商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 偕成社 |
発売年月日 | 2024/04/10 |
JAN | 9784034254004 |
- 書籍
- 児童書
ねえ、おぼえてる?
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ねえ、おぼえてる?
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
「このことも、いつか思い出にできるかな」 新しい門出には不安と希望といっぱい詰まっている。 大切な思い出を語りながら、未来を希望あるものに、そんな思いが伝わってくる。 絵がふわっとしててそこがいいところなんだろうけど、 遠目はきかないなあ。
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おやすみ前の会話なのかと思いきや、ママと「ぼく」は、どうやらパパと過ごしたお家と日々にお別れして、「こんな遠い町まで」やっとのことでたどり着いたようです。交互に「ねえ、おぼえてる…?」と大切な思い出を確かめ合ううちにしらじらと夜は明けていきます。部屋に積んだままの荷物に、話に出てきたものがちゃんと持ち込まれているではありませんか。「このこと『も』、いつか思い出にできる」と彼には分かっているように思われます。「魔法みたいに」のぼってきた太陽が、ずっと応援してくれるのですよね。
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いわゆる「地の文」なし、絵での状況説明も最小限に抑えられた絵本で、読み聞かせ向きの本ではありません。母と息子が二人で一つのベッドに寄り添い、『ねぇおぼえてる?』と共通の思い出を語り合ううち、読者に母子のおかれている状況があきらかになってきます。 大嵐が来た日、自転車に初めて乗れた日……断片的で、全体像はぼやけているけれど、一瞬を切り取ったその印象だけは、焼きついたように薄れない鮮やかな記憶。頭の中にだけある"思い出"という儚いものを、シドニー・スミスさんの絵がすばらしく描きとっています。 いつかこの夜のことも、思い出になるのかな?と問いかける主人公(作者自身だと思われます)ですが、さっきまで話をしていたお母さんは眠りに落ちていて、その答えはかえってくることがありません。 いま、この時間を記憶する者がこの世で自分一人きりになってしまった瞬間の、少年のまっくらですべてを吸い込み記憶しようとする目! 思わず息を呑むシーンです。 「ねぇ、おぼえてる?」という問いかけが、「この朝のことを決して忘れない」という決意にかわり、その日の記憶がこうして実際に絵本という形で語り直され、世界中の読者が読んで思い出が永久になったというこの連環。大人こそ楽しめる絵本ではないかと思います。 親の離婚を経験して母に引き取られ、父とは離れて暮らす少年が、母子二人でやっていけるとがんばる話なので子どもに薦める時は慎重にします。
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