商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2024/04/22 |
| JAN | 9784121027986 |
- 書籍
- 新書
日ソ戦争
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日ソ戦争
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商品レビュー
4.4
54件のお客様レビュー
協定破りや抑留・略奪への感情もあれどひとまず脇に置き、読後の「感想」を書く。 ① ソ連による北海道占領構想の事実 東西ドイツや南北朝鮮のように戦後分断された国の例は知っていたのに、日本でも同じ構想があったとは考えたことがなかった。 たぶん「ロシア=遠い国」というイメージ...
協定破りや抑留・略奪への感情もあれどひとまず脇に置き、読後の「感想」を書く。 ① ソ連による北海道占領構想の事実 東西ドイツや南北朝鮮のように戦後分断された国の例は知っていたのに、日本でも同じ構想があったとは考えたことがなかった。 たぶん「ロシア=遠い国」というイメージを無意識に持っていたせいだと思う。 よく考えれば、樺太や北方領土は北海道のすぐそばにあるのに。 もし北海道がソ連とアメリカで分割統治されていたら、たとえ後に返還が実現したとしても、日本という国の「かたち」のイメージは今とはまったく違っていたはずだ。 ② 北方領土の地政学的重要性 国境近くの小さな島々が、世界的な緊張の“ど真ん中”に位置していることに、これまで軽い違和感を持っていた。 しかし、ソ連がアメリカや日本を仮想敵国としたとき、またアメリカが対ソ抑止を考えたとき――北方領土が極めて重要な意味を持っていたことを知った。 国際関係では、面積よりも「位置」が重要度を決めることがある。 そしてその結果、当事国だけでなく第三国・周辺国までもが思惑の渦に巻き込まれていく。 その構図がとても印象的で、いまの台湾情勢にも通じると思った。 第二次世界大戦に関する読み物は、加害をふまえた自省や被害への共感を基調にしているものが多い。 それ自体は大切な態度だが、ときに情緒が先行して、フラットな理解や学びを妨げることもあると思っている。 その意味で本書は、感情と距離を保ちながら事実を見つめる視点の置き方がほどよく、良書だと感じた
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私がこの書籍に興味を持ったきっかけはとあるツイートだった。「親露派は全員読んだ方がいい」という文言とともにこの本の写真が添付されていた。 私はソビエト連邦が好きだった。政治的な意味は特に考えずにいたが、圧倒的なランドパワーを持つミステリアスなその国家は私を惹き付けるには十分だった...
私がこの書籍に興味を持ったきっかけはとあるツイートだった。「親露派は全員読んだ方がいい」という文言とともにこの本の写真が添付されていた。 私はソビエト連邦が好きだった。政治的な意味は特に考えずにいたが、圧倒的なランドパワーを持つミステリアスなその国家は私を惹き付けるには十分だった。しかしソビエト連邦が帝国主義的な行動を取り続けていたことから無意識に目を背けていたように思う。 満州・樺太・千島列島への侵攻では、無抵抗の人間の殺害が多数あったという。なかには婦女暴行も数々存在していたと記録もあり、独ソ戦に関する小説「同志少女よ、敵を撃て」が想起された。 スターリンは、無断での退却や投降には厳罰で望んだが、勇猛果敢に前線で戦ってさえいればその他の蛮行については大目に見ていたという。自国民の人権も保障しないような国家に、占領地の住民を丁重に扱うことできない。戦争の弊害である占領地の住民への乱暴や虐殺や性加害は到底許されてはいけない。 戦争の禍々しさや恐ろしさをありありと知ることが出来たのは良い経験であった。ソビエトロシアは信用してはいけないと、改めて実感した。
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第二次世界大戦という大きなくくりのなかでの、ポツダム宣言後にも続いていた戦争「日ソ戦争」を初めて詳しく知った。 その宣言には米英中の連合国であって、ソ連は含まれておらず、彼らの視点での論理(無条件降伏以外は認めない)によって、満州、朝鮮半島、樺太、千島列島を主とした戦場の話である。 ソ連としては、日本の敗北は見えているなかでの領土占拠戦略が目的であった。 表向きは、米ソ共有目的(日本の降伏)であったが、降伏後は両国の領土に対する思惑がぶつかった。 結果的に米国(日本からの連合国統率の呼びかけ)によって、北海道までは守られ、千島列島はソ連に譲ることとなった。ただしこの際の取り決めで、千島列島がどこからどこまでが明瞭ではなく、いまでも日ロの政治課題として残っているのだという。 またソ連による満州侵入のプロセスにおいて、市民に対して行われてた事実や、現地中国人や朝鮮人からの日本人に対する反発なども起こっていたことを知る。また当時のソ連は物資不足などの観点から、捕虜だけではなく、物資までも奪われていた現実や、日本側の当時の回顧録なども奪われてしまっており、そのような実態は表には久しく出ないであろうことも知る。そういった観点からも含め、あまり公共では知られる機会はなかったのか、とも想像してしまう。
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