あれもこれも行き詰まって出口がなくて もうやだーーー!!ってなったときに 逃げ込める場所は絶対に必要。 見るからに不器用に生きている人と、 器用に生きてる様に見えて実はそうじゃない人と 登場人物たちの心と一緒に、読んている私の心も切なくなってくる。 日常の小さな戦いに傷ついて、 でも隠れ家でじっと心を癒すと またままならない日常に戻っていく人たち。 なんて愛おしいのだろう。 実は私の心の隠れ家が、物語の中に登場し びっくりぽんでした。 あの場所、本当に素敵ですよ! おすすめです(どこだよ)

Posted by ブクログ

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