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人間はどこまで家畜か
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人間はどこまで家畜か
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商品レビュー
3.9
23件のお客様レビュー
1. 自己家畜化の概念 - 人間が自身で家畜化するプロセスを「自己家畜化」と定義。 - 例として、オオカミやヤマネコが人間と共生し、犬や猫に進化した事例を挙げる。 - 進化生物学が自己家畜化の重要性を指摘し、文明社会の形成に寄与したと論じる。 2. 高密度社会とルールの遵守 -...
1. 自己家畜化の概念 - 人間が自身で家畜化するプロセスを「自己家畜化」と定義。 - 例として、オオカミやヤマネコが人間と共生し、犬や猫に進化した事例を挙げる。 - 進化生物学が自己家畜化の重要性を指摘し、文明社会の形成に寄与したと論じる。 2. 高密度社会とルールの遵守 - 自己家畜化により、人間は高密度な社会でルールを守る能力を得た。 - 攻撃性や不安を抑えることで、交易や都市文明の発展が可能となった。 3. 自己家畜化の進行と自由の懸念 - 自己家畜化が進むことで、文明社会において人間の自由が制約される可能性。 - 精神科医として、ルール遵守が強要されることで不適応を起こす人が増える懸念。 4. 現代の精神疾患の増加 - アメリカの診断基準によると、社会不安症やうつ病などの精神疾患の有病率は高まっている。 - セロトニンの増加は自己家畜化の特性だが、すべての人がそれを持っているわけではない。 5. 現代社会における適応の難しさ - 精神的な適応が難しい人々が増加している現状。 - 発達障害やゲーム依存など、現代のコミュニケーション能力や環境にうまく適応できない人々の問題提起。 6. 文化的な自己家畜化 - 中世から現代にかけて、文化が進化し、より穏やかで合理的な社会が形成されてきた。 - その過程で、攻撃性や衝動性を抑えることが求められるようになり、個人の自由が制約されている。 7. 未来の展望 - 進化と文化のはざまで立ち往生する現代人の姿を描写。 - 医療や福祉、社会制度の発展が進む中で、自己家畜化の度合いが進むことによる未来の不安。 8. 社会契約と個人主義 - 日本の社会契約や個人主義が進化する中で、文化的自己家畜化が進行。 - 現代の人々が自己家畜化の思想に基づき行動することで、より安全で効率的な社会が実現している。 9. 生物学的な自己家畜化と文化的な自己家畜化の乖離 - 生物学的な進化が文化的な期待に追いつけないことが、人間の生きづらさを生んでいる。 - 自己家畜化の概念が現代の文化や環境にどう影響を与えているかを考察。 10. 結論 - 現代人は文化的な自己家畜化に適応しきれず、精神的な問題が増加している。 - 未来の社会において、自己家畜化のニーズと生物学的な特性の乖離がどのような影響をもたらすかを探求する重要性。
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家畜化によるメリットとデメリットを考えさせられます。このままでいいのか、人間は何かを手放さなければならないのか、読了後も正しい答えはあるのか謎です。
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我々、現代人は資本主義の家畜なのかもしれない。ボクたちは、一見すると、自由主義に乗っ取った生活様式を取っているが、はたして本当に自由と言えるのだろうか。毎日学校や職場に行かなければならないという生活は、はたして自由といえるのだろうか。現代社会を丸ごとメタ認知させてくれる良書です。
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