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日ソ戦争 帝国日本最後の戦い 中公新書2798
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日ソ戦争 帝国日本最後の戦い 中公新書2798

麻田雅文(著者)

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日ソ戦争 帝国日本最後の戦い 中公新書2798

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2024/04/22
JAN 9784121027986

日ソ戦争

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商品レビュー

4.4

49件のお客様レビュー

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2025/11/15

1945年8月15日、日本はポツダム宣言を受諾し、敗戦を認め、日本の戦争は終わった。という、常識は正確ではない。日本はまだ戦争中だった。なぜなら、ソ連が8月8日に日本へ宣戦布告し、満州や北方では日ソ戦争が続いていたからだ。戦争は半月で終わったとはいえ、これはこれで間違いなく戦争だ...

1945年8月15日、日本はポツダム宣言を受諾し、敗戦を認め、日本の戦争は終わった。という、常識は正確ではない。日本はまだ戦争中だった。なぜなら、ソ連が8月8日に日本へ宣戦布告し、満州や北方では日ソ戦争が続いていたからだ。戦争は半月で終わったとはいえ、これはこれで間違いなく戦争だ。しかも、その結果として日本は多くの国民をシベリアで抑留され、北方領土を失う。 なぜ、ソ連は敗戦濃厚な日本へ宣戦布告したのか。なぜ、敗戦を受け入れた日本へさらに戦争を続けたのか。そして、日ソ戦争を経て、日ソ両国とアメリカ、中国が得たもの、失ったものを本書は分析する。 突然のソ連参戦で油断していた日本は無抵抗に、蹂躙されたという印象を持っていたのだが、意外に抵抗し、反撃したようだ。戦死者の数も両国拮抗している。ソ連側としても対ドイツ戦で戦力を使い果たし、ソ連国民の日本参戦モチベーションが上がっていなかったのがその理由。 とはいえ、この戦争におけるソ連、つまりロシアの情報提供が少なく、加えて北方領土問題という現在進行中の政治が絡んでいるため、歴史家にとって研究しにくい分野らしい。

Posted by ブクログ

2025/09/14

元々終戦間際の調整役としての役回りを期待していたソ連の侵攻、それに続く奪取や蛮行。 今の日露関係の起点のみならず、中国とロシアとの蜜月の関係、ウクライナ戦争に通ずるロシア人に蔓延るDNA等、示唆がひたすら多い良書だった。

Posted by ブクログ

2025/08/31

本を読みながら、怒りと悲しみで泣きそうになったのは初めての体験だった。 そもそも「日ソ戦争」とは何なのか、学校で習った記憶があるだろうか。おそらく無いと思う。なぜならこの戦争は日本国において公的な名称がまだ存在しないからだ。「日ソ戦争」とは、研究者が便宜上呼んでいる名称だ。 日...

本を読みながら、怒りと悲しみで泣きそうになったのは初めての体験だった。 そもそも「日ソ戦争」とは何なのか、学校で習った記憶があるだろうか。おそらく無いと思う。なぜならこの戦争は日本国において公的な名称がまだ存在しないからだ。「日ソ戦争」とは、研究者が便宜上呼んでいる名称だ。 日本にとっての第二次世界大戦は8/15をもって完全に終わった訳ではなく、その後もソ連との間で戦闘が行われ、兵士はもちろん多くの民間人が犠牲になり、危うく北海道の北半分までも失いかけたという事実はもっと知られるべきだと思う。本書を読んでから今のロシア・ウクライナ戦争を見ると、ロシア(旧ソ連)が戦後80年の歳月を経てもなお、全く成熟してないんだなぁという印象を持たざるを得ない。 本書のあとがきに書かれてある「日ソ戦争で流された血や涙はまだ乾いていない」という一文に、筆者の並々ならぬ決意と覚悟を感じた。

Posted by ブクログ