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燕は戻ってこない 集英社文庫
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燕は戻ってこない 集英社文庫

桐野夏生(著者)

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燕は戻ってこない 集英社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2024/03/19
JAN 9784087446258

燕は戻ってこない

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商品レビュー

4

98件のお客様レビュー

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2026/06/21

代理出産の問題点を指摘

貧困から代理出産ビジネスに手を出す女性の話。情が移り割り切れなくなる心の揺らぎや母親の成長が見れる。

きりん

2026/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やはり金銭面に余裕が無いと心の余裕も無くなるんだなと感じた。 金銭面に困っていたリキが、最後は子供を自分の手で育てるという選択をしたのが一番印象に残った。リキ自身が心配していた母性が芽生えたのだと思い、私は安心というより嬉しく思った。 出産は親のエゴなのだろうか。私は確かに親のエゴによって産み出される子供は可哀想だと思った。でもそれ以上に、愛情で返したい。私のエゴで子供を幸せにしたい。

Posted by ブクログ

2026/06/13

代理出産を扱った物語だと聞いていた。 だから読む前は、生殖医療や貧困、家族の形について考えさせられる社会派小説なのだろうと思っていた。 だが、そんな簡単な言葉では片付かない。 私の心は散らかりっぱなしだ。 登場人物は誰も完全な善人ではないし、完全な悪人でもない。 みんな自分の欲望...

代理出産を扱った物語だと聞いていた。 だから読む前は、生殖医療や貧困、家族の形について考えさせられる社会派小説なのだろうと思っていた。 だが、そんな簡単な言葉では片付かない。 私の心は散らかりっぱなしだ。 登場人物は誰も完全な善人ではないし、完全な悪人でもない。 みんな自分の欲望や孤独や諦めを抱えながら生きている。 リアルという意味での生々しい生存の形がみえる。 その中で、代理母を受け入れる主人公には何度も心を揺さぶられた。 お金のために始めた選択、なのに身体の中で育つ命とともに少しずつ変化が生じていく。 その変化が決して美談ではなく、むしろ矛盾と葛藤の連続だというのが実に生々しい。 だからこそ胸に迫る。 人間は理屈や誓約だけでは生きられないのだ。 何度も「命とは誰のものなのか」と考えた。 産む人なのか。 育てる人なのか。 お金を出した人なのか。 そして、どの形が幸せなのか。 小説はそんな各問いに明確な答えを与えない。 ただ、それぞれの立場にある"切実さ"を大いに突きつけてくる。 そしてそんな"切実さ"も一時の感情かの如く、180度変わってしまうのだから腹立たしさまで湧き上がってくる。 だから私は簡単に誰かの味方になれなかった。 "金を払って卵子や母体を選ぶ行為について「同性である女の体を、金で切り刻むことにならないか」"(解説参照) 何より恐ろしいのは、この物語が決して遠い世界の話ではないこと。このリアリティ。 格差があり、お金、欲望、技術がある。 そのすべてが揃えば、同じことは現実にも起こり得る。むしろ既に起こっているのかもしれない。 『私、本当のことを言うと、悠子さんや基さんにも、同じようにお腹を切ってほしいんです。でも、二人とも切らないでしょう。切るのは私の役割ですものね』 小説を読む喜びは、必ずしも幸せな気持ちになることではないのだと思う。 価値観を揺さぶられ、人間という存在の複雑さに触れ、読み終えた後も答えの出ない問いを抱え続けることも含まれるだろう。 『燕は戻ってこない』はまさにそんな小説だった。 読了後、 心の中の燕は、まだ飛び回り戻ってきていない。 そしてその燕は、なにを持って戻ってきてくれるのかも、未だわからない。

Posted by ブクログ

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