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死の貝 日本住血吸虫症との闘い 新潮文庫
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死の貝 日本住血吸虫症との闘い 新潮文庫

小林照幸(著者)

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死の貝 日本住血吸虫症との闘い 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2024/04/24
JAN 9784101433226

商品レビュー

4.5

24件のお客様レビュー

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2024/12/03

すぐ近くに筑後川があるものの病気予防のために川で遊ぶことを禁じられていた、それを可哀想に思ってブリヂストンの石橋正二郎さんがプールを作ってくれた、というような事を久留米市に住んでいた頃に年配者から何度も耳にした。その話が気になり、日本住血吸虫とミヤイリガイについてはWikiped...

すぐ近くに筑後川があるものの病気予防のために川で遊ぶことを禁じられていた、それを可哀想に思ってブリヂストンの石橋正二郎さんがプールを作ってくれた、というような事を久留米市に住んでいた頃に年配者から何度も耳にした。その話が気になり、日本住血吸虫とミヤイリガイについてはWikipediaで読んで凡そは知っていたつもりであったが、本書を読み、正体不明の「風土病」について原因から治療法、根絶まで沢山の研究者の想いを感じた。 この病気を根絶する流れで、山梨の葡萄栽培とワインや筑後川河川敷のゴルフ場が出来たのは凄く興味深い。かつて、さまざまな方法で絶滅を目指したミヤイリガイが今では絶滅危惧種に指定されているのも、人間の自由勝手さを象徴している。

Posted by ブクログ

2024/11/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

世界的なパンデミックと違って、限定した地域でしか見られない風土病は、それ以外の人達にとっては関心が薄くなりがちだ。だが、その地に住んでいる人にとっては、風土病の原因解明と治療法の確立は最重要課題に他ならない。寄生虫の話なので、当然気持ち悪い描写だらけなのは覚悟していたが、もう、この本を読んだら素足で水田に入るのを躊躇する。勿論、流行地各地で終息宣言が出ているから安全なのは分かるが、皮膚を溶かして体内でセルカリアにこんにちは!されたらたまらない。しかも、体内でえげつない繁殖をしてるのが大半とか気持ち悪すぎた。お腹が異様に膨れているのに、対症療法で水抜きしか出来ない、しかも患者の大半は死ぬ。となれば、それを診察してきた医師達の無念さたるや読者である私には想像もつかないレベルだろう。一つの病気の原因を特定するのに、これだけの時間と労力と人員、多くの人命と実験動物達の命が失われ、今現在の安心がある。戦争と同じで、こういう風土病の話もしっかり語り継いでいかないと、風化してしまう。詳しく知らなくても、名前だけでも知っていれば、そこから調べたりするきっかけにはなったりするのではないだろうか。人間って、色々な病気を克服したつもりでいるけど、こんな小さな寄生虫に寄生されただけで死ぬんだから、何事にも慢心って良くないなぁ、と改めて思う。正しく知って、正しく恐れる。風土病を知る良い機会になった。

Posted by ブクログ

2024/11/09

読む前は地方病も知らなかったし たかが病気を追う本か、と甘く見てた 読んただら体を張って命を張って 追求し続ける姿勢に圧倒された。 未知の病だったものにはこれ程の犠牲と 探求と地道な努力の上に現代の医療が あることに感謝してしまう

Posted by ブクログ

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