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終わりなき夜に少女は
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終わりなき夜に少女は

クリス・ウィタカー(著者), 鈴木恵(訳者)

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終わりなき夜に少女は

¥2,420

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2024/05/22
JAN 9784152103307

終わりなき夜に少女は

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商品レビュー

4.7

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2024/06/14

★5 双子の姉が行方不明になってしまい… 人間の弱さと支え合いを描いた物語 #終わりなき夜に少女は ■あらすじ アメリカの田舎にある小さな街で、双子の少女のひとり、サマーが行方不明になった。この街では少女の連続誘拐事件が続いており、新たな犠牲者と目されていた。書置きが残されてい...

★5 双子の姉が行方不明になってしまい… 人間の弱さと支え合いを描いた物語 #終わりなき夜に少女は ■あらすじ アメリカの田舎にある小さな街で、双子の少女のひとり、サマーが行方不明になった。この街では少女の連続誘拐事件が続いており、新たな犠牲者と目されていた。書置きが残されていたことから、警察は家出だと判断され本格的な捜索がされない状況。しかし双子の残された少女はレインは、友人たちと独自に捜索を開始するのだった。 ■きっと読みたくなるレビュー 人間って弱い生き物ですよね… 大人たちですら支え合って生きている世界なのに、まだ経験の浅い少女たちが懸命に生き抜こうとする物語。つらっ 本作一番の読みどころは、双子の少女たち。姉サマーと妹レイン。レインは行方不明になったサマーを見つけ出すため、日頃から手名付けている男友達と一緒に奔走する。ちょっぴり不良で粋がってる彼女だけど、ホントはいつも不安だし、誰よりも寂しがり屋さん。必死に捜査を続けるレイン、自らを犠牲にしたり、リスクをとった行動もし続けてゆく。 家族に対する感情もわかり身が過ぎるし、特に男友達や街の不良たちとのやりとりを見てると、自分が年ごろの娘を持ったみたいな気持ちになり、守ってあげたくなっちゃう。でも実際に声をかけようものなら、キモいと言われちゃうんだろうなぁ。 姉のサマーはおしとやかで清楚な女の子。でも少女から女性へ変化していく時期でもあり、揺れ動く憂わしげな心情があまりにも危うい。ちなみに彼女目線のストーリーは行方不明になる前の時系列で書かれており、なぜ行方不明になっているのか、徐々に景色が見えてくる仕組みになっています。 さらに他の登場人物たちも、読者の胸を突いてきます。警察署長であるブラックは、連続誘拐事件を捜査しつつも、既に諦めや自身を憂いでいる。凶悪事件も自分自身も迷走している中年男性の悲しさを背中で感じ取ることができました。ただ彼は誰よりも優しい心の持ち主なんですよね… レインの男友達であるノアは、警察の手伝いをしている高校生。自分が何者でもなく、弱い部分は隠したい。そしてとにかく一人前の男だと思われたい。はー…わかるよ、うん。まだまだ大人には遠いけど、きっと10年後くらいには頼りがいのある男性になってると思うよ。 物語の終盤、ついに誘拐事件の顛末が語られる。めっちゃまっすぐな展開。弱く頼りない人間がぶつかっていく覚悟が眩しくて、カッコ良かったです。『我は闇より天を見る』で少女の心情をつぶさに描いたクリス・ウィタカー、本作も胸に沁みる人間ドラマを描いてくれました。 ■ぜっさん推しポイント 聞こえてくるんですよ… この物語にでてくる登場人物たちは、みんなが助けを求めている。 犠牲者も加害者も関わる人々、すべての人が救されたいと叫んでいるんです。彼らは根はいい人ばかりなんですが、圧倒的に弱いんです。生きる力がなさすぎるの。 ただ脆弱ながらも手を取り合おうとしているところに弱い光があてられ、鬱々たるお話のなかにも少しだけ希望が見えてくるんですよね。みんな今回は辛いことがあったけど、このまま素直に懸命に生きて、ぜったいに幸せになって欲しい。

Posted by ブクログ

2024/06/10

#読書記録 2024.6 #終わりなき夜に少女は #クリス・ウィタカー 米本国での発表は #われら闇より天を見る より前だそう。 少女たちの連続失踪事件が起きた町グレイスで新たに一人の少女が行方不明に。 その失踪した双子の姉、姉を探し続けるアウトローの妹、それを助ける一途な少...

#読書記録 2024.6 #終わりなき夜に少女は #クリス・ウィタカー 米本国での発表は #われら闇より天を見る より前だそう。 少女たちの連続失踪事件が起きた町グレイスで新たに一人の少女が行方不明に。 その失踪した双子の姉、姉を探し続けるアウトローの妹、それを助ける一途な少年と、破滅寸前の警察署長の視点が切り替わり語られるミステリ。終始不穏な気配がつきまとう秀作。 #読書好きな人と繋がりたい #読了

Posted by ブクログ

2024/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

クリス・ウィタカーの翻訳3作目。原著は2017年の作品で、一昨年話題になった「われら闇より天を見る」より前の作品。 1995年のアメリカアラバマ州が舞台。隣の地区で未解決の少女連続失踪事件がある中、双子の姉サマーが失踪する。姉を探すレインは、ひょんなことから殉職した父を持つノアと暴力的な父を持つパーヴと出会う。一方、地元警察署の署長ブラックは、サマーの失踪と連続失踪事件が関連しているのか決断を下せずにおり。。。 「われら闇より天を見る」よりミステリ感は薄く、青春小説の色を強くした作品。現代パートはレイン、ノア、パーヴ、ブラックの視点で進み、過去パートはサマーの視点で進む。 何よりも、ノアとパーヴの会話が非常に良く。そして打ちひしがれた中年のブラックが、ゆっくりと立ち直る様も良い。 登場人物が多く、また序盤にある程度まとまって情報が入ってくるため、なかなか読み進め難いかもしれない。ただそこさえ乗り切れば、徐々にわかってくる人間関係や新事実を楽しめると思う。良作でした。

Posted by ブクログ

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