商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2024/03/06 |
JAN | 9784167921866 |
- 書籍
- 文庫
女と男、そして殺し屋
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女と男、そして殺し屋
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商品レビュー
3.6
17件のお客様レビュー
この作者さんによる「殺し屋」シリーズ、3冊目。 今回は短編4つに中編がひとつ。 前作で同業者が出て来て、今回はどうなるかと思っていたが、さて…。 「遠くで殺して」は普段は経営コンサルタントとして働く富澤のお話。 「ペアルック」はインターネット通信販売業を営む鴻池のお話。 二人に...
この作者さんによる「殺し屋」シリーズ、3冊目。 今回は短編4つに中編がひとつ。 前作で同業者が出て来て、今回はどうなるかと思っていたが、さて…。 「遠くで殺して」は普段は経営コンサルタントとして働く富澤のお話。 「ペアルック」はインターネット通信販売業を営む鴻池のお話。 二人には『殺害する標的の何気ない行動が気になりその謎を解かずにはいられないという妙な癖』があり、それを解きほぐしていって進む、基本パターンのお話。 それぞれの推理は冴えているのだが、私には、依頼する人がああいう理由で身近な人を殺そうとするのだろうかというところでいつも引っ掛かる。 その上で次の2つの話はやや変化球。 「父の形見」は富澤が登場する話だが直接殺しの場面が描かれるわけではなく、「二人の標的」は鴻池に来た“二人のうち、どちらかを殺して”という変わった依頼。 基本パターンの話よりは読み易い。 そして最後の「女と男、そして殺し屋」がシリーズ初という中編。 ある交通事故の被害者と加害者に対し、それぞれの殺しの依頼が入ってきて…という展開。ここで二人が交錯。 二人の殺し屋さんの『妙な癖』が交互に語られるので、理屈の積み重ね×2という感じで、なかなかにややこしい。 それらを捌いて破綻がないところはよく練れた話だと思いつつ、前作の感想に『なんか面倒くさい筋書き』と書いたが、今回もまた同じ感想を持つ。
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- ネタバレ
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殺し屋シリーズ第三弾。私はこのシリーズが好きなので、とても楽しみにしていた。 富澤か鴻池か、自分ならどちらに頼みたいか、考えてしまう。 このシリーズでは、依頼者の動機を推理することが非常に多い。そしてオプションの理由も。依頼者が誰かは分からないので、動機は想像でしかないのだけれど、その推理していく過程が面白い。 私はどちらかというと、富澤ファンなので、鴻池に仕事が取られてしまわないことを願うばかり。鴻池のほうが安いし。 次回も楽しみ。
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殺し屋シリーズの最新作。 プロの殺し屋富澤のグループと、鴻池のグループ(?)に来た依頼の顛末が交互に描かれるが、依頼を受けるまでと受けてからのリサーチや状況把握の過程が興味深い。殺害自体の描写はあっさりしているが、プロ、という安心感(と言ってしまっていいのかどうかは疑問だが)があ...
殺し屋シリーズの最新作。 プロの殺し屋富澤のグループと、鴻池のグループ(?)に来た依頼の顛末が交互に描かれるが、依頼を受けるまでと受けてからのリサーチや状況把握の過程が興味深い。殺害自体の描写はあっさりしているが、プロ、という安心感(と言ってしまっていいのかどうかは疑問だが)がある。最後には互いの依頼が交錯するような事態になるが、そんなときでも冷静に状況分析をして対処する彼らは魅力的ですらある。 殺し屋なのだが、ついつい肩入れしたくなってしまうのが怖い。
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