商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2024/02/24 |
JAN | 9784582839494 |
- 書籍
- 書籍
アメリカは自己啓発本でできている
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
アメリカは自己啓発本でできている
¥3,080
在庫あり
商品レビュー
4.3
11件のお客様レビュー
自己啓発本のルーツ、3つ。 努力して成功する、自伝系 願えば全て叶う、引き寄せ系 ポジティブシンキング アメリカの歴史から必然的に生まれてきた系統の解説が面白い。
Posted by
心の底から自己啓発本を馬鹿にしきっている私、「自己啓発本はアメリカ発祥でその出現にはそれなりに歴史的経緯がある」「自己啓発本を白い目で見ている人にこそ読んでほしい」ということで興味をそそられ、読んでみたが… 残念。気持ちはほとんど変わらなかった! そもそも本書はかなり軽めの文体...
心の底から自己啓発本を馬鹿にしきっている私、「自己啓発本はアメリカ発祥でその出現にはそれなりに歴史的経緯がある」「自己啓発本を白い目で見ている人にこそ読んでほしい」ということで興味をそそられ、読んでみたが… 残念。気持ちはほとんど変わらなかった! そもそも本書はかなり軽めの文体で書かれているが、自己啓発本に抵抗のある読者にきちんと読んでほしいと思うならばこの文体は間違いではないか。「やはり自己啓発本は薄っぺらくて軽い」という印象から全く抜け出すことができなかった。 また、日本で自己啓発本が受容された理由の説明が適当すぎる。 理由は「士農工商制の解体」と書かれていたが、一体その根拠は何か、全く記されていない。 私の考えは、歴史学者安丸良夫が言うように、江戸寛政期における資本主義の芽吹きの時期に、人生は道徳的行いによって自分で好転させていくことができるとする「通俗道徳論」の考え方が芽吹き、自己責任的思考が多くの日本人に受容されたことが理由だと思う。(当然ながら、自己責任論と自己啓発本はとても相性が良い。) それに全く触れられていない時点で本書に対する信頼感を失ってしまった。 自己啓発本の始まりは、ベンジャミン・フランクリンなどアメリカにおけるストイックな成功者の自伝であるという点は少し興味深かったくらい。
Posted by
自己啓発本は、「出世したければできる環境」と「出世したいと思う人」が揃わないと、成立しない。 だから、米国発なのか。 著者は、米国文学文化の研究者で、あるきっかけから自己啓発本の面白さに気づいて、読み漁ってきた人。愛に溢れている。 元々は、自助力型であった自己啓発本が、引き...
自己啓発本は、「出世したければできる環境」と「出世したいと思う人」が揃わないと、成立しない。 だから、米国発なのか。 著者は、米国文学文化の研究者で、あるきっかけから自己啓発本の面白さに気づいて、読み漁ってきた人。愛に溢れている。 元々は、自助力型であった自己啓発本が、引き寄せ型になり、父から息子への手紙であったり、カレンダー型になったりと、読み物としてわかりやすく面白い。 先の大戦後、戦場から国に戻った若者が、平和な国内でのほのんと暮らしていた親たちとの間に溝を生み、あいつらのいうことなんか聞けっかー、でも子育てむずかしすぎてわかんねー、ので育児啓発系の本が一斉を風靡し、あんなジジイになるもんかー、と痩身系啓発、さらに健康ブームと、実のところベビーブーマー世代の成長とともに自己啓発の中心も遷移してきたという分析は膝を打つ。 玉石は混交しているものの、総じて自己啓発本の魅力を肯定的に論じている著者で、引き寄せ系ですら「今日自分が置かれている状況に納得がいかず、さらに良い人生を求めるなら、自分自身が変わる他ない」とその一点を認めてるのは、おかしくないか。 思えば実現するのはいいが、思ってるだけで何もせん。 前向きになるだけでは、気がつくと回復不能になっている可能性もあろうもん。 成功者の体験はいいが、生存者バイアスに過ぎないし、答えに導く方法があると言われた段階で、宗教、それも安易な新興宗教と大差ないとしか思えんのだよなあ。 まあ、自己啓発本嫌いなんで、読んだことが殆どないからその辺、大量に目を通しておられる筆者の知見には全く及ばないのだが。 最も全部いいよと言ってるわけでなく、とほほな本の一冊として、「水は答えを知っている」をあげておられる。ちょっと前なら、トンデモ本の筆頭で一部界隈に旋風をもたらしてた本なのだな。 あれも自己啓発本になるのか。
Posted by