1,800円以上の注文で送料無料

わたしの名前はオクトーバー 児童図書館・文学の部屋
  • 新品
  • 書籍
  • 児童書

わたしの名前はオクトーバー 児童図書館・文学の部屋

カチャ・ベーレン(著者), こだまともこ(訳者)

追加する に追加する

わたしの名前はオクトーバー 児童図書館・文学の部屋

1,760

獲得ポイント16P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 評論社
発売年月日 2024/01/31
JAN 9784566024809

わたしの名前はオクトーバー

¥1,760

商品レビュー

4.6

5件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/03/31

森育ちで社会性が育っていない少女オクトーバーが、同居する父の怪我をきっかけに街暮らしの母と一緒にロンドンに住み、成長していくお話。 地の文がオクトーバーの独白のような表現で、彼女の生の感情が伝わってくる。周りの大人たちが良い人ばかりで、現実において子供と向かい合う大人はかくある...

森育ちで社会性が育っていない少女オクトーバーが、同居する父の怪我をきっかけに街暮らしの母と一緒にロンドンに住み、成長していくお話。 地の文がオクトーバーの独白のような表現で、彼女の生の感情が伝わってくる。周りの大人たちが良い人ばかりで、現実において子供と向かい合う大人はかくあるべしというのを暗示しているのかな。 結末は、言ってしまえばある種の予定調和的とも言えるかもしれませんが、私はこの物語の持つ穏やかな優しさが好きです。 それと、学校で映画を観る場面があるのですが、「その子の名前をぬすみたい魔女から両親をブタに変えられてしまった女の子の物語に夢中になる」という一節がありました。これって……。

Posted by ブクログ

2024/03/12

_わたしたちは森に暮らしていて、わたしたちは野生だ。_ まもなく11歳の誕生日を迎えるオクトーバー。父さんと森にくらしている。母親とかいう人は、彼女が4歳の時に森を出ていった。 嵐のあと父さんと森の点検をして回るうちに美しいフクロウの凍りついた死体と、近くに赤ちゃんフクロウ...

_わたしたちは森に暮らしていて、わたしたちは野生だ。_ まもなく11歳の誕生日を迎えるオクトーバー。父さんと森にくらしている。母親とかいう人は、彼女が4歳の時に森を出ていった。 嵐のあと父さんと森の点検をして回るうちに美しいフクロウの凍りついた死体と、近くに赤ちゃんフクロウを見つける。 人が自然のものに手を出すのはいけないというのが父さんの教えだが、小さなフクロウはオクトーバーによって救われる。初めての友だちだ。仕方なく父さんは育てかたを指南してくれる。本ならドッサリある家なんだ。 オクトーバーは学校にも行かない。必要な物を街に買いに行けば、2人は当然変人扱いだ。 でも、どちらが変なのだろうと思う。 コンクリートとプラスチックでできた街の喧騒や無駄な光は狂気だ。自然の音と闇と豊かな光に包まれるオクトーバーにとっては。 オクトーバー、オクトーバー。 彼女の誕生日に母親とかいう人が訪ねてくる。 あの人には触られたくない。 オクトーバーはこの人を憎んだまま11歳になってしまった。そして、大変なことが起きる… 街で暮らさざるを得なくなったオクトーバーが、学校に通い始める。もちろん最初は酷いものだけど、森での知識はオクトーバーを助け、この変わった子をおもしろいと思える友人を得る。 オクトーバーは宝物から物語をつむぎ、父さんに話して聞かせることが大好き。テムズ川に連れて行ってもらったことから、森での宝物とテムズ川の宝物が共鳴してゆく。。。 イギリスの歴史の中にテムズ川の泥ヒバリ と呼ばれた人たちがいたことを初めて知りました。 小さなフクロウ 父さん 母親とかいう人 指環 友だち 泥ヒバリ 森の家 自然へのリスペクトに背筋がのびるような気持ちと、とってもあったかな人たちにおおらかにつつまれた時間でした。

Posted by ブクログ

2024/03/03

詩的な文章が美しい、素敵な物語。 自分を置いていった母親への激しい怒りや、父親への罪悪感。 11歳の身に大きすぎる感情を持て余す主人公に心が痛みました。 環境の変化に戸惑いながらも素直な表情を見せるオクトーバーは、とても可愛らしくて賢い子だと思います。 困ったらすぐ逃げ出し...

詩的な文章が美しい、素敵な物語。 自分を置いていった母親への激しい怒りや、父親への罪悪感。 11歳の身に大きすぎる感情を持て余す主人公に心が痛みました。 環境の変化に戸惑いながらも素直な表情を見せるオクトーバーは、とても可愛らしくて賢い子だと思います。 困ったらすぐ逃げ出したり、言葉が追いつかずにかんしゃくを起こしたりしていたけれど、友達や大人たちに見守られ、自信をつけていきます。 前向きなラストがとても清々しく、新しい環境に向かう時期に読むと勇気をもらえそうです。 ※表紙のオクトーバーは髪が長いけど「父さんが料理用のはさみで短く切ってくれた」とあるし、内容は性別に触れる表現がほとんど無いので、もっと中性的にしてほしかったなと思います。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品