商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2024/03/15 |
JAN | 9784087213089 |
- 書籍
- 新書
カレー移民の謎
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
カレー移民の謎
¥1,320
在庫あり
商品レビュー
4.5
40件のお客様レビュー
副題は「日本を制覇する『インネパ』』「インネパ」とは「ネパール人経営のインドカレー店」のことだという。我が町でもかなり前、まさにこの表紙にあるようなメニューのカレー屋がオープンし、店はネパール人がやっているとのことだった。 「インネパ」カレーの味の誕生と伝達、ネパール事情、日本...
副題は「日本を制覇する『インネパ』』「インネパ」とは「ネパール人経営のインドカレー店」のことだという。我が町でもかなり前、まさにこの表紙にあるようなメニューのカレー屋がオープンし、店はネパール人がやっているとのことだった。 「インネパ」カレーの味の誕生と伝達、ネパール事情、日本でのインネパカレー店の事情、ネパール人の出稼ぎ事情などについて、ジャーナリストの室橋裕和氏がリポ。 この日本でよくあるカレーのメニューは、インドのムガール朝の宮廷料理がもとになっているという。日本にカレーが入ってきたのは、明治初年でイギリス人が持ち込んだといわれるが、表紙にあるようなカレーは、新宿の「アショカ」という店が初めだという。1964年の東京オリンピックを機に日本でも食の国際化が進むだろうと、1968年に創業し、いろいろあった末、ムガール朝の宮廷料理を基にしたメニューを作ったというのだ。 そしてネパール人はインドの飲食店に出稼ぎに出て重宝されるという。インド人はカースト意識が強く、料理する人は店の掃除はしないが、ネパール人にはそれがなく、雇えばなんでもするところで重宝されるという。で、修行して味を覚え、親戚知人を呼び、また味を教え、さらに独立し、そして日本へ、という流れがあるのだという。 しかし日本へくるネパール人家庭では働きづめで、子供たちが言葉の問題などで地域になじめず、反グレになってしまう例もあるようだ。特に10代半ばあたりで親に呼ばれると語学習得も幼児にくらべ難しくなるという。 いろいろあるが、ともかく「インネパ」はおいしいので、長く店が続けられるような状況を祈る。 2024.3.20第1刷 図書館
Posted by
街にインドカレー屋さんが多いですが、実は大半がネパール人経営。インド料理と思って食べているが、実はインドのムグライ料理(北インドの宮廷料理)。どこのカレー屋さんもほぼ同じメニュー、堅実に出身のカレー屋のメニューをコピーしてる。バクルンと言う小さい街出身者が多い。同伴の家族、特に子...
街にインドカレー屋さんが多いですが、実は大半がネパール人経営。インド料理と思って食べているが、実はインドのムグライ料理(北インドの宮廷料理)。どこのカレー屋さんもほぼ同じメニュー、堅実に出身のカレー屋のメニューをコピーしてる。バクルンと言う小さい街出身者が多い。同伴の家族、特に子供は苦労してる。などなど知らなかったカレー屋さんの世界の話がいっぱい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
街中で時折見かける典型的なインドカレー屋がずっと好きだった。バターチキンカレーとか、ハニーチーズナンとか、、。 なぜ類似したカレー屋ばかりで特徴も無く、店員はネパール人ばかりなのかずっと気になっていた。 読んでみると、思いの外ダークサイドばかり。なぜ遠路はるばる日本まで来るのか、なぜどこも同じメニューや内装ばかりなのか。インドカレー屋を営む店主の生活は?日本で育つ、その子供たちは…? 産業の育たない貧しい国の出稼ぎ事情。 日本のワークホリデーもなんだか近い話にも聞こえてくるなぁなんて… 色々考えながら読了です。
Posted by