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観測者の殺人 の商品レビュー

3.4

13件のお客様レビュー

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2025/01/20

この作品は、事件の裏に若干電波チックな鬼界がいて事件を起こすという感じで、まず前作読んでなくても読めるけど前作読んでおいた方がいいと思う。 ミステリとしてはいろいろな視点から浮かび上がってくるミステリと電波チックな物語で、自分は案外好きだなあ。ただ前作読む前に読もうとした時と前作...

この作品は、事件の裏に若干電波チックな鬼界がいて事件を起こすという感じで、まず前作読んでなくても読めるけど前作読んでおいた方がいいと思う。 ミステリとしてはいろいろな視点から浮かび上がってくるミステリと電波チックな物語で、自分は案外好きだなあ。ただ前作読む前に読もうとした時と前作読んでから読むのとだいぶ印象違う。 要は鬼界の設定を知り、理解するしないんじゃなくてこういうもんと思って読まないと敷居たかいきがする。 2793冊 今年21冊目

Posted byブクログ

2024/07/21

Vチューバーが生配信中に首を切り落とされるという殺人事件が発生。それは連続殺人事件の始まりであった。ネット世界で死者に鞭打つ発言は多数ある。被害者は有る女優の死に際し、そんな過激発言をした者だったのだが…。似たような設定をどこかで読んだが、忘れた。 ネットで”恋人がいるとか、金持...

Vチューバーが生配信中に首を切り落とされるという殺人事件が発生。それは連続殺人事件の始まりであった。ネット世界で死者に鞭打つ発言は多数ある。被害者は有る女優の死に際し、そんな過激発言をした者だったのだが…。似たような設定をどこかで読んだが、忘れた。 ネットで”恋人がいるとか、金持ちだとか、頭が良いとか、そういった小さな嘘で自分を着飾って、小さな幸せを手にするのが悪いことだとは思えない”なんて書いてあるが、そういった使い方をしている子供が実に多いことには忸怩たる思いをしてきた。 こちとらネットを始めた時が2ちゃんねるの黎明期であり、それなりに嵌ったものの、ほどなくしてその生産性の無さと、時間と精神力の果てなき消耗戦に気付き、以降現在のSNSに至る迄、単なるツールとしてしか活用していない。 小説とは関係ないが、全世界の人がネットの使い方、ネットとの接し方をテキトーにして欲しいとつくづく思う。いまだにネットがらみの事件がリアル世界でも多発しているものだから。そんな訳でこの小説には今一つ入り込めなかったのであった。

Posted byブクログ

2024/06/22

「可制御の殺人」続編。SNS上での有名人が相次いで殺害される事件が起こった。親友を目前で殺された女子大生の今津唯は、犯人の正体を探ることにする。今の時代だからこそ身につまされる部分もあるミステリです。 事件の動機となる部分がネットにあるとなると、やはりこういう発言等が原因になるわ...

「可制御の殺人」続編。SNS上での有名人が相次いで殺害される事件が起こった。親友を目前で殺された女子大生の今津唯は、犯人の正体を探ることにする。今の時代だからこそ身につまされる部分もあるミステリです。 事件の動機となる部分がネットにあるとなると、やはりこういう発言等が原因になるわけで、それは誰しもが気を付けなければいけないことなのは当然なのですが、ことさらに悪意があったわけではないのに受け取り方で悪く取られることもある。それらをすべて解決する方法って、まだまだ実現は難しそうです。いつかはできれば良いのですが。 そして今回も暗躍する鬼界の不気味さが前作以上です。そして鬼界が仕掛けたあれこれの恐ろしさが何とも言えない……!

Posted byブクログ

2024/06/16

「観測者」が起こすSNS投稿者への殺人、親友を殺された女子大生が真相を追う…。 前作に続き「鬼界」が企む殺人となるので、「可制御の殺人」を読んだ方が、背景・その思想が分かりやすい。 真相・事実が二転三転して姿を変えていく展開はよく練られているし、心理学の理論なども適度に取り入れ...

「観測者」が起こすSNS投稿者への殺人、親友を殺された女子大生が真相を追う…。 前作に続き「鬼界」が企む殺人となるので、「可制御の殺人」を読んだ方が、背景・その思想が分かりやすい。 真相・事実が二転三転して姿を変えていく展開はよく練られているし、心理学の理論なども適度に取り入れらていて(そのラプラス理論は大げさすぎるにしても)面白く、最後まで楽しめる。 ただ、帯にある恩田陸の名前が作者の名前より大きいのには違和感があるし、「すべてを覆す大どんでん返し」とか大袈裟すぎて呆れる。 前作を読んだ人なら大体構図は想像できるし、もっと先読みもしてたくらいで、落としどころにはさほど意外性はないので過大な期待はしない方が良い。 今回も福岡が舞台なので、命名(地名)が分かる人には少しだけよけいに楽しめる。

Posted byブクログ

2024/06/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

観測者、追跡者、変革者、部外者……それぞれの視点が描かれていて切り替えができてスムーズに進めた。 他人の思考を操れる鬼界怖すぎるし、対抗しようと自らの意思で決めた唯ちゃんが無自覚に侵食されているのも恐怖を感じた。 鬼界の正体は一体どんな人物なのか……この先が楽しみ

Posted byブクログ

2024/05/31

※ どこまでも騙されては裏切られて、 何かリアルで何がフェイクだったのか まんまと混乱の渦にしっかり巻き取られました。 ーーー SNS上の凄惨な殺人動画を皮切りにして、 犯人がわからぬままに次々に起こる連続殺人。 死の現場に直面してしまった主人公は、 親友が殺された真相を求め...

※ どこまでも騙されては裏切られて、 何かリアルで何がフェイクだったのか まんまと混乱の渦にしっかり巻き取られました。 ーーー SNS上の凄惨な殺人動画を皮切りにして、 犯人がわからぬままに次々に起こる連続殺人。 死の現場に直面してしまった主人公は、 親友が殺された真相を求めてSNS上に 遺された彼女の足跡を辿る。 善意と悪意、噂とデマ、真と偽が入り混じった 虚構の世界で、自分が知る親友とは違う 見知らぬ彼女を見つけてしまい、これまでの 関係すべてに疑念が生まれ心を苛まれていく。 人の自由意志や行動、正義や悪について、 こんな考え方があるのかと発想に驚かさせた。

Posted byブクログ

2024/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

帯には「すべてを覆す大どんでん返し!」と書いてあるが自分に読解力が無いせいなのか、どんでん返しなんて有ったっけ?となった もしかして本物一真が実は偽物だったって言う叙述トリックの事なのかな?と思ったけど真相は不明

Posted byブクログ

2024/05/22

鬼界システムという世界観はなかなか興味深い。 どうやら前作があるようなので、いずれそちらも読んでみたい。 自分こそが、と思っている人ほど、 実は人に操られやすいのかもしれない。

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2024/04/28

シリーズものの2作目だったからか、世界観を理解するまで時間を要し、なかなか読み終えなかった。顔は違っても性格が全く同じ人間がいたとしたらそれは別人となるのかなどと考え、人を操れる人間と争う人間のお話だと思った。

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2024/03/21

Amazonの紹介より 人気Vチューバ―の女性が生配信中に首を切って殺されるという事件が発生する。 「観測者」を名乗る犯人はSNS上で「日本在住のフォロワー100人以上」のアカウント主を週に一度、無差別に殺害すると予告し、日本中が大騒ぎになる。犯人の目的とは? そしてその裏で何か...

Amazonの紹介より 人気Vチューバ―の女性が生配信中に首を切って殺されるという事件が発生する。 「観測者」を名乗る犯人はSNS上で「日本在住のフォロワー100人以上」のアカウント主を週に一度、無差別に殺害すると予告し、日本中が大騒ぎになる。犯人の目的とは? そしてその裏で何かを企む謎の人物の正体とは? ミステリー界の新鋭が描く傑作長編ミステリー。 あとで気づいたのですが、この作品はシリーズ2作目だそうです。それでも単体としても普通に楽しめました。 まず、表紙のイラストが、なんともショッキングで衝撃を受けます。後々そういった描写も登場するので、読む際は注意が必要です。 残虐シーンはありましたが、SNSといった便利なツールとは裏腹に危険性がはびこっていて、改めて恐ろしさを感じました。 基本的に殺された人(表紙の少女)の友達と犯人側の視点を交互に展開していきます。 なぜ殺されなければいけないのか?その裏には、ある共通点が。 何気ない言葉がいかに暴力化へと変化していくのか。いかに相手を傷つけるのか。自分も気を付けなければいけないなと身につまされました。発信している本人にとってみれば、「普通」のことですが、周囲にとってみれば「異常」ともとれる行為であり、冷静に判断することが大切であると感じました。 殺されていく人たちの描写は、それほど詳細に描かれてはいませんが、行為自体が猟奇的なので、ちょっとな・・と思ってしまいました。 果たして犯人は誰なのか?驚きはあったのですが、なんかスッキリしませんでした。 というのも、シリーズということで、本当の黒幕というのが誰かはわかりません。いうなれば、金田一少年に出てくる高遠が黒幕で、存在はいるものの、登場はしませんといった具合でしょうか。 ということもあってか、最後は尻すぼみ感があって、モヤモヤ感があるように感じました。黒幕がいなければ、ちょっとはスッキリしたかなと思いました。 結果的に主人公の友達が不憫で仕方がありませんでした。 SNSという手軽な手法が招く言葉の刃や理不尽な投稿。色んな要素が絡んでの物語に自分も気を付けないなと思いました。

Posted byブクログ