商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2024/04/24 |
JAN | 9784101802855 |
- 書籍
- 文庫
イデアの再臨
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イデアの再臨
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商品レビュー
3.8
43件のお客様レビュー
次々と消えていく言葉と概念。 そこから世界中を巻き込む大事件の中、読めない展開にハラハラした。 途中哲学的な話も出てきたりしつつ、終盤のどんでん返しに何度もページを戻ったり、進んだり、行ったり来たり。 これは絶対電子化無理だし、電子書籍では理解が難しいメタ学園ミステリーだった。 ...
次々と消えていく言葉と概念。 そこから世界中を巻き込む大事件の中、読めない展開にハラハラした。 途中哲学的な話も出てきたりしつつ、終盤のどんでん返しに何度もページを戻ったり、進んだり、行ったり来たり。 これは絶対電子化無理だし、電子書籍では理解が難しいメタ学園ミステリーだった。 でもこのどんでん返しは新鮮だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分がここまで作中の登場人物だと思い込んで読んだことはなかった。 この物語は帯に電子書籍化・映像化不可能と書かれており、私の中で『世界でいちばん透きとおった物語』に次いで読んだカラクリのある小説だった。 主人公は日常の異変に気づくことができるメタ認知能力者であり、相棒と共に能力を使って失われゆく世界を取り戻す話である。作中では数々の物体や事象、こそあど言葉と呼ばれる文章に必要な指示語や疑問符まで消えた。それが消えることによって大小の様々な変化が生じ、大量殺人の事件にもなってしまう。 最初の人物紹介やプロローグから仕掛けを含めていて、確かに紙の本でないとこの物語を表現することはできないなと納得した。 犯人の目的は理想的な世界であるイデアだけを残すこと、しかし邪魔者である主人公たちを排除しようとするとその理想的な世界を実現することができなくなる。メタ認知能力を持つことによって、主人公や犯人は今の自分たちが生きている世界が偽物の世界であると認知してしまう。価値の創造こそが理想的な世界という締め括り。 作中で一番好きだったのは、不良キャラから不器用な心優しきオークになった郷田くんです。
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紙媒体でしかできない作品。本当に面白かったです。メタ小説自体もあまり読んだ事がなかったので、新鮮なのも良かったです。最後の一行まで面白かったです。
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