商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2024/05/22 |
JAN | 9784334103279 |
- 書籍
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野犬の仔犬チトー
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野犬の仔犬チトー
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3.4
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育児をしている母親の心をうたった『今日』という詩を、育児で疲れ果てていた頃に読んで涙した。そして、助けられた。その詩を訳したのが伊藤比呂美さんだった。さっき、調べるまで、この詩の作者が伊藤さんだと思っていた。訳者だったのか… 誤解をしたままこの本を手に取った。犬や猫、植物が大...
育児をしている母親の心をうたった『今日』という詩を、育児で疲れ果てていた頃に読んで涙した。そして、助けられた。その詩を訳したのが伊藤比呂美さんだった。さっき、調べるまで、この詩の作者が伊藤さんだと思っていた。訳者だったのか… 誤解をしたままこの本を手に取った。犬や猫、植物が大好きな作者。熊本に住んでらっしゃるそう。でも、仕事で家を空けることも多く、その度に、留守の間、動物と植物のお世話を頼む人を探し求める生活をしている。 野犬だった仔犬を保健所から連れて帰った。チトーと名づける。野犬は野良犬より更に懐かない。懐かないだけではなく、部屋中荒らされ、物を破壊され、糞尿で汚される。よく耐えられるなぁと正直思う。 私もかなりの犬猫好きだ。以前飼っていた柴犬が痴呆になり、晩年は2年近く、ちょっとした買い物以外はほぼ家に閉じこもりで介護した。ちょっと側にいない間に部屋中うんちまみれなんてこともよくあった。だから大変さは少しはわかるつもりだ。でも、それは長年一緒にいた愛犬だからできることであり、新たに野犬のお世話をするのとは随分違う。本当に頭が下がる。 時々登場する、作者が大学で教えている生徒に対しても、本当に懐広く、慈悲深い。 チトーの姿を見たくて、画像を探してみた。かなり可愛い。たまらない。同居犬のクレイマーと猫のメイとテイラーも見ることができた。大満足! ここまで動物を愛せるものなのか…と信じられない気持ちと、その偉大さに圧倒されっぱなしだった。 (一番感動したところ) ◯犬猫のいない暮らしをベルリンで3ヶ月やってきました。快適で、便利で、1日の予定が自分中心に作れて、どこへでもすいすい行けたんですが、行きながら、犬がいない犬がいないといつも思っていました。犬がいれば犬がいればとも思っていました、もっともっと充実してるだろう、と。 (どうしてここまでできるんだろう?の問いのヒントになったところ) ◯世話の必要なものたちを、わざわざ集めて、浮世の義理みたいなものを人工的に作り上げて、情で自分をがんじがらめにして、必死で世話しているのはなぜか。自分が、この浮世にどうにかこうにか引っかかって、生き抜くためなんではないか。 ◯『これだけは心に決めています。私は、チトーが死ぬまで、死ねません。』 これは愛するペットを飼っている全ての人に共通する想いでしょう。チトーがリードをつけて楽しくクレイマーと散歩できる日が来るといいな。
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元保護犬の犬と猫2匹と一緒に暮らす伊藤さんが、野犬の仔犬を引き取って一緒に生活していく日々が日記のように書かれています。人間や人間社会におびえる仔犬は想像以上に人に慣れないらしい。シャンプーもできないから汚れも臭いも引き受けて、動物たちにまみれての生活は中々壮絶。でも、一緒に暮ら...
元保護犬の犬と猫2匹と一緒に暮らす伊藤さんが、野犬の仔犬を引き取って一緒に生活していく日々が日記のように書かれています。人間や人間社会におびえる仔犬は想像以上に人に慣れないらしい。シャンプーもできないから汚れも臭いも引き受けて、動物たちにまみれての生活は中々壮絶。でも、一緒に暮らす犬猫の愛おしさは生きるベースですね。
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すごいな、比呂美さん、としか言いようがない。 こちらまで毛だらけ気分。 読んでいる最中、高橋源一郎さんのラジオ番組『飛ぶ教室』でこの本を紹介しているのを聞いた。なんか嬉しかった。
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