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観測者の殺人
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観測者の殺人

松城明(著者)

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観測者の殺人

2,035

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 双葉社
発売年月日 2024/02/21
JAN 9784575247213

観測者の殺人

¥2,035

商品レビュー

3.2

14件のお客様レビュー

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2025/10/07

 果たすべき責を放棄し、現実から目を背ける。観測は成されない。  己を削り追跡する。求めたものは復讐か贖いか。  罪を抱え、己の正義に胡座をかく。その大義は革命への道程となるか。  個人的に本作は好きになれない。どうしても気持ちを発散させたいため、以下を記します。駄文の為閲...

 果たすべき責を放棄し、現実から目を背ける。観測は成されない。  己を削り追跡する。求めたものは復讐か贖いか。  罪を抱え、己の正義に胡座をかく。その大義は革命への道程となるか。  個人的に本作は好きになれない。どうしても気持ちを発散させたいため、以下を記します。駄文の為閲覧注意。  私の読解力が低い前提ではあるが、テーマが迷走しているように感じてしまう。SNSの悪性なのか、人間の善性なのか。個人の悪意か、社会の悪意か。己の自意識か、他人の操り人形か。どれも小説のテーマとして非常に面白い。しかし、雑然と並べてしまえば、お互いに良さを打ち消しあってしまう。特に、裏垢での悪事を取り上げているのであれば、それは本人の悪事であるべきだ。実は裏にフィクサーがいて、それまでの前提は全て嘘でしたなんてやってしまえば、それまでの積み重ねを無に返しかねない。キャラクターの悪意を簡単に奪ってはいけない。  あとフィクサーがなんか痛い目見てないこともすっきりしない。シャーロック・ホームズシリーズのモリアーティ教授。巌窟王の宿敵達。MCUシリーズのバロン・ジモ。何れも悪事に対して、それなりの報いを受けている。というか本作の所謂探偵ポジションとフィクサーの力の差が大きすぎる。ネタバレになるため詳細は伏せるが、探偵の推理が全て真だとすれば、探偵は戦いの場にすら立てていない。一矢報いるとかもできていないことになる。最後の答え合わせで、推理お披露目して勝ったぜ感を出しているが、敗北宣言しただけだ。今後の対抗策も他人頼りであり、すっきりしなかった。無論これからのシリーズで逆転する可能性もあるが、本作だけではカタルシスゼロである。  色々と文句を垂れたが、物語の勢いは良かったと思う。昨今、話題にのぼりやすいVtuberを用いたり、SNSの悪性や陰謀論を組み込んだのは面白く感じた。また、上記は本作のみの評価でしかない為、一作目や次作を読む事で本作の評価も変わり得るだろう。

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2025/01/20

この作品は、事件の裏に若干電波チックな鬼界がいて事件を起こすという感じで、まず前作読んでなくても読めるけど前作読んでおいた方がいいと思う。 ミステリとしてはいろいろな視点から浮かび上がってくるミステリと電波チックな物語で、自分は案外好きだなあ。ただ前作読む前に読もうとした時と前作...

この作品は、事件の裏に若干電波チックな鬼界がいて事件を起こすという感じで、まず前作読んでなくても読めるけど前作読んでおいた方がいいと思う。 ミステリとしてはいろいろな視点から浮かび上がってくるミステリと電波チックな物語で、自分は案外好きだなあ。ただ前作読む前に読もうとした時と前作読んでから読むのとだいぶ印象違う。 要は鬼界の設定を知り、理解するしないんじゃなくてこういうもんと思って読まないと敷居たかいきがする。 2793冊 今年21冊目

Posted by ブクログ

2024/07/21

Vチューバーが生配信中に首を切り落とされるという殺人事件が発生。それは連続殺人事件の始まりであった。ネット世界で死者に鞭打つ発言は多数ある。被害者は有る女優の死に際し、そんな過激発言をした者だったのだが…。似たような設定をどこかで読んだが、忘れた。 ネットで”恋人がいるとか、金持...

Vチューバーが生配信中に首を切り落とされるという殺人事件が発生。それは連続殺人事件の始まりであった。ネット世界で死者に鞭打つ発言は多数ある。被害者は有る女優の死に際し、そんな過激発言をした者だったのだが…。似たような設定をどこかで読んだが、忘れた。 ネットで”恋人がいるとか、金持ちだとか、頭が良いとか、そういった小さな嘘で自分を着飾って、小さな幸せを手にするのが悪いことだとは思えない”なんて書いてあるが、そういった使い方をしている子供が実に多いことには忸怩たる思いをしてきた。 こちとらネットを始めた時が2ちゃんねるの黎明期であり、それなりに嵌ったものの、ほどなくしてその生産性の無さと、時間と精神力の果てなき消耗戦に気付き、以降現在のSNSに至る迄、単なるツールとしてしか活用していない。 小説とは関係ないが、全世界の人がネットの使い方、ネットとの接し方をテキトーにして欲しいとつくづく思う。いまだにネットがらみの事件がリアル世界でも多発しているものだから。そんな訳でこの小説には今一つ入り込めなかったのであった。

Posted by ブクログ