商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2024/05/09 |
JAN | 9784121101501 |
- 書籍
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インカ帝国
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インカ帝国
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商品レビュー
5
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15世紀から16世紀にかけてアンデス地帯に台頭した巨大な政治組織、インカ帝国。文字を持たなかった文明の歴史と構造を探究する。
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デイビッド・グレーバーの万物の黎明を読んで、新世界ではモノの所有を基本とする社会は少なかったことを知り、その一つのインカ帝国を詳しく知りたくて手に取った本。 本書籍でもそのことが記載されている。物の所有ではなく、人を所有することで中央集権的社会を構成していた。 なぜテクノロジーが...
デイビッド・グレーバーの万物の黎明を読んで、新世界ではモノの所有を基本とする社会は少なかったことを知り、その一つのインカ帝国を詳しく知りたくて手に取った本。 本書籍でもそのことが記載されている。物の所有ではなく、人を所有することで中央集権的社会を構成していた。 なぜテクノロジーが発達しなかったのか、近隣周辺の民族の征服に明け暮れていたにもかかわらず武器は進化しなかった。 読みながらいくつも謎がでてきたが、インカ研究の最新情報を知ることができ、もう一度熟読したい、さらに他の関連本でインカを知りたいと感じた。
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無文字文明であるアステカにおいて、スペインによる侵略まで存在したインカ帝国。その内実について、豊富な資料をもとに紹介していた。“ワカ”なる概念や、時間をめぐる捉え方は旧世界のものとは異なっていた。遺跡も“更新”という形で発展していき、“枠”や“関係性”で捉えられる価値観は独特だ。...
無文字文明であるアステカにおいて、スペインによる侵略まで存在したインカ帝国。その内実について、豊富な資料をもとに紹介していた。“ワカ”なる概念や、時間をめぐる捉え方は旧世界のものとは異なっていた。遺跡も“更新”という形で発展していき、“枠”や“関係性”で捉えられる価値観は独特だ。物よりも人、それも労働が価値観の至高にあったのは面白い。またこの本では序盤に研究史にも触れていて、西洋式からでは把握しきれない歴史観もあることもわかった。
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