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レディ・ムラサキのティーパーティ らせん訳「源氏物語」
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レディ・ムラサキのティーパーティ らせん訳「源氏物語」

毬矢まりえ(著者), 森山恵(著者)

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レディ・ムラサキのティーパーティ らせん訳「源氏物語」

2,640

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2024/02/22
JAN 9784065345955

レディ・ムラサキのティーパーティ

¥2,640

商品レビュー

4

11件のお客様レビュー

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2025/01/25

てっきりウェイリーの英訳した源氏物語の和訳かと思ったら、英訳したものを戻し訳した、著者である姉妹の解釈や新たな発見、苦労などを記した翻訳日記でした。海外の古典文学も出てくるので、ある程度知識がないと分からない箇所も。光源氏がシャイニングプリンス、紫式部がレディムラサキになるとたち...

てっきりウェイリーの英訳した源氏物語の和訳かと思ったら、英訳したものを戻し訳した、著者である姉妹の解釈や新たな発見、苦労などを記した翻訳日記でした。海外の古典文学も出てくるので、ある程度知識がないと分からない箇所も。光源氏がシャイニングプリンス、紫式部がレディムラサキになるとたちまち着物からドレスにイメージが変わるから不思議。個人的に興味深かったのは、末摘花のロシアン美女説。末摘花がベニバナなのでサフラン姫という表記も魅力的でした。

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2025/01/19

詳細は、あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノートをご覧ください。 → https://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-2092.html 今年は、NHK大河ドラマ「光の君」の影響で、古典に興味が出ています。 本書は、日本の古典文学が、再輸入さ...

詳細は、あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノートをご覧ください。 → https://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-2092.html 今年は、NHK大河ドラマ「光の君」の影響で、古典に興味が出ています。 本書は、日本の古典文学が、再輸入されたようなパターン。 平安朝が、あたかも マリーアントワネットのサロンのようだと、友人絶賛です。 源氏物語を英訳した アーサー・ウェイリー という人が まずすごい。 それをまた和訳しようとする話ですが、そのこだわりも半端じゃない。

Posted by ブクログ

2024/11/04

『源氏物語』の世界初の英語全訳はイギリス人の東洋学者アーサー・ウェイリーによって行われました。 この英訳をさらに毬矢まりえ・森山恵姉妹により日本語訳にしたものが、左右社から出版された『源氏物語 ウェイリー版』です。「元々日本の古文であったもの⇒ウェイリーがヨーロッパの文化背景を加...

『源氏物語』の世界初の英語全訳はイギリス人の東洋学者アーサー・ウェイリーによって行われました。 この英訳をさらに毬矢まりえ・森山恵姉妹により日本語訳にしたものが、左右社から出版された『源氏物語 ウェイリー版』です。「元々日本の古文であったもの⇒ウェイリーがヨーロッパの文化背景を加えて英訳⇒それから日本の文化を加えて日本語で訳し戻す。紫式部の源氏物語と、再翻訳は別物になるので『螺旋訳』と呼んでみる」ということです。 これがとっても素敵でね、世界普遍のおとぎ話みたいなんです(*^^*) https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/4865281630#comment そして本書は、毬矢まりえ・森山恵姉妹が螺旋訳の時の内情、アーサー・ウェイリーのこと、アーサー・ウェイリー英語版を読んで改めて考えた『源氏物語』の魅力、『源氏物語』を元にした文豪の短編や歌舞伎(いわゆる「二次創作」!?)などが語られます。 私はアーサー・ウェイリー版を読んで源氏物語を世界普遍のおとぎ話であり、西洋古典文学とも似ていると思ったのですが、実際にアーサー・ウェイリーは源氏物語を「年代記とおとぎ話が混合したスタイル」と言っていたので、それを意識しての螺旋訳とのことなので、おとぎ話としての雰囲気を出すように螺旋訳になったわけですね。 アーサー・ウェイリーは、平安時代の日本の風習などを欧米読者に理解できるようにしています。 たしかに花や動物や日常生活品を読んで思い浮かべるものは日本と欧米とでは違います。言葉も「あはれ」とは欧米人には何が当てはまるのか? 螺旋訳にあたって、欧米人の理解するものと、日本人が理解するもの両方を生かすような工夫をどのようにしたのか、こちらを読むと本当に「戻し訳」ではなくて「時間と空間を巻き込んだ螺旋訳」だなあと感じました。 私がアーサー・ウェイリー版を読んで疑問だったのは、空蝉が残したものを「スカーフ」にしたことなんですよね。私としては中世騎士物語で想い姫の脱ぎたての肌着を所望しする騎士と同じじゃないか!平安貴族と忠誠騎士が繋がった!?と思ったので。 そしてやっぱりスカーフにしたのは否定的な意見もあったみたい。解説によると「スカーフ→ハンカチ」で、『オセロー』に見られるハンカチと女性の貞操を示唆してるっていうんだけど、うーん、納得するような、でもわざわざ変えなくてもっていうような。 アーサー・ウェイリー版を読んだことにより印象が変わった女性としては末摘の花ということ。背が高くて色白で古いけれど高級品に囲まれて、実はいい女なんじゃない?って。 そして『源氏物語』の二次創作のご紹介。 能、『偐紫田舎源氏』、三島由紀夫、そして外国人作家でも、ユルスナール、アメリカ人ライザ・ダルビーたちが源氏物語や紫式部を元にした小説を書いているんだそうだ。 私が思っていたよりも源氏物語は世界的だった(@@) まあ、そんな感じのことが姉妹の会話を差し込みながら書かれていくんですけど、この会話がほんわりと漂うような感じがして、この「螺旋訳」の口調に合っているんですよ。この会話部分を読んで思い浮かんだのは大島弓子の漫画調で翻訳しながら  「レディ・ムラサキのティーパーティにお招きされたみたいねーうふふー」  とお花が漂っている感じです 笑 (この会話だけでも少女漫画のように楽しめる 笑) ということで。 こちらの本は図書館で順番待ちだったんですけど、本編はすんなり借りられます。こちらの本を読んだ皆様、本編のアーサー・ウェイリー版の螺旋訳もとっても良いですよ!是非どうぞ(^O^)

Posted by ブクログ